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言葉の花束ーアキの詩集No.20

1.「疲れサインのボール」

「疲れたよ!」
と言って
投げ出されたボールを
避けないで

その
疲れサインのボール
キャッチしないと

心身に
「休んでサイン」を
出せないよ

疲れたら
休む

そのサイクルを
上手く回すには

疲れサインのボールを
キャッチすること!

そう
つまり
疲れの自覚!

それが出来て
休むという行為につなげられる

疲れを感じるのは
自然なこと

だって
生きているんだから

それは
責めることじゃない

休んでいいよ

無理を強いたら
あなた自身を傷つけるよ

自分の苦しさに
ちゃんと気付いて

あなたを一番
大切にしなきゃいけないのは
あなたなんだから



2.「自然がもたらすリカバリー」

今日は朝からよく晴れていて
心地のいい天気

何気なく外に出て
家の裏の
田んぼのあぜ道を
散歩してみる

吹き抜ける
ヒンヤリとした風
私の肌を
そっと撫でる

風が吹く度に
さらさらと葉の擦れる音

稲も黄色く色づき
豊かな穂を垂らしている

畔に咲く草花の
緑、青、白などの
自然の色が目に優しい

シオカラトンボが
まだ飛んでいる
夏がまだ
名残惜しいか

不意に目の前に飛び込んでくる
バッタやモンシロチョウに
驚かされる

用水路で飛び交う
見たこともない虫

おそらく
蜻蛉の仲間か

黒い羽根が
目を引くほど
美しい


自然の
あれこれに対し
耳を澄ませて
眺めて
肌で感じる

そうすると
自分も自然体でいられるのか
ずっと凝り固まっていた
心の緊張が解け

ずっしりと
自分の体の重みを感じる
それだけ疲れていたのだと
思い知らされる

また
自分の中の
わちゃわちゃとした雑音が
すーっと抜けていく


自然に触れると
リカバリーが働き
本来の自分に戻ることが出来る

自分の中の
色んなものをリセットする

その時間を作るのも
悪くはない

心身を起こして
活動的になるために散歩したのに

あまりにも
心地よくて
リラックスし過ぎたかもしれない

でも
それでいい

今、必要なのは
休息だということを
自然が教えてくれた

自然よ
ありがとう



3.「肉球スタンプ」

寝ている
君の手を
ぎゅっと握って

私の手に
肉球を
スタンプする

ぷにぷに
気持ちがいい
やわらかな
感触

ん?と
目を開けた君

寝ていていいよ

これはただ
君の手を
マッサージしている
だけだから

さぁ
寝たまえ

そして
大人しく
肉球を私に捧げ

私の手に
スタンプするのだ

どうしても
動きたいなら

寝転がる私の上を
通りなさい

体で
受け止めるよ
君の
肉球スタンプを

のしのしと
歩きなさい

一歩一歩
肉球にかかる
君の重みが
最高に気持ちいから

ぷにっと
スタンプされる
その感触を
体感したいから


本音が出ちゃった



4.「今日はいいや」

この前
体重を測ったら
驚愕の数値が出てしまった

通りでこの頃
顔とお腹の肉が
重くて厚いと思ったよ

これはまずいと思い
「まずは間食を抜こう!」と
志したのに

トゥルルルル

電話が鳴ったので
出てみると

父からだった
「大判焼き買ったぞ」

ちょっとちょっと
私の決意を
崩そうとしないでよ

そうなんだよね
お決まりだよね
このパターン

やろうと決意をすると
必ずと言っていいほど

決意を試そうと
言わんばかりの
試練が来る

おぉ
そうきたか

買ってこられたら
食うしかないじゃん
悪いし

今回だけ


明日
私の誕生日

バースデー用のケーキ
どうしよう?

じゃあ
明日も
仕方ない

今日の大判焼きと
明日のケーキだけ

そう
そうやって

今日はいいや
その言い訳が
デブのもとになる

いつになっても
痩せる気配がない

「今日はいいや」
ではなくて
「今日はダメだ!」にしないと

いつまで経っても
痩せないぞ!
私!



5.「心のベクトル」

病気と元気
健康と不健康

その境は曖昧で
むしろ
表裏一体だと思う

健康と言われる人でも
気が沈むときはあるし

病気を抱えていても
はつらつと元気に過ごしている人もいる

病は気からと言うけれど

気持ちのベクトルの向きによって
人は元気に向かうこともあるし
病気にとらわれていくこともある

ベクトルの向きが
元気方向に向いているからと言って
全ての病気が改善するわけではないし

元気でいようとし過ぎて
かえって疲れてしまうこともある

ただ
どこにベクトルを向けたいか
それを問いながら生きていくことに
意味があるんじゃないか?

病を抱えながらでも
自分が出来ることを
コツコツ積重ねて
自分らしく生きたい

私は
病に呑まれる方向ではなく
克服しようとする方向でもなく

病を受け入れ
抱えながらも
自分らしさを求め
自分の可能性を広げていく方向で
生きることを決めた



6.「秋晴れ、そして秋の虫」

昨日に引き続き
今日も見事な秋晴れ

夏場のような
蒸し暑さはなく

空気は幾分か
ひんやりとして

そこに
暖かな日が差し込み
とても過ごしやすい陽気だった

晴れやかな気候のおかげで
今日は洗濯物がよく乾いた

久々の良い天気よ
その恩恵に感謝します
ありがとう


そういえば

いつの間にか
蝉の声がしなくなり

りんりんと
秋の虫たちの歌声に
バトンが渡されていた

夜になると
秋の虫たちの演奏会が
深みを増してくるようだ

昼間より
涼しくなって
より心地よく感じるからだろう

秋の涼しげな夜にて
虫たちの歌声のみ
響き渡る

この夜は
秋の虫たちのものだ

何となくそう感じてしまうほど
彼らの演奏会に
魅入ってしまった



7.「心育て」

生きるということは
心を育てていくことだと
私は思う


生きていく中で
色んな人と出会い
色んなものを見て聞いて
触れていく

そうして培った経験をもとに
色んな感情
考えを抱き
それらを育てていく

そうした
心育てを

生まれてから
死ぬまで
生涯を通して
行っていく

人生の基本は
食欲や物欲を満たすこととか
他者との競争に勝つことではなく

「自身や他者の
心を育てることだ」と
私は思っている

心の育て方は
十人十色

その人に合った
心の育て方がある

だからこそ
人によって
得られる学びも違ってくるし

人によって
何が正解か
最適解なのかも違う

各の
相対的な正義や正解が
対立することもあれば
受け入れ合って
さらに正当なそれになることもある

心を育てることで
自分自身の人生に
磨きが掛かる上に

その人生訓が
他者にも影響する

そして
心の学びを継承し
後世の人達が
さらに磨きをかけていくことで

心の学びの水準が
どんどん
高くなっていく

だから
昔よりも
多くの人が
豊かで平和な生活を得られている

現代の日本では
戦争が起こらない

それは
古から心の学びを蓄積していった結果だ


「個の利益ばかりだけ追求していては
世の中に平和は訪れない

多くの人々に
なるべく偏りなく自由と権利をもたらし
より多くの人々が
幸福に生きられる方法を模索すること

そこにこそ
世の中の平和が存在する
それが最適解である」


という学びを
得るに至ったのだと思う


生きることは
心を育てていくこと

何のために
心を育てるのか?

分からない

けれども
心を育てるのは
楽しい

色んなことを感じて考えるのは
楽しい

心育てが楽しいから
私は生きてゆける



8.「満月を眺めてあの姫のことを想う」

今晩は
中秋の名月

真っ暗な夜空に
雅な輝きを放つ
満月

なんとも例えようがない
美しさ

竹取物語に出てくる
かぐや姫も
この月のような人だったのかしら?

5人の貴公子が
どうしても手に入れたいと
こいねがった相手

その人は

罪を償うために
月から下界に下ろされた
天女だった

でも
その前に
彼女は

竹取の翁と媼に
慈しまれて育った娘であり

彼女もまた
普通の娘として
いきたかったに違いない

だから
貴公子達に無理難題を押しつけて
結婚を拒んだ

月に帰ること
翁と媼と別れることを
嘆いた

月に帰る
十五夜の夜

かぐや姫は
どのような思いで
月を眺め

羽衣を着せられて
下界での記憶がなくなった後は
どのような思いで
下界を離れていったのか?

私がこうして月を眺めているように

かぐや姫もまた
月から地球を眺めているのだろうか?

記憶がなくなり
ただぼんやりと眺めているだけだとしても

何とも言えない懐かしさが込み上げ
ふと頬に
涙が伝っているかもしれない

なぜ
こうも涙が流れてくるのだろう?

その涙の意味を
探っているかもしれない

そんなことを思いながら
満月に住んでいるだろう
その姫のことを想った



9.最後に(詩の解説)

1.の詩は

自分に対する戒めの詩です。

自分、頑張りすぎ注意!

2.の詩は

休日に散歩に出て

想ったことを綴りました。

3.の詩は

愛猫に対するラブポエムです♪

愛猫が可愛すぎて
変態の領域に行っています(笑)。

4.の詩は

体重管理が出来ない自分への戒め?の詩です。

生まれてから今日まで
痩せていた頃ないんじゃないか?と思うくらい
ずっとぽっちゃり体型です。

顔とお腹のお肉が重いので
これ、痩せないとまずいなぁと思い
まずは間食を抜こうかと。

お願いだから
決意を崩さないで!

今日はいいやではなく
今日はダメだ!
と言わないと!

ちなみに9/19に誕生日を迎えました(^^)

5.の詩は

障害を抱えながら生きるとは?について考えた詩です。

6.の詩は

秋になって感じたことを綴った詩です。

7.の詩は

人は

生涯をかけて

心を育てていっているなぁと感じて書いた

哲学詩です。

8.の詩は

今日が中秋の名月であることから

かぐや姫について思いを馳せて書いた詩です。


最後までお読み下さり

ありがとうございます(^^)/





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