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『宿命のブラッドバーン』キャスト陣について

空想嬉劇団イナヅマコネコ
『宿命のブラッドバーン~Deadly fate”Bloodburn”』
公演が終わってから1週間が経ちました。

公演の配信は5/14までご覧いただけますので、気になる方はこちらで↓
https://www.confetti-web.com/CST-Bloodburn

 今回、すでに他の出演者の方もブログやツイッターでやられていたのですが、TeamOceanの各キャストに関して思ったことや感謝を述べていこうかと思います。「何様だよ」「人を見る目がないな」と思われそうな発言もありますが、何卒ご了承ください。
今回はかなり長いです。一部ネタバレも含みます。




■青山雅士さん(アルクアード・ブラッドバーン役)

 イナネコ参加3回目にして主役。語弊のある言い方ですが、「破壊と直情で表現する」イメージのある方でした。今回のアルクはちょっとそれとは違う方向の人物だったため、苦戦されていたようです。が、その苦戦も含めて、共に作り上げることの楽しさを感じさせました。アルクとアリスの言葉のやり取り、楽しかったです。もっとアリスとして私がブラッシュアップできていれば、もっと楽しかったんだろうな。
 あと、今回の公演で私のことを「杉乃前さん」(芸名の苗字)と呼ぶのがクセになったようです。今まで「ネイティさん」だったのに。何故。

■七海佑衣さん(シャロン・ハートフィールド役)

 イナネコ劇団員。衣装担当。演技が抜群に上手。日本語も美しい。役柄上でしっかりと会話を交わすのは初めて…かな?ひとつひとつの台詞のやり取りで、「ここは語尾を私にかけてほしい」とか「この言葉に反応したいから強調してほしい」など、的確に要望をくださります。
 衣装に関しても同様で、私が衣装の改造を行う際も的確な指示をいただきました。私、裁縫得意なんで、もっと協力させてください。

■須藤さえさん(使い魔メル役)

 番外を含めるとイナネコ参加3回目。今回も同じチームなのが嬉しく。ツンデレ、ケモ耳、メイドという属性盛り合わせな(しかもカッコいい)役をこなすまでに成長されてまして、凄い。まだまだ若いから、これからもっと化けていくのだろうな…。私のことを唯一無二と言ってくださって、本当に嬉しい。有難い。

■迫田萌美さん(レーリア・クローテッド役)

 イナネコ参加2回目ですが、前回は私と別チームだったため、きちんと関わるのは今回が初めてでした。YouTubeでメイク動画を上げられていて、稽古場でもマッサージ器具を使っていて、すごく美意識の高い方なんだなあと感じ(いや、女優ならそれくらいは…という話ですけど)、勝手に近寄りがたいイメージを抱いておりました。ですが、稽古場でのとある出来事から、自然体で面白いところもあることに気づけました。
 役柄上の絡みでは、唐突に背後から刺されるだけ(!?)でしたが。刺された後、レーリアが刺した手を血振りしてるのが視界に入ったときは、「畜生、このやろう…」というアリスの気持ちと「おお、かっけえ…」という中の人の気持ちがないまぜになりながら倒れておりました。恐らく迫田さんもそこはこだわってたんだろうなと思います。

■花咲まことさん(カーティス・レイン役)

 イナネコ初参加。私の苦戦した台詞やシーンにことごとく関わっていた方。その節はご迷惑をおかけしました。
 過去に出演されていたミュージカルを拝見した際、どことなく彼だけ、何か違うものを感じました。迫田さんが「瞳が宝石みたいにキラッキラ光る」と表現されていて、そういうことか、としっくり来ました。そのような天性のものだけでなく、台詞の言い回しも丁寧に考えてから稽古にのぞみ、すぐに軌道修正もできる瞬発力があり、役者としての基礎や実力もしっかりある方です。
 実は高校時代に弓道部だったという意外な共通点が。

■香取直登さん(ファリス・ロチェスター役)

 イナネコ初参加。ダンサーさんなので、体幹がしっかりしていて、変な動きであっても安定感がありました。ミュージカルで拝見した時の勝手なイメージがあったため、自身にも他人にも厳しい方なのかなと思っていました。実際は、もちろん努力は惜しまない方ですが、柔軟性があり、2枚目も3枚目も様になる面白い方でした。個人的に「Fire!」のシーンが好きで、楽屋で何をしていても手を止めて、しっかり見届けていました。会場が受けても受けなくても私は笑った。

■飯田雪之介さん(使い魔フィオ役)

 イナネコ劇団員で小道具担当。ピン芸人。芸に対してすごく真面目で真摯で、勉強家。最近あまりライブ観に行けてなくてすみません。
 今回の役はイメージ的に意外な感じもありましたが、飯田さんの味を生かした上での役作りがされたため、想像以上に愛着の湧くキャラクターとなっていました。
 実はまだ、彼とは役柄上でしっかり絡んだことがほぼない…同じ場面に存在したことはありますけど。今回は私の死体を跨いでるし。

■喜多村次郎さん(マックス・マクブライト役)

 イナネコ参加2回目。今回も同じチームで凄く嬉しい。元歌舞伎役者さんで安定感があり、声も佇まいも好きです。喜多村さんと一番絡んだのは、酒場でのやり取りのシーン。私も喜多村さんも苦労しましたが、最終的には楽しくできました。
 絵も上手で、今回全キャスト(OceanだけでなくIslandも)のイラストも有志で描いて下さりました。ありがとうございます。


■釣舟大夢さん(過去のアルクアード・ブラッドバーン役)

 イナネコ参加2回目。前回は私の相方でしたが、今回は同じチームといえど全く絡みがなく。ただ、改めて離れたところで見ると、「本当に去年、釣さんに助けられていたんだなあ」と痛感しました。自分の演技の見せ方が上手いのは当然ながら、相手の演技が活きるように気遣いやサポートができる方です。そして相方に(いい意味で)めっちゃ甘えてくるしふざけてくる。今回の春野さんとのやり取りを見て、デジャブを感じました。

■春野遼子さん(過去のレーリア・クローテッド役)

 イナネコ初参加。直接詳しくお聞きしてないので推測ですが、おそらく演技経験が長く、多くの酸い経験もされたのだろうなと。存在感、安定感がありますが、役に入ると初々しく繊細な女性にしか見えない。凄い(いや、それが役者というもの…)。
 もし、イナネコ作品の再演に出演されるとしたら、「ノスタルジアの贖罪だったら〇〇で観たい」、「ソリチュードタウンの死神だったら〇〇かな?いや、○○も…」、と想像が膨らみやすいお方です。

■佐藤圭右さん(ローガン・ロチェスター役)

 イナネコ参加2回目。失礼ながら奇抜なイメージが強かったですが、今回は特殊能力など持たない爵位のある人間。しかし抜群の安定感で、演技の全てがナチュラルofナチュラル。「私に決まっているだろう」の自然さが逆にぐっと来ます。
 作品とは関係ないですが、たまに手料理の工程で飯テロしてきます。

■吹狛笑梨さん(過去のシャロン・ハートフィールド/アルベルト・ロチェスター役)

 イナネコ参加2回目(スタッフも含めるともっと多いか)。純朴。確認を怠らない真面目な子です。しっかり絡むわけではないけど、何かと関係性のある役で再び。私を慕ってくれるのは凄く嬉しいけれど、その期待にきちんと応えられていない気がして、若干申し訳なさもありつつ(いや、私がそんなんでどうする)。今回のアルベルトは凄かった。今後、どう成長していくのがが楽しみです。

■堀雄介さん(アーサー・ロチェスター役)

 イナネコ劇団員にしてプロデューサー。他の仕事も多忙な中、本当にありがとうございます。堀さんなくしてイナネコの安定なし。役どころも、少ない出番ながら重要な局面を担う役で苦戦されていましたが、最終的にモノにしていたのは流石です。本当に…いろいろと…ありがとうございます…。

■小栗銀太郎さん(ウォーレン・コール役)

 イナネコ初参加。今回、一番お世話になった相方です。状況に応じて的確なアドバイスを下さる大先輩で、ちょいちょい名言が飛びだしてきます。「家で100%できても稽古場では30%」、「家でジタバタしよう」、「上手くいかない原因を具体的に探ろう」など…他はメモしそびれたので忘れてしまいましたが。厳しい面もあるのかもしれませんが、滅多にそれを見せることはなく、正当な努力をする人に対してはおおらかに接してくださります。だからこそ、私も演技がしやすかったです。あまり変な影響を与えたくなかったので、自分の役作りについては他人には話さないのですが、小栗さんにはもっとそういう事を話しても良かったのかな、という反省もあります。
 役柄上は「利用価値のあるおっさん」としてぞんざいな扱いばかりしてましたが、それを大いに受け入れ、活かしてくださり、本当に感謝しております。最高の相棒でした。

■小林都さん(TeamIsland レーリア・クローテッド役)

 ちょっと番外で。違うチームでほとんどお話することはありませんでしたが、恐らく、この作品を一番愛してくださっているだろうと感じました。稽古中も本番期間中も、キャストやスタッフさんに対してお気遣いくださったので、本当に感謝しています。
 もちろん、役者としての能力も随一で、Islandのゲネプロ(本番同様のリハーサル)を観たときも、彼女に一番魅了されました。レーリア様ぁぁ!!
 …とか書いてる間に、小林さんがブログでTeamOceanの一人一人にもコメントを書いてるのを見つけてしまった。なんてお方だ。

■福岡みなみさん(TeamIsland アリス・ホーリーランド役)

 番外その2。イナネコは番外を含めて参加4回目。娘、妹と続いて、今度はまさかの同じ人。配役の時点で「これはもう全く違うキャラになるわ」と思いました。実際、みなみさんのアリスは悪女というより小悪魔で、(私の主観ですが)ウォーレンに対して抱いてる感情も私とは違うだろうなとも感じました。
 彼女は殺陣が出来る方なので、稽古動画を見て、レーリアに刺される前後の動きを勝手に一部参考にさせていただきました。すみません。

■CR岡本物語さん(脚本・演出)

 我らがイナネコの代表。今回、このような作品を作って下さり、そして私にアリスを配役して下さり、ありがとうございます。私の解釈のずれた演技に対しても的確な演出をつけてくださり、毎回申し訳なくも有難く感じております。本当に、この方の頭の中はどうなっているのか…
 まだまだ岡本さんが駆け回る局面が多いので、私自身もできることを増やして、より多くのサポートができるようにしなければと感じた次第です。

■終わりに

 さて、もういい加減『宿命のブラッドバーン』に対してはキリをつけなければいけません。とはいえ、配信はまだあるので宣伝は続けなければですが。
 最後に改めて、ご来場いただいた皆様、ご協力くださった皆様、これから配信を観てくださる皆様、そしてキャスト・スタッフの皆様、本当にありがとうございます。

 これにて以上とさせていただきます。


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