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6年務めた学校の先生を退職して思うこと

このメッセージが、より多くの人に届きますように、オンラインでも、オフラインでも拡散大歓迎です。
※ただし、私以外の個人名や、団体名は控えますよう、ご協力、ご理解お願いいたします。

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こんにちは.

小林 信之です.

このメッセージは,学校の先生として6年間お世話になった,全ての人に向けて書いています.

そして,僕のことを知らない人も,是非ご覧ください.

6年間の僕の心の変化や,気がついたことを,

何かに活かしていただけたら,嬉しいです.

少し長いので,目次を見て,興味を持った部分だけでも,

読んでいただければ幸いです.



先生になった日

2014年4月

僕は,先生になった.

先生は,楽しい.

自分の得意なことを披露して,

「ありがとう」

と言われる.

先生は,楽しい.

子どもは成長するから,

とってもやりがいがある.

先生は楽しい.

有名人でもないのに,

多くの人から,声をかけてもらえる.

有名人でもないのに,

話を聞いてもらえる.

先生は,楽しい.

大好きな学校に毎日いることができる.

先生は,楽しい.

子どもたちは,

「これも,先生のおかげです!」

と言い,学校を巣立っていく.

先生は,楽しい.

何も知らない子どもたちに,

世の中のことを教えることができるのは,

先生だけ.

先生は,楽しい.

自分の部分を見てもらえて,

尊敬される.

先生は,楽しいですか?

2020年3月

僕は先生をやめた.



どうしてやめたのか?

よく子どもたちに,

「何かやらかしたんですか?笑」とか,

「病んでるんですか?笑」とか,

聞かれますが,おかげさまで,どちらでもありません.

かといって,はっきりとやめる理由があるかといえば,そういうわけでもありません.

かといって,やめる理由は100個くらいあるかもしれません.

今,自分の中で,はっきりしているのは,

目標ができたからという理由です.

かっこよく言えば,

“夢ができたから”

先生をしていると,よく,

「なんで先生になったんですか?」

という質問をよくされます.

どんなテンションで聞かれてもいいように,

僕の返事は5通りくらいあって,

「教えることが好きだから」,

「学校が好きだから」,

「数学が得意だったから」,

「自分にもできそうだったから」,

「なんとなく」.

中には,先生になってから考えたものもあります.

このテンプレートから返事を選択するとともに,

いつも思うことは,

「僕の,将来の夢って何だったっけ?」.

僕は,先生になって,

「何をしたかったのか?」

を,考えていなかったのです.

いろんな仕事をして,

いろんな人と関わる中で,

思ったことがあります.

「大人が楽しくなさそう」

教育現場では致命的だと思いました.

僕が,着任したときの校長に借りた本で,

印象に残った言葉があります.

「教師は,24時間教師であれ」

働き方改革と言われる現代において,

この言葉は,炎上の対象でしかないかと思います.

しかし,僕はこの言葉を実現してこそ教育者であると確信しています.

それは,

「人が,人を育てる」のではなく,

「人は,人を見て育つ」からです.

大人になると苦しいことが多くなるのはわかります.

しかし,それでは,楽しく生きる大人は育てられません.

もしも,僕の目の前にいた可愛い子どもたちが,大人になって,

「生きるのが辛い」

と言って毎日を過ごしていたら?

そう思うだけで,

僕は,最大級に悲しみと怒りが込み上げます.

そして,

「自分には何ができるだろう?」

を何度も考えました.

人生で初めて,真面目に勉強をしました.

何が人を幸せにするのかをひたすら勉強しました.

そうして,夢を見つけました.

見つけた夢は単純でした.

「より多くの人を幸せにしたい」

僕は,昔から夢を持ったことが,ないので

どうしたら良いのかわからなかったですが,

魔王を倒すために,最初の村から出ない勇者はいないので,

とりあえず,今の職場をやめることにしました.

どんな物語でも,

決まって最初の村は,

あたたかく,やさしさにつつまれているものですからね.



これからどうするの?

最初の村を出たら,

魔物を倒すか,

仲間を見つけるか,

僕の場合は,魔物を倒して,経験値を稼ぎます.

僕の気分は変わりやすいので,

何をするかと聞かれても,

渋ってしまうのですが,

今の時点で考えていることを話します.

いろんな人には,この問いに対して,

「勉強する」

と,応えています.

内容は,大きく分けて,教育,プログラミング,心理学,ビジネスあたりです.

やりたいことが

Webサイト制作,Webアプリケーション制作,画像編集,写真,動画編集,動画配信,学校コンサルタント,心理コンサルタント,学習メンター,ICT教育援助,後援会,オンラインコミュニティ,360度カメラ,筋トレ,ルービックキューブ,ゲーム,数学,物理,英語,ドローン,読書,料理,ゲーム作成,情報商材作成,書籍作成,5G促進活動,海外移住,公認心理師資格取得,基本情報技術者試験,オンラインゲームカウンセラー,模様替え,引っ越し,ダンス,手品,農業,絵を描く,健康,先生,食う,寝る,遊ぶ

と,きりがないくらいありますので...

よく,「起業しそう」と言われますが,

たぶん,そうするのだと思います.

起業に興味はないので,

「起業します!」とは

絶対に応えないと思いますが...

僕はただ,

「人生は一度きりなんだから,

誰にも,何にも,縛られずに,

好きなことをして,生きていいんだよ.」

というメッセージをより多くの人に伝えたいだけです.

かっこつけましたが,

今まで通り,

楽しく,自分に正直に生きているでしょう.



最後のメッセージ

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コロナの影響で,

最後の挨拶ができなかったので,ここでお話しますね.

僕は,担任になってからの5年間,

子どもたちに,言葉を贈り続けました.

最初の3年間は毎日,黒板に名言風の,一言メッセージを書いていました.

今を思えば,狂気の沙汰ですね.

「これを楽しみに学校に来てくれたらなぁ.」

そんな軽い気持ちが発端でした.

そして,気分で書いていた学級通信でも,言葉を贈り続けました.

自分で言うのもなんですが,

学級通信は,好評だったと思っています.

僕は照れ屋で,自分のクラスの子ども以外には,

あまり,それを見せる機会が少なかったですが,

こっそり,僕に感想を教えてくれる人が多かったですし,

一番嬉しかったのは,

子どもにしか見せていない学級通信を,

保護者から褒めていただいたことです.

子どもが,家で,親に見せていたんですね.

「良いものは広がる」

そんな言葉を僕は信じています.

さて,話を戻します.

僕は,「言葉は人の心を動かす魔法」だと思っています.

僕自身も,苦しいときに自分を支えてくれたのは,

誰かの言葉でした.

僕が贈った言葉を一つでも覚えていてくれて,

あなたの道標になっていてくれたら嬉しいです.

さて,そんな僕が,最後に贈りたい言葉は,

「オリジナル   〜かけがえのない存在へ〜」

というありきたりな言葉です.

なぜ,この言葉かと言うと,

この考え方で,誰もが幸せになれるからです.

あなたは,あなたがあなた自身であることを許せますか?

他人に本当の自分を見られることを恐れたことはありませんか?

みにくい自分を隠そうとしていませんか?

その取り繕った自分で生きることを苦しいと思ったことはありませんか?

あなたが,成長して,

これらの違和感に気がついてしまったのであれば,

そのまま心の健康を保つのは難しいです.

どうか,オリジナルを見つけてください.

あなたにしか,できないことを.

少し,僕の話をします.

昔から,人を笑わすことが好きでした.

理由は単純で,温かかったからです.

人を笑わすことは簡単でした.

それは,人と違ったことをすれば,良かったからです.

ところが,成長するとともに,

その笑いは,嘲笑うに変わり,

冷ややかなものに変わりました.

なぜでしょうか?

直接聞いたことがないので,わかりませんが,

それは,嫉妬だと思っています.

彼らにはオリジナルがないから.

だから,僕の座右の銘は,

「人と違うことをして喜ばれたい」

です.

そうして僕は,普通でないことを,

やり続けてきたのですが,

最近気がついたことがあります.

「これは普通なんだ.

オリジナルを追求することが,

普通だったんだ.」

普通でいることを目的に過ごし続けた人で,

辛い,苦しい,と言う人が多くいます.

何が正しいのか,何が本当の自分なのか,

もう,わからなくなってしまったです.

これを普通と呼べますか?

だから,あなたは,オリジナルでいてください.

オリジナルな人生はきっと楽しい.

特別なあなたであるように.


おや?

もしかしたら,僕の言葉が少し過激に思えて,

気分を悪くした方もいるようです.

ただ,最後にもう一つだけ,伝えさせてください.

最後のクラスに言いました.

「めちゃくちゃ親切したいと思っているけど,親切全くできない人と,

そんなに親切したいとは思っていないけど,自然に親切する人,

どっちがいい?」

僕は後者でありたい.

世の中は残酷で,前者には冷たい.

「口だけは,達者だな」

そう言われるだろう.

目に見えるものがすべてであり,

目に見えない大切なものは自分の中にしかない.

あたりまえだ.

他人の頭の中や,心の中は,誰にも見えないのだから.

それが,評価されると思ったら大間違いである.

こんなことばかり言っている今の僕は,

もしかしたら,前者なのかもしれない.

昔から,感受性は豊かだったけど,

大したことは何一つしていない.

「かわいそう」

と言っているだけでは,

犬や猫の殺処分が止まらないのと同じだ.

だから,後者になることを始める.

大丈夫だ.

心はいつでも,原動力だから,

前者は,より強い後者となるだろう.



謝辞

僕は今,28才で,

たくさんの感謝で溢れています.

出会ったすべての人のおかげで今があると,

少し大げさに感じています.

いや,はっきり言うと,

わがままに過ごした日々への申し訳なさが9割かもしれません.

そして,この気持ちは,

1年前にここを去ると決意したおかげで,

1年間かけて,積み上げることができました.

最後に各所へ想いを綴ります.


一緒に働くことができた方へ

わがままなくせに,抜けていて,ごめんなさい.そんな,僕の背中を支えてくれて,本当にありがとうございます.それはそれは,自宅のように安心した気持ちで,日々を前進することができましたのはみなさまのおかげです.子どもたちを想うと,対立せざるを得ないこともたくさんあったと想います.度重なる無礼をお詫び申し上げます.今では,組織あっての自分だと強く感じております.いつか力を身につけて,恩を返すことができたのであれば,幸いです.


部活で関わった人へ

本当にいろいろありましたね.

それは,僕はこの場所が一番だったから.

それは,誰よりも特別扱いしていたから.

それは,君たちが一番好きだったから.

そして,最近はろくにコートにも行かずに,ごめんなさい.

それは,別れが苦しかったから.

僕自身が,部活から多くのものを学んだと思い込んでいるせいか,ひどく情熱を注ぎすぎてしまいましたね.それでも,みなさんと過ごした時間はかけがえのないものだと思っています.他の誰よりも自分のチームの選手を大切に思うことができました.決して良い環境ではなかったかもしれないけど,みんなに,自分の限界まで練習して,可能性を広げて欲しいと,他の学校の子よりもたくましくなって欲しいと,心から願っていました.そして,本気で頑張りたいと,本気で思ってくれたことは,本当に嬉しかったです.最後にもらったクッションは宝物です.(後輩は試合に持っていく荷物が増えて嫌がっていたんだけどね笑)そして,僕は今年で最後だと決めていたので,夏に「やる気がない」と言われた時はショックでした.そして,指導力不足を痛感しました.みんなにとっても最後なのに,投げやりな態度をとってしまってごめんなさい.それでも,最後までチームを引っ張ってくれたこと,感謝しています.本当に,本当に,楽しい時間を過ごすことができました.みなさんの,成長する姿をこれほど嬉しいと思えたことはありません.ここまで,ついて来てくれてありがとう.今は,人数が少なくなっちゃったけど,この情熱を,引き継いてくれたら嬉しいです.

最後に

部活動で関わったすべての方々へ感謝を申し上げます.右も左もわからなく,不器用な私に,優しく,こと細かに指導してくださったこと,たくさんの親切をいただいたこと,大変嬉しく思っております.また,どこかでご縁があれば,よろしくお願いします.


学級で関わった人へ

適当な性格で,ごめん!笑.わけわかんないこといっぱい言ったかもしれない.ほら,俺ハーフだから日本語難しくてさ!なんてことを言っても,何一つ誤魔化せないみんなの眼差しが好きです.特に素直なみんなが好きでした.僕が一番素直じゃないのに,クラスのみんなが素直に育つのが面白くて,いつだって楽しい気持ちで満たされていました.教室に行くときはいつだって緊張していて,楽しみでした.僕はいつだって,自由と責任を学級目標に掲げていました.それはいつか本当に自由になれる日のための練習です.いつかのあなたが,自由に笑っていますように.たまには,渡した学級通信を見てね!


数学の授業で関わった人へ

数学の先生ってだけでハンデキャップ背負ってた気がしますね.はい.それだけ燃えました.人前で話すことが苦手だった僕がこれだけ熱心に授業できたのはハンデキャップのおかげですね.それはさておき,なんで数学やるの?という疑問に対する僕なりの答えを話します.中学や高校で学ぶ数学は,子どもが成長するためにある仮想環境です.現実世界は複雑すぎて物事を考えるのが難しく,みなさんの成長を妨げるものが多いです.だから,この世界の一部分を整理して取り出した,数学という仮想環境で,難しい考え方を学びます.だから,将来,反比例や三角関数を使わないかもしれないですが,それを通して身につけた難しい考え方は将来絶対に役に立ちます.そんな風に僕は思っています.とはいっても,数学はパズルみたいに楽しみながらできるのが一番ですけどね.長くなりそうなので,この辺で.

その他では,新しいことにめっちゃ挑戦したのが,楽しかったです.気がついたらYouTuberになってたこともありました笑.みんなのこと振り回してしまったかもしれませんが,挑戦する楽しさわかってもらえたら嬉しいです.これは,数学よりも伝えたかったことですよ.

保護者の方々へ

日頃の自宅でのやり取りが,学校でのお子さんの会話を通じて,私には見えていたような気がします.さぞかし,大きな愛情を注いでいたことでしょう.それに比例して,子どもは優しく強く成長します.毎日一緒にいると,成長をなかなか実感できないかもしれません.そんな時は,1年前のこと,3年前のこと,5年前のこと,生まれたばかりのこと,思い出してみてください.ほら,成長していますよね?僕はそれほど長く子どもの成長を見守ったことがありません.だから,みなさんのように強固な愛を注ぐことはできません.では,そんな僕たちの役割は,子どもたちにその愛情に気づかせてあげることだと思っています.それも,「感謝しなさい」という声かけではなく,何かの経験を通して,自発的に,「そうか,これはありがたいことなんだな」と思えるようにするものだと考えます.父や母に自然と「ありがとう」が言えるように育っていたら幸いです.そうでなくとも長く,見守ってあげて下さい.僕が両親にありがとうをやっと伝えたのは,たしか,24才の冬だったと思います…

その他多くの活動で携わった人へ

みなさんと出会い,ともに成長することができたことを嬉しく思い,大変感謝しております.僕はどんな時でもやり始めたら,めちゃ本気だったりするので,びっくりした人も多いと思います.でも,これが,対等な態度ってもので,ナメてないってことです.つまり,年齢なんて関係ないってこと.これは誰にとってもフェアにチャンスが与えられているって状況なんです.いつかのチャンスをものにするために,今日も自分を磨いて下さい.


最後に

僕は,6年間,最後まで,

「仕事行くのだりー」

と,思ったことがありません.

(仕事より,楽しいものを見つけて,そっちをやりたいと思ったことは何度かあった気がする...)

これも,環境に恵まれたおかげだと思っています.

これからは,この幸せのあり方を伝えたいです.

そして,もっと世界に幸せに生きる人が増えるように,

引き続き,好き勝手,生きていきます.

ここまで,温かい応援をありがとうございます.

これからも,よろしくお願いいたします.

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このメッセージが、より多くの人に届きますように、オンラインでも、オフラインでも拡散大歓迎です。
※ただし、私以外の個人名や、団体名は控えますよう、ご協力、ご理解お願いいたします。

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