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言葉の花束ーアキの詩集No.28


1.「命まで流さないで」


止めどなく降る雨よ

どうせ
いつまでも降るつもりなら

世にはびこる
病も一緒に流しておくれ

ただ
生けるもの達の命までは
流さないでおくれ

命を繋いでくれる
恵みの雨で
あっておくれよ

人目線で
自然に物を頼むなんて
都合が良すぎるかしら?

雨が降るのだって
人が呼吸するのと同じ
自然のメカニズムだよね

それは分かってはいても
願わずにはいられない

どうか
降りすぎないで
命まで流さないでと

非力な人間の願いよ
どうか天に届いておくれ



2.「夕日色」


仕事が終わる頃は

辺りが
夕日色に染まる
時間帯

青空も
白い雲も

木々の葉っぱ達も
家々も
道路も

窓際にいる
人々も

みんな
夕日色に
染まる

一日の中で
一番日の光が強く
眩しくなる
この時間

車を運転するときは
眩しすぎて
正直厄介に思うけれど

色んなものが
夕日色に染まる
この情景が

私はたまらなく好きなんだ

この時期は
赤や黄色に葉が染まる木もあって

それらが夕日色に染まると
一段と
色艶が美しく映えるのが
とても素敵に感じる

夕日色に照らされた
人々の顔

特に
語らう人々の笑顔が
さらに輝かしく見える

夕日が綺麗なのもあるけれど
その色に染まるものの
本来の美しさを際立たせる力がある

世界にある色の中でも
夕日色が
特に好きな色だ



3.「車の運転で怖いと感じること」


車の運転で
怖いと感じること

嵐によって
雨風が強い日は
路面が滑りやすいだけでなく
前方が見えにくく
ハラハラする

大雪が降った日も
特に降ってから時間が経過して
路面が凍った時が
本当に怖い

ひょうが降ってきたときは
どうしていいか分からず
車の中であたふたしてしまった

晴天で
風もさほど吹かない
のどかな日和でも

前方の車が急に曲がった時や

スムーズに行けると思ったのに
途中で流れが滞り
止まってしまったとき

それが運悪く
自分の車が
交差点にいるときにそうなると
肝が冷えることこの上ない

特に
前方に大型トラックが2台以上いるときや
バスがいるときは
要注意だ

慎重に出方を見ないと
大型車両は曲がるときに時間がかかるし
きちんと前方が進んでいるかを見極めなければ
自分が交差点に取り残されてしまう

それが本当に怖いし
周りにも迷惑が掛かるから
そういう事態は避けたい

何よりも
怖い事態を避けられるほどの
気力体力注意力がないと
運転したくない

本当に
運転って命がけだと思う



4.「私が美しいと感じるものや人」


金銀財宝
宝石
確かに綺麗だけれど

ダイヤモンドの輝きよりも
お日様の光を反射し
輝く朝露や蜘蛛の巣など

自然が織りなす美しさに
敵うものなどないと思う

特に
雨の降った後の
滴を散らした蜘蛛の巣の輝きが
私は好きだ


美しい人といえば
私はこんな価値観を持っている

どんなに
経済力や知力があり
見た目が美しいとされていても

生き様や心根がどうしようもなければ
美しいとは思えない

内面的な美しさは
態度や言葉、行動に出る

それが思いやりや配慮として
表れる

そして
いかに自分をコントロール出来るか

我を出し過ぎず
自分の意見も言える人

アサーティブと言うらしいが
それが出来る人
本当に品格が高い

加えて
周囲の状況を上手く把握して
事を進められる器用な人は
上手に人をまとめられるし
仕事も安心して任せられる

そういう頼れる人を
私は尊敬しているし
私もそういう人を目指して
頑張りたいと思う



5.「行動すればなるようになる」


あれはダメだ
これはダメだ

言うのは簡単

問題点を明らかにして
指摘できるのは
恰好が良い

だけど
それだけで終わっては
意味がない

完璧にこなせなくてもいい
上手くいく見込みがなくても
とりあえずトライしてみる

トライアンドエラーを繰り返し
徐々に改善していけば
何とかなる

ダメだったときは
それでいい

そういう覚悟で
良いと思う

正論述べて
何もしない
上手くいかないだろうから
では
ただの偽善

こうすべきと主張するならば
責任を持って
対処していくべき

たとえ上手くいかなくても
行動を起こしていけば
何か糸口が見つかるかもしれない

何か行動を起こしていけば
なるようになるはず

そういう若者の働きかけを
どうか見守っていて欲しい



6.「真面目すぎる私」


私は
自分でも言うのも何だけれど
真面目すぎる

きっちりしているのが好きなのか?
いや
そうでもない

O型の私は
わりと雑な面がある

雑なのに
真面目というのも
おかしな話だ

何というか
物事の筋を通して
責任を果たすことに
心血を注ぐところが
真面目なのだと思う

もう少し緩く考えてもいいと
指摘を受けたが

それでもなるべく
筋を通したいと思うのは

たんに
几帳面にやりたいからだけではない

年末年始の仕事においても
できる限り出勤して
掃除をこまめにやりたいと思うのは

それをすることによって
入居者様達が
年末年始を気持ちよく過ごせるだろうと
考えたからであって

そういう
思いやりが軸にあるから
頑張りたいと思えるのだ

そういう
ポジティブな感情は
大切にしたい

けれど
頑張りすぎると
自分が疲弊する

上手く
ほどほどを意識して

自分の真面目さを
極めていきたいと思う



7.「待っているから」


兄はまた
誰にも告げずに
ふらりと外出

いつ帰ってくるか分からない

そういう日が
度々あるから

親は
あまり口うるさく言わなくなった

兄は
都合の悪いことは聞こうとしない

というより
聞けるだけのメンタルがない

心が寂しいのだろうと思う

寂しさをうめるために
ふらりと出歩き
気が済むまで遊んで歩いて
ひょっこり帰宅

言葉で諭そうとしても
馬の耳に念仏

もう
どうしたらいいのやら

出来ることと行ったら
Lineに
「早く帰ってきなよ。
猫を抱いて待っているから」と
書いて送るぐらい

いつ読むか分からないけれど
いつか読んだときに

待っている人がいるということを
感じてもらえるならばと思う

私の家族は
見た目は仲よさそうに見えるけれど

実際は
バラバラだ

だから兄は
自分の本音を家族に語らない

家族に安心感は抱いているとしても
信頼はしていないと思う

兄は家族に何を求めているか
正直分からない

だから
無関心でいたくない

「待っているから」

それが伝われば
兄は少しでも
救われるだろうかと思う



8.「睡魔の生き物」


よく晴れた日曜日の午後

食べてすぐ寝ると
牛になると言うけれど

喜んで
牛にでもなってやろう
と思いながら

布団に潜りこみ
一寝入りした

窓辺から差し込む
暖かな日差し

途中から
猫たちが脚の上に乗り
昼寝に合流

重く温かな錘と
ごろごろという喉の音

さらに
眠りが促される

あぁ
気持ちが良い

こんなに
気持ちの良い昼寝は
初めてだ

そろそろ起きようと
体をもぞもぞさせると

「あ、猫たちが起きてしまうな」
なんて
遠慮してしまって

そうこうしている内に
1時間、2時間と経過

昼寝の共に

最高のタッグだ

そして
一度脚の上に乗られたら
なかなか起きられない

だって
可愛いんだもの

猫はそういう意味でも
魔性の生き物だ

いや
魔性というより
睡魔の生き物か



9.「とある動画へのコメントで意見を申し立てた」


クレームではなく
その考えに対する
率直な意見を申し立てた

「あなたが言う正しさは
全ての人には当てはまらない」

「真面目に頑張って生きるのがダメと言うけれど

大切な人を守る、大事なことをやり遂げるために
真面目に頑張っている人々がいる。

たとえ
自分や自分の時間を犠牲にしてでもやり遂げる。

その生き方は尊敬すべきだと思うし
そのおかげで命を輝かせて生きている人もいる」

「真面目すぎ、頑張りすぎは心身の不調を来すため
ある程度の調整は必要。
しかし、真面目や頑張りそのものを否定するのは
真面目に頑張る人々に対し失礼だと感じる」

そういう内容のメッセージを送信した

私は相手に
ただ、意見を申し立てただけではない

色んな経験をしている人がいて
それぞれの苦しみや辛さがあり

単純に清く美しく生きるには
出来ないような環境下で生きている人達もいる

そういう人達が
自分の人生をよりよくするために
真面目に頑張って生きることを選んでいるのならば

それは否定せずに
どんな結果が起こるにせよ
見守り受け止めるべきだ

そういうイメージ力はあった方が良いし
たんに
自分の正しさを示して
従いなさいというスタイルは
控えた方が良いと思う

どんな立場の人であれ
関わる人全てから良いことも悪いことも学ぶ
自分は教えてもらう

そういう姿勢は
あって然るべきだ

そういう考えを持っている人は
神様から愛されず地獄に落ちると言うならば

私は喜んで神様に嫌われるし
地獄にも行ってやる



10.「環境問題における責任」


とある少女環境活動家が
デモを行っている

政府に対し
環境破壊をこれ以上加速させないよう
問題を提起している

彼女はある意味では
行動力のあるリーダー的存在なのかもしれないが
あまり共感できない

国や企業が動いて
産業発展だけに勤しまず
環境を意識した取り組みを行えば
それで済むのかといえば
そういうわけではない

国や企業が
エネルギーや資源を大量消費しているのか?
いや
彼らだけではない

私達消費者も
エネルギーや資源を大量消費することに慣れ
常に「消費したい」というニーズに駆られている

つまり
国や企業だけに訴えても
消費者のニーズがある限り
エネルギー、資源の大量消費は繰り返され
環境破壊が進んでいく

だから
消費者達のニーズを減らす働きかけも必要だと思う

国や企業に環境問題の責任を追及し
環境問題に取り組ませるだけでは足りない

消費者全員にも責任があることを自覚し
国民全員が力を合わせて取り組まなければならない

そのためには
消費者にエコについての知識を普及させ
啓発していくのも必要

そのために
国に働きかけるのもアリだと思う

誰かに責任転嫁するのではなく
一人一人が責任を負い
手を取り合って行動することが大事だ

国など
トップの責任を追及するよりも

国民の責任は何であって
どういう考えを持つべきか
どう行動すべきかを
国が指示していくべきだと思う

環境活動家の彼女も
そのような提言を国にすれば良いのにと思う


11.最後に(詩の解説)


1.の詩

雨がザーザー降っていたときに思ったことを書きました。

2.の詩

夕日に照らされている様々なものを見て

美しいと感じたことを詩にしました。

3.4.の詩

普段感じていることをエッセイ風にしあげました。

5.の詩

現代の渋沢栄一のようなおじ様(職場の同僚)に対しての詩です。
衛生用品の在庫チェックをつけるべきと主張はしていても
毎日の棚卸をするには、今いる清掃員がやるには
時間と労力が割けないと言っているのです。
確かにそうなのですが
問題点を指摘して正論を述べて、上手くいく見込みがないからと
何もしないというのもおかしいですし
とりあえず色々やってみて
改善していこうかと思っています。
今日、試しに棚卸してみて
思ったよりしんどかったです。
それでも何とかやってみます。

6.の詩

自分の仕事の取り組み方を中心に

自分を観察して書いた詩です。

私は老健の清掃のパートをしています。
年末年始、皆様はどう過ごされますか?
私は今のところ予定はないです。
ならばなおさら
仕事に勤しんだ方が喜ばれるかな?と思いまして
でも、度が過ぎて真面目なのもいけないのでしょうか?


7.の詩

兄(引きこもりニート)について書いた詩です。

何とか無事に帰宅しましたので大丈夫です。

8.の詩

我が家の愛猫との触れあいについて書いた詩です。

ポエムを書くために昼寝から起きるのに2時間以上かかりました。

9.の詩

Youtubeのスピリチュアル系の動画を見ていて

「神様は真面目じゃない人が好き」

「頑張らない方が神様に好かれる」とか言っている方がいて

そういう考えもあっていいのかもしれませんが

真面目に頑張って生きている人達の生き方を否定しているような感じがしました。

真面目に頑張って生きることで輝いている人や

守りたいもの、叶えたい夢のために頑張っている人達を否定する神様を

私は好きになれませんし

好かれたいとも思いません。

という持論です。

10.の詩

今朝のニュースで見たことをもとに持論を述べました。

国に訴えるだけでなく

国民一人一人が責任を自覚し

行動していかなければ事態は改善していかないと思うのです。

国が責任を負うだけで無く

国民みんなが行動出来るよう指示していくべきではないでしょうか?


最後までお読み下さり

ありがとうございます(^^)/

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