見出し画像

アキのエッセイNo.100ー当人の同意なしに支援は無理なのか?

こんばんは、アキです。

エッセイシリーズがとうとう100回目に到達しました!

記念すべき今回の記事のテーマは

「当人の同意なしに支援は無理なのか?」です。


1.引きこもりニートの兄への支援を通じて感じた疑問


私には引きこもりニートの兄(ADHDの疑いありと診断)がいるのですが

家族との関わりはある程度良好でも

自分の本音や考えを話すことは無く

退行現象も目立ち(家族との交流のみ)

自傷他害はないものの

全く問題がないわけではないよね~という状態で

かれこれ2年近く引きこもりニートをしています。


現在、月1回のスカイプを通してのカウンセリングの支援は受けていますが

守秘義務があるのか

兄の様子に関する知らせや

兄への関わり方についての助言など

カウンセリングの先生から一切ないのですよね。

すごく心許ないです(泣)。

父にも「カウンセリングの先生にお願いして聞いて」と行っているのですが

流されてしまいます。

何のためにカウンセリングを受けているのか

目的が明確化していないのです。

兄の心の安定のためだけならばそれでいいのかもしれませんが

現状維持では何も変化がないですよね。

変化をもたらすためにも情報が欲しいところです。


以前、兄の発達障害を疑い

精神科で受診し

ADHDの疑いという診断を受け

しばらくは私同伴で通院していましたが

医者の方から中断宣告を受け

そのまま中断。


理由は

兄が医師の指示に従わず

服薬もしないし

生活改善も行わないため


つまり

兄は自分の生活に対し問題意識が無く

改善しようという意志がなかった訳です。


同意がなければ

周囲がいくら支援しようにも

意味が無い。


そのことを

保健所の引きこもり相談でも言われました。


緊急性がなければ

周囲がいくらアプローチをかけても

支援のしようが無いそうです。


現在、全く支援がないわけではありませんし

臨時職員のバイトにも

楽しんで行けているみたいなのですが


家族として出来ることは、ただ信じて見守ることだけなのでしょうか?


2.サポートが欲しいと思うことはいけないこと?


兄に

「問題を意識しなさい!」

「生活を改善しなさい!」と言って促す行為は

ある意味では

支配欲からなのかもしれません。


他人の意識を変えることは

本当に難しいです。


しかし

今後のことを考えれば

自主性や自立を促すサポートが欲しいと思うのは

いけないことなのでしょうか?


いくら周囲がアプローチをかけても動かない場合

軽く、自立を促すようなアプローチをかけるとしても

基本は見守りの姿勢を貫く必要はあるかも知れません


ある程度の諦めと受容は必要だとしても

今後を見据えて、どう考えて、どう行動すべきか、指針を示してくれるようなよりどころとなるサポート先があったほうがいいと思うのです。


話を戻しますが

「当人の同意なしには支援が出来ない」となると

緊急性があるケース(主に自傷他害ですね)は対応し

緊急性でないケースは、多少問題は抱えていても放置するということになります。


それ、本当にいいのでしょうか?


3.当人の同意は無くても、家族支援はあった方が良い


家族が亡くなって独りになり

働かざるを得なくなったら

嫌でも動くだろう。

とか

そういう考えで対応して

いいのでしょうか?


出来れば

大きな問題が起こる前に対処したいところですよね。


本人の同意がなくても、せめて家族の支援(助言や指導)があって然るべきだと思います。


特に引きこもりの支援は

私の居住地だけかもしれませんが

少ないような印象があります。


あったとしても

あまり質の良い支援を提供していなかったりして

(とあるNPO法人さんの支援を受けましたが、あまり良いサービスと感じず、縁を切りました)


精神科に受診しても

診断名がなければ支援は出来ない上に

医療的処置が出来なければ対応出来ないと言われたり

(生活指導はありますが)


その上本人(兄)の同意がないため

支援が実を結ばない


支援は同意ありきなのでしょうが

どのパターンにおいてもその姿勢を貫いていいのか

正直よく分かりません。


先ほど述べたように

当人の同意が無くても家族の支援はあったほうが良いです。

ただ、家族の支援を行うにあたっても

当人の状態や性格、気持ちなどを置き去りにして

「こうしなさい」などど、ただマニュアルを提示するだけの所は

あまり信用出来ないでしょう(それが以前、関わったNPO法人さんでした)。


せめて

家族会に参加するとか出来ればなぁと思います。


同じ立場(引きこもりの家族)の人達と関わることで

何かヒントが得られるかもしれません。


4.最後に


今までの兄との関わりで

本当に兄に対して申し訳ないと感じたことがあります。


それは

「障害のくくりに入れて無理矢理支援を行おう」としたことです。

精神科受診は

正直、失敗だったと思います。


本人の同意がなかったですし

服薬によって

副作用により睡眠リズムが余計に乱れてしまい

苦痛を味合わせてしまったことは

本当に申し訳がありません。


また

私は精神保健福祉士を目指しているので

引きこもりの支援についても

勉強していくことで情報が得られるかも知れません。


「信じて見守ることが正義」と見られることも多いですが

それでは正直不安です。

それで何とかなることもあるかもしれませんが

全てにおいてそうなるわけではありません。


今後、家族会に参加出来たらしてみたいですし

精神保健福祉士の勉強で情報が得られたら

何か良い変化をもたらすことが出来ると思います。


そして

精神保健福祉士になって

私と同じような境遇の人達のために情報提供や相談などの支援が出来れば

それほど嬉しいことはないです。


今回はこのような形で締めくくります。

お読み下さりありがとうございます。































この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?