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第94回米国アカデミー賞長編アニメーション部門エントリー作品26作一覧

こんにちは。
アニメ映画ライターのネジムラ89です。

今年度の第94回アカデミー賞アニメーション映画賞のエントリー作品26作品が発表となりました

レギュレーションに沿ったこれらの作品の中からノミネート作品が選出されることになります。

ここまで昨年のコピペ。

今年“エントリー”を果たしたアニメ映画たちをトレーラーと合わせて一挙に紹介していきます。

アダムス・ファミリー2 アメリカ横断旅行!

原題は『The Addams Family 2』。
人気ホラーコメディブランドの3DCGアニメシリーズの第二弾。
アメリカではハロウィンシーズンでの公開となりましたが、日本では1月28日に劇場公開予定です。

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The Ape Star

デンマーク・ノルウェー・スウェーデン合作のゴリラの養子にんあった少女の物語を描いた作品。今年のゴリラ枠(そんなものはない)。元の物語はフリーダ・ニルソンさんの児童書で、日本では『ゴリランとわたし』というタイトルで邦訳されております。

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バック・トゥ・ザ・アウトバック〜めざせ!母なる大地〜

原題は『Back to the Outback』。
動物園を脱走した危険動物たちが、アウトバックと呼ばれるオーストラリアの砂漠地帯へと冒険する物語となります。12月10日(金)より日本でもNetflix配信予定。

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竜とそばかすの姫

米題は『Belle』。
言わずと知れた細田守監督最新作にして、最高興収成績を叩き出した大ヒット作。海外評価も特に高い監督であり、さらには今作では海外の著名アニメーターも多く活躍する作品なだけにノミネートに期待です。

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Bob Spit -We Do Not Lile People-

ブラジルの漫画家・アンジェリを題材に手がけられたアニメシリーズ『Angeli the Killer』をベースにした長編ストップモーションアニメーション。漫画家のアンジェリの心の中に住む、老いたパンクロッカーのボブ。そんなボブを殺してしまおうとする作者に対し、ボブが抗うという物語です。

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ボス・ベイビー ファミリーミッション

原題は『Boss Baby Family Business』
ドリームワークスアニメーションの最新作。2017年制作の『ボス・ベイビー』(日本公開は2018年)の続編が4年ぶりに登場。
日本では12月17日(金)より劇場公開スタート。

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クリプトズー

原題は『Cryptozoo』。
映画賞などでも度々登場している、幻獣動物園映画。世界中の奇妙な生き物を収容しようとする人間たちと、生き物たちを軍事利用しようとする人々などの思惑が入り乱れる中、施設に大きな事件が起こる物語。
今年の東京国際映画祭においても限定的に上映を果たしました。

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ミラベルと魔法だらけの家

原題は『Encanto』。
本家本元、ウォルト・ディズニー・アニメーションスタジオの記念すべき60作目。コロンビアに住む一風変わった家族の物語が描かれます。
日本では現在上映真っ只中。

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Flee

アフガニスタン難民のサバイバルストーリーを描いたドキュメンタリーアニメ映画。2021年1月に開催されたサンダンス映画祭ではドキュメンタリー部門にて審査員賞を受賞、そしてアヌシー国際アニメーション映画祭では最高賞のクリスタル賞を受賞した作品です。

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漁港の肉子ちゃん

米題は『Fortune Favors Lady Nikuko』。
日本でも明石家さんまさんプロデュースということでも話題となった、肉子ちゃんときくりんの親子の生活を描いたヒューマンストーリー。監督は『海獣の子供』でも高い評価を獲得した渡辺歩監督です。

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ジョゼと虎と魚たち

米題は『Josee, the Tiger and the Fish』
2003年に実写映画化された田辺聖子の青春恋愛小説を劇場アニメ化。日本では2020年末に劇場公開を果たしました。上映タイミング的にヒットというには悩ましい結果でしたが、観た人の評価は高い傑作です。

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宇宙の法 エローヒム編

米題は『The Laws of the Universe – The Age of Elohim』。
大川隆法さんが製作総指揮・原作に名を連ねる、幸福の科学のアニメーション映画シリーズ。いわゆる宗教の布教も兼ねた作品です。ラインナップに並んでいると「えっ」と思う人もいるかもしれませんが、幸福の科学映画のエントリーは割といつものことです。

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あの夏のルカ

原題は『Luca』。
ピクサースタジオ最新作にして、劇場公開ではなくDisney+での限定配信となってしまったちょっとかわいそうな一本。作品の出来自体は格別なので、今からでも劇場公開して欲しいです。

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ミッチェル家とマシンの反乱

原題は『The Mitchells vs. the Machines』。
『スパイダーマン:スパイダーバース』のソニー・ピクチャーズ・アニメーションが手がけるちょっと変わった家族と、人間に反旗を翻す機械たちの戦いを描いたエンターテイメント作品です。

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My Sunny Maad

チェコ出身の女性が、アフガニスタンの男性に恋をしたことをきっかけに、アフガニスタンの慣れない文化、そして家族達に触れることになる物語。
実際にアフガニスタン出身の男性と結婚したチェコのジャーナリスト・ペトラ・プロハシュコバさんの著書「Frišta」がベースになっています。

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パウ・パトロール ザ・ムービー

原題は『Paw Patrol The Movie』。
カナダ生まれの子供向けアニメーションシリーズ『パウ・パトロール』が初の劇場アニメーション化。日本でも人気の高いシリーズとなっており、しっかり劇場公開を果たしました。

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映画大好きポンポさん

米題は『Pompo the Cinephile』。
杉谷庄吾【人間プラモ】の同名原作漫画を平尾隆之さんがアニメーション映画化。夢と狂気に溢れる映画製作の世界を描いた作品となり、日本でも口コミで話題となりロングラン上映を果たした作品です。

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映画えんとつ町のプペル

米題は『Poupelle of Chimney Town』。
こちらも日本では2020年に劇場上映を果たしたSTUDIO4℃製作によるアニメーション作品。オンラインサロン発的な盛り上がりなどはネガティブな報道もありましたが、積極的に海外の映画賞などにも出品し多くの結果を残した作品となりました。

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ラーヤと龍の王国

原題は『Raya and the Last Dragon』。
本家本元、ウォルト・ディズニー・アニメーションスタジオが東南アジア圏を彷彿とさせる世界を舞台に描いたアクション作品。

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ロン 僕のポンコツ・ボット

原題は『Ron’s Gone Wrong』。
最新式ロボット型デバイスと友達のいない少年の物語を描いた3DCGアニメ。ディズニー作品ではありながらも、20世紀スタジオサイドのアニメということで、立ち位置としてはちょっと特殊な一本。製作は新鋭ロックスミスアニメーションです。

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シング ネクストステージ

原題『SING2』
イルミネーションの久しぶりの新作は大ヒット作品『SINGシング』シリーズの続編。日本では2022年3月18日公開です。割と時間差ありますね。

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The Spine of Night

ロトスコープの手法を活用した大人向けダークファンタジー作品。
魔法の国を舞台に血生臭さを伴ったシリアスなストーリーが描かれます。
恥ずかしながら今回のエントリーで初めて存在を知りましたよ。

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スピリット 未知への冒険

ドリームワークスアニメーションが展開しているTVシリーズから派生した『スピリット』シリーズの長編作。日本では“配信スルー”という形で上陸。明日12月8日よりダウンロード先行販売、そして22日からブルーレイ&DVDリリースです。

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The Summit of the Gods

夢枕獏さんによる小説『神々の山嶺』……を谷口ジローさんが漫画化….してさらにそれをフランスがアニメーション化したという作品。それが今回、アメリカの映画賞にエントリーです。Netflix配信を果たしてはいるものの、残念ながら日本は配信対象国から除外されています。ずるい!

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ビーボ

原題は『Vivo』。
ソニー・ピクチャーズ・アニメーションが、珍獣・キンカジューと少女の冒険譚を、ミュージカル形式で描いた3DCG映画。こちらは各国と合わせてくしっかり日本でもNetflixで配信されています。

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ウィッシュ・ドラゴン

原題は『Wish Dragon』。
中国を舞台に、ランプの精が如く現れたピンク色の竜と青年の物語を描いた中米合作映画。日本でもNetflix配信という形で上陸済み。ソニー・ピクチャーズ・アニメーションが絡んでいたり、プロデューサーや声優にジャッキー・チェン氏が名を連ねている点でも注目です。

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以上26作品を一挙に紹介しました。
日本作品は全部で以下の6作品がエントリーしております。

竜とそばかすの姫
漁港の肉子ちゃん
ジョゼと虎と魚たち
宇宙の法 エローヒム編
映画大好きポンポさん
映画えんとつ町のプペル

ノミネート作品の発表は現地時間の2022年2月8日
アカデミー賞の授賞式は現地時間の2022年3月27日
上記の日程でそれぞれ発表されていきます。

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