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僕がPM的なことをやっていたときに大切にしていた行動規範

今、僕は休職中なのだが、同僚から猫丸さんがメモしていた『開発行動規範ってなんでしたっけ』とメッセージが来たので、手元のドキュメントを探しても削除済で、オンラインで残しているかと思いきや既に契約切れたサービス上だった、ということがあり、改めてアウトプットしてみようと思う。

前提として、所属組織のValue(行動規範)は制定されており、それに収束、また相乗効果が発生するような行動規範を考えたことがある。運用上の反省点はあるのだが、今後開発チームをマネジメントしていく方の参考になれば幸いである。

1.『あったほうが良い』は捨てよう

開発/デザインするべきissueが確定したとき、これも必要かもしれない、あれも必要かもしれないと、実装コードやデザインが肥大化してしまうことがある。ひとえに、届けるユーザーさんのことを考えればこそ、なのだが、結果的に分かりづらい機能、サービスになってしまう。本当にあるべき機能/デザインは何か?を考え、開発/デザインに取り組もう。

2.スピードを優先する

途切れることなく、ユーザーさんに対して価値(体験)を提供するために、最小限のクオリティを担保しスピーディーに開発、リリースしよう。この開発では『どんな体験(価値)を届けたいのか(べきなのか)』を考えよう。

3.笑顔を大切にしよう

人はミスする生き物。ミスした時はお互いにカバーしあい笑って乗り切ろう。叱責ではなく、対話によってミスを乗り切ることが大切。

4.無理はしない

1SPRINT内に、あれもこれも詰め込みすぎてチームが疲弊しないようにしよう。初期の開発工数見積は参考値として、上振れの可能性を加味して余白を持って計画、開発/デザインしよう。

5.なんでも言い合おう

仕事以外の話でも、言いづらいことでもシェアしてお互いを知ろう。互いの物語/特徴を知ることが、良い開発を支える基盤となる。

6.相手のことを考えて動こう

相手の身になって考えて行動しよう。例えば、コードだけではなく、メモをしっかりと残す。トラブルが発生したらインシデントに残す。こういった行為は、今いる仲間だけではなく、将来の仲間のためにもなる。

7.浮き沈みも含めて受け止めよう

ビジネスしかり、人間も浮き沈みがあり、好調・不調がある。機械のように一定ではない。ゆえに、それも含めて対話をし、開発を進めよう。

8.ちゃんと労おう

短サイクルで開発→リリースするゆえ、リリースすることが当たり前になりがちだが、凄いことを実行していることを忘れずに、ちゃんとお互い労って、次の開発に向けた英気を養おう。

9.総合力で乗り越えよう

チームである以上、個別の力量に大きく依存しすぎること無く、チームとして困難を乗り切ろう。困ったことや悩んだことがあったら周囲に相談し、お互いの力を集約させよう。

まとめ

参考になっただろうか?こういった行動規範を設定する理由は、開発/デザイン時の意思決定、勤務状態などをレビューする上でとても有効だ。単に決まった開発/デザインだけを淡々とやる・やってもらっているうちに、急に誰かが休みがちになる、辞めてしまう、という事態が発生する。

経験上、策定した行動規範、ひいてはバリューやミッションが形骸化しており、しっかりと日々の業務に浸透させられていないことが多い印象である。

目の前のタスクに熱中することは大事だが、視野が狭くなり、周囲の変化に気が付かずに、不幸な事態を招くことのないよう、定期的に振り返ったり、見直したりすることが大事ではないだろうか。

秋葉原のルノアールにて、これを記述する。

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