ネイティ

劇団所属の兼業会社員俳優。能楽(仕舞、舞囃子)勉強中。不思議な世界が好きです。taci…

ネイティ

劇団所属の兼業会社員俳優。能楽(仕舞、舞囃子)勉強中。不思議な世界が好きです。tacicaというバンドをこよなく愛する。INFP-Tらしい。noteでは主に関わってきた舞台の裏設定や短編小説などを綴っていきます。

最近の記事

  • 固定された記事

兼業舞台俳優が自己紹介する

 初めての方ははじめまして。二度目の方はにどめまして。三度目以降の方はお久しぶりです。  兼業舞台俳優のネイティと申します。  人生のテーマは「自由と楽しさ」。  ひとつの側面だけに囚われず自由に、どんな些細なことでも楽しんで生きていこう、という思いを込めています。  noteをはじめたのはだいぶ前になりますが、改めて自己紹介をさせていただきます。 ◼️あらまし  愛知県尾張地方出身。  超がつくほど真面目でしたが、頭が良いわけでもない。人前に出ること、他人と目を合わ

    • 新・『ノスタルジアの贖罪』のあれこれ③

      おつかれさまです、ネイティです。 こちらの続きです↓ 以下の内容はあくまでも私の役作りのための勝手な設定で、公式とは違う可能性もあります。 その旨ご認識ください。 ■操の復讐型幽霊 岩永明(いわながあきら) 中小メーカー時代の操の同期で、初期の配属も同部署だった。 性格は社交的で人見知りせず、第一印象が良いタイプ。他人に弱みを見せない。 取引先の営業に気に入られやすく部署内の人間関係も良好だったが、仕事の詰めが甘く細かいところで雑な面もあった。操とは同期としてはそこそ

      • 新・『ノスタルジアの贖罪』のあれこれ②

        どうも、ネイティです。 こちらの続きです↓ 若干のネタバレもあります。 ■操のキャラクター テーマを決めたのち、操の(自分なりの)キャラクターや過去についてもざっくりと考えました。 ・他人とのコミュニケーションが希薄 ・自分がやるべきことはやる ・声は低めでローテーション ・姿勢が悪くて俯きがち ・基本的に人と目を合わせない (大事なことを話すときはさすがに見る) ・あまり身振り手振りをしない ・いつも親指を中に入れるタイプの握りこぶしをつくっている …など。 こ

        • 新・『ノスタルジアの贖罪』のあれこれ①

          ごぶさたしてます、ネイティです。 空想嬉劇団イナヅマコネコ 『ノスタルジアの贖罪』(2024年版) 無事、舞台公演が終演いたしました。 初日の公演を撮影・編集したレンタル映像配信が販売中です。 気になる方はこちら↓をどうぞ。 ■あらすじ ■再演 今回のイナネコ公演は、2017年に上演された作品No.2の再演です。 その時の覚書もこちらに残しておりました。 上記タイトル通り、初演では有馬京子という役です。 今回も、再演が決定した当初はその予定でした。 …だったのです

        • 固定された記事

        兼業舞台俳優が自己紹介する

          【短編小説】『感情のピクセル』における個人的解釈

           あるひ、ひろいひろいくさむらで、ブタさん、ウサギさん、キツネさん、ゾウさんが あつまっていました。 「きょうは、なにして あそぼうか?」  みんなで わになって そうだんしていると、とおくで チーターさんがビューンと はしっているのが みえました。こちらをねらっている ようすは ありません。 「きょうは みんなで いっしょに おどろうよ!」  ぶたさんが、げんきよくいいました。みんなは、それにさんせいしました。  どうぶつさんたちは 4ひき ならんで、 『みんなで

          【短編小説】『感情のピクセル』における個人的解釈

          新・『ソリチュードタウンの死神』のなんだかんだ②

          こんにちは、ネイティです。 こちらの続きです↓ ■謝るアリッサ 今回の公演でアリッサは2回謝っています。霧の街のカイルと、霧の街のミアに。 考えてみれば、霧の街のカイルの消滅もミアの死亡もアリッサ自身の責任ではありません。それに実は、ミアだってアリッサの息子であるランディを死ぬ寸前まで追いやっているのだから、複雑な感情は抱いているはず。だけど、(殺人を犯してしまった)エフィの母親としては謝らずにはいられなかったのだろう、と。 そんな解釈をしつつも、この謝罪の表現は悩みどこ

          新・『ソリチュードタウンの死神』のなんだかんだ②

          新・『ソリチュードタウンの死神』のなんだかんだ①

          お久しぶりです。ネイティです。 2023年5月20日〜5月28日まで舞台に出演しておりました。 空想嬉劇団イナヅマコネコ 『ソリチュードタウンの死神』 無事に誰一人欠けることなく、終演まで駆け抜けることができました。 キャスト、スタッフ、関係者の皆様、 そしてご来場の皆様、 誠にありがとうございました。 6/30まで初日を撮影・編集した映像配信をレンタル販売しております。 再びご覧になりたい方、 今更知って気になる方、是非に。 ■再演 今回の公演は2019年5月に上

          新・『ソリチュードタウンの死神』のなんだかんだ①

          『影と刻罪のテュシアス』衣装に関してのあれこれ

          空想嬉劇団イナヅマコネコNo.6 『影と刻罪のテュシアス』 公演終了から3ヶ月弱。 映像配信の購入期限も12月20日までと迫ってきました。 購入、ログイン後1ヶ月は見放題です。 是非。 ◼️衣装のお仕事 今回はじめて、衣装担当も務めました。 衣装担当というと「え!?衣装作るの!?」と言われることが多いですが、 イナネコの場合そんなことはありません。 (団体によって変わると思いますが) 演出の岡本さんの指示のもと、 既製品を購入したり、 それらを改造していい感じにするこ

          『影と刻罪のテュシアス』衣装に関してのあれこれ

          『影と刻罪のテュシアス』マルラの背景③

          こちらの続きです↓ 空想嬉劇団イナヅマコネコ 『影と刻罪のテュシアス』 10月17日現在でもまだ公演の配信をおこなっておりますので、 気になる方はこちらへ↓ ◼️マルラの過去…を書いていたら 公演開始から1ヶ月以上経ちました。 こちらのnoteの掲載で間が空いてしまったのには訳がありまして。 マルラの過去について、稽古中も公演期間中も考え、思いを馳せていたのですが、 考えれば考えるほど深みにはまってしまいました。 その結果… 妄想という名の二次創作についに走ってしま

          『影と刻罪のテュシアス』マルラの背景③

          『影と刻罪のテュシアス』マルラの背景②

          ↓こちらの続きです。 ◼️稽古が始まり 今回は役づくりをガチガチに固めない状態で稽古に挑みました。 そのため稽古が進んでいくにつれ、当初想像したマルラから随分違う雰囲気のキャラクターとなりまして。 ちなみに、別チームの春野遼子さんが演じられていたマルラは、まさしく私が最初にイメージしていたマルラそのものでした。 朗らかで可愛らしく、品がありつつもちょっと抜けたところがあり、(マルラとテュシアスの関係にあった)宮中女官長ヘンリエッタとも和気あいあいとした仲睦まじい関係を築

          『影と刻罪のテュシアス』マルラの背景②

          『影と刻罪のテュシアス』マルラの背景①

          空想嬉劇団イナヅマコネコ作品No.6 『影と刻罪のテュシアス』 舞台公演は無事に駆け抜けることができました。 ご声援、ご観劇、誠にありがとうございました。 初日公演を撮影・編集した映像の配信はまだやっておりますので、 気になる方はこちらから↓ 今回もまた、 自分のキャラクターについて語ってみたり、 初めての衣装担当としてのあれやこれやなどを綴ってみたりしようかと思います。 ◼️あらすじ 今回は魔法も特殊能力もない人間同士のドラマ。 中世ヨーロッパ風の架空の国を舞台に

          『影と刻罪のテュシアス』マルラの背景①

          今さらながら『宝石の国』を読んでいるのだけど、仏教に造詣が深ければもっと楽しめるんだろうな。 恐らく主人公は最終的にニンゲンになるのだろうけど、性別がないから人間というよりも神や仏に近い存在になるのではなかろうか。

          今さらながら『宝石の国』を読んでいるのだけど、仏教に造詣が深ければもっと楽しめるんだろうな。 恐らく主人公は最終的にニンゲンになるのだろうけど、性別がないから人間というよりも神や仏に近い存在になるのではなかろうか。

          【短編小説】親愛なる

          この作品は別サイトでも公開しております。 5年くらい前に書いた作品です。 田丸秀樹様  春風が心地よい季節になりました。  と、本来ならきちんと書くべきなんだけど、貴方しか読まないので、好きなように書こうと思います。  先日は、同期の送別会ありがとう。プレゼントのエアー枕、ありがたく飛行機で使います。  みんなと最後に楽しい時を過ごすことができました。貴方とも、久々にきちんと話すことができたと思います。  今まで、本当にありがとう。貴方との出会いがなければ、今の私はな

          【短編小説】親愛なる

          『宿命のブラッドバーン』キャスト陣について

          空想嬉劇団イナヅマコネコ 『宿命のブラッドバーン~Deadly fate”Bloodburn”』 公演が終わってから1週間が経ちました。 公演の配信は5/14までご覧いただけますので、気になる方はこちらで↓ https://www.confetti-web.com/CST-Bloodburn  今回、すでに他の出演者の方もブログやツイッターでやられていたのですが、TeamOceanの各キャストに関して思ったことや感謝を述べていこうかと思います。「何様だよ」「人を見る目がな

          『宿命のブラッドバーン』キャスト陣について

          『宿命のブラッドバーン』アリスという女について③

          続きです。 前回はこちら↓ (以下、作品のネタバレも含みます) ・ ・ ・ ・ ・ ■アリスの過去 彼女の過去については、本番期間中も含めて色々修正を加えましたが、最終的にはこのような感じになりました。あくまでも私のざっくりとした想像なので、脚本家の意図や公式設定とは違う部分もある可能性がありますし、細部は適当です。共演者と擦り合わせもしておりません。その旨はご了承ください。  もはや二次創作に近いかもしれません。そして長いです。  生まれは大陸の北西部・カサンデル。

          『宿命のブラッドバーン』アリスという女について③

          『宿命のブラッドバーン』アリスという女について②

          続きです。 前回はこちら↓ (以下、作品の内容に細かく触れられています) ・ ・ ・ ・ ・ ■アリスと向き合う 実際に稽古が始まって動いてみると、思った以上に苦戦しました。私の表現力の乏しさや、台詞覚えの悪さも相まってましたが、台詞の細かいニュアンスの解釈や言い方が、演出の意図とずれていたのです。  そして、私自身とアリスとの決定的な違いを、この台詞でまざまざと痛感することになります。 「アリスは知っていたのか?」 「ええ、あなたたちが仲間になる少し前にね。そういう

          『宿命のブラッドバーン』アリスという女について②