ないものねだり

私は尋常ではないぐらい隣の芝生が真っ青に見える人である。

友達が持ってるDSに憧れて誕生日プレゼントにおねだりするような心のまま大人になってしまった。

ゲームとかおもちゃだけならまだ可愛げがあるのだが、小5で急に物欲が途絶えた後は、芸能人みたいに踊れるスキルが欲しいからダンス始めるとか、学歴がある人が羨ましいから、自分も大学目指すとか、我ながらだんだん要求が高度になっていった。

なんで高度になっていったかというと、手に入れても満足できなかった、その一点だけである。

頑張ってコツコツ積み重ねたのに、いざその景色を見るとあれ、こんなもんだっけ?と拍子抜けして、また次の山にうつる、ということを繰り返し、今は、何十個の山が出来上がった。(自己紹介をすると多くの人が消化不良になる)

ちなみにまた新しい山を作ろうとしていて、ダンサーとしての活動と歴史の修士号取得もその中の一つなのだ。

私は最近、お菓子作りにハマっている。

夜12時近くにバイトから帰ってきたらバターと砂糖を混ぜ、小麦粉を振るうのである。

これまで菓子作りは億劫でやったことがなかった。しかし、我が家に新しいオーブンが来たので、お菓子作りをしないと寝られないという強い衝動に駆られた。

最初は生クリームがないだのベーキングパウダーがないだのでお菓子どころでは、なくなったので、、とりあえず材料を買い揃えてある。

これで安心と思いきや、レシピを見るとアーモンドプードルとバニラエッセンスを使うものばかりではないか!

買えばレパートリーが無限に増える、より新しい景色が見えるかも、と思って足繁くスーパーに通ってそれらをせっせと買い揃えた。

ところが買って帰ってスマホのレシピ検索すると、今買ってきたベーキングパウダーどこにも使ってない!

そう、持ってない材料使ったレシピが1番目につく病に自分でかけてしまったのです。

あるもので我慢する、なんとかする、これが大事なのにまだできないので今日も青々としています。


〆〆〆篤姫

この記事が参加している募集

サポートはダンスの発表会費用、レッスン代、書籍購入代、note有料記事購入代にあてて、noteでレポート記事書きます。