🍳一週間のフード・デリバリー関連ニュースまとめ[2021/2/22~28]
こちらは定点でウォッチしているアメリカのフードデリバリー内訳ですが、またさらにDoorDashのシェアが伸びています。
GrubHubはニューヨークを死守したいとことですが、時間の問題かもしれませんね…!
📰プレスリリース
📰『出前館』、北海道と連携、デリバリーを促進する取り組みを実施
日本最大級の出前サービス『出前館』は、北海道と協働で、新型コロナウイルス感染症拡大防止に向けた飲食店の新事業展開を促進するため、2021年2月22日(月)~3月14日(日)の間、北海道の中でも特に感染の影響が大きい札幌市にて対象店舗が送料無料となる取り組みを実施。
熊本での取り組みと同様に、期間限定で配達料無料となるキャンペーンを行政と連携して実施しています。
こちらの記事では、出前館以外のサービスも掲載されていますが、「道は特典に必要な経費の一部を事業者に補助する。」とあるように全額負担というわけではないんですね。
📰Uber Eats全国拡大へ 2月25日開始 「今すぐ欲しい」「今すぐ贈りたい」をサポート
株式会社Francfrancが運営するインテリアショップ『Francfranc』は、Uber Eats Japan合同会社が提供するデリバリーサービス「Uber Eats」を利用した、商品の配達サービスを仙台、心斎橋、博多の3店舗へ対象エリアを拡大。
先行実施店舗が順調ということでしょうか。
まだ国内には100店舗以上あるので、今後も広がっていきそうな予感。
📰"おうち時間"にホテルの美味を。スイーツデリバリー、3/1より東京23区全域解禁!
STAY HOMEに努めている皆さまの「おうち時間をスイーツでより豊かにしたい」という想いからスタートした『スイーツデリバリー』。より多くのお客さまに心躍るひとときをお届けできるよう、東京23区全域を対象にデリバリー範囲を拡大。
こちらもエリア拡大の記事ですが、スイーツだけでなくパンやローストビーフなんかもあるんですね。
最遠エリアだと別途7,000円の配達料がかかるのですが、「コロナ禍でも直近3ヶ月のスイーツ販売売上は前年比142%」とあるように、需要はあるのかもしれません。
📰東京建物グループ管理のマンションにフードトラック本格導入
東京建物株式会社と株式会社東京建物アメニティサポートは、日本最大級のモビリティビジネス・プラットフォーム「SHOP STOP」を展開する株式会社Mellow と業務提携し、Brilliaシリーズを始めとした、東京建物グループの管理するマンションの公開空地等にフードトラックや移動物販車を誘致する「SHOP STOP」サービスを本格導入。
フードを中心としつつも、物販などフードだけじゃないというのがいいですよね。
大型のマンションに複数台のトラックが集まるようになると、もはやそこが小さなショッピングモールと化し、マンション住民だけでなく、周辺住民も集まるようになりそうです。
📰宅配商品受け取りをより便利に Amazonが新システム
Amazonは、マンションでのAmazonの荷物の受け取りの煩わしさを解消するためのシステムである「Key for Business」の導入を開始。Amazonから委託を受けた配送業者や配送ドライバーが専用の配送アプリからマンションのオートロックを解除できる仕組みで、お客様が不在でも玄関等への置き配が可能になる。
「マンションのエントランスのドアまたはオートロックの装置と"Key for Business"デバイスを接続し、配送ドライバーは専用の配送アプリから、オートロックを解除できるようになる。」という仕組みのようです。
これは導入するにはマンション住民全員の許諾が必要になるのか?
📰「DiDi Foodアワード 2020」受賞店・者を発表! ローストビーフ専門店が総合1位に
DiDiフードジャパン株式会社が運営するフードデリバリーサービス「DiDi Food」は、2020年最も活躍した加盟店と配達パートナーを表彰する「DiDi Foodアワード 2020」を開催し、各賞の受賞店並びに受賞者が決定した。
こういった加盟店舗や配達員を称えるインナー向けキャンペーンはいいですね。
「ユーザー向けクーポン10万円分を"DiDi Food"が負担」という副賞も面白い。
🗾国内のニュース
🗾そごう・西武、デパ地下から最短45分でスピード宅配
セブン&アイ・ホールディングス傘下のそごう・西武は月内にも、食料品売り場の商品をネット注文から最短45分で宅配する事業を始める。配送はセブン&アイグループの宅配網を活用する。新型コロナウイルス下で料理宅配の需要は依然高く、新たな受け皿として普及を目指す。
こちらが出前館の画面ですが、ざっと見ても200以上の商品がありそうです。
柿安やRF1、まい泉や聘珍楼など、デパ地下グルメは一通りそろっており、スイーツやワインなども種類はかなり豊富でした。
1店舗としてラインナップされているので「複数ブランドの商品を選び、同時に決済・配達できる」という強みがありますね。
🗾デニーズ/フードトラックを活用した実証実験を開始
デニーズを運営するセブン&アイ・フードシステムズは、コロナ禍で外食ができない、又は自宅の近くにデニーズがないお客へ、より近くでおいしい料理を提供するため、フードトラックを活用した新たな実証実験を開始した。
「宅配&テイクアウト専門店の4店舗目として開店した"デニーズ幡ヶ谷店"の1階駐車場内に、フードトラックを2台出店。今後は、屋台村としてより地域のお客のニーズに合わせた展開を進める。」ということで、基本的にイベント毎以外では店舗内にある、ということですね。
ただ、通常のデニーズ商品だけでなく、「"なないろ食堂"では、デニーズでは販売していない本格的アジアン料理"アジアンチキンライス"を販売する。」とあるように、特にランチで需要のありそうなメニューをトライアルしていくイメージのようです。
🗾タウン紙が地元の味をデリバリー 客も店も助かる!
宅配事業に参入したのは創刊35年の多摩ニュータウンの地元情報紙。肝心の宅配スタッフはというと、本業の傍ら編集やポスティングのスタッフも出動。発行部数9万4000部に及ぶ情報紙の読者と飲食店をつなげようと、ひと肌脱いだ。
公式サイトはこちら。
そもそも地元情報紙として約10万世帯をカバーしているのであれば、商圏としては十分ですね。
🗾三菱地所、東京・大手町でデリバリー配膳ロボの実証実験スタート
三菱地所は、東京都千代田区大手町の大手町パークビルオフィス内で、自律走行型ロボットを活用したデリバリーの実証実験を始めた。3月5日まで続け、オフィスビルや商業施設などへの導入を検討する。
具体的な実験内容は、「大手町パークビル3階にある三菱地所の社内カフェテリアで作ったソフトドリンクなどを、ロボットが社内のセキュリティドアを通過し、同じフロアの応接室へ運んでいる。」とのこと。
こちらの動画がわかりやすいです。
まだエレベーターまでは使えないようですが、それも時間の問題ですね。
🗾「駅そばロボット」、海浜幕張駅構内の店舗に導入 1時間に150食調理
JR東日本スタートアップなど4社は、「駅そばロボット」を、海浜幕張駅構内のそばいちペリエ海浜幕張店に導入し、3月10日より本格稼働させる。東小金井駅構内の店舗で実証実験を行った後、ロボットアームを2本にするなどの改良を加えた。これにより1時間あたり150食の調理ができるなど、生産能力が3倍となり、大幅に導入店舗を増やすことができる。
こちらは東小金井の動画で、まだまだロボット的な動きですが、さらに改良され、よりスピードが増したということですね。
「店舗全体で約12時間分、従業員約1名分以上の作業量を代替できる。」とあるので、あとは導入後どのくらいでペイできるのか、気になるところです。
🗾シャポー船橋でキャッシュレス決済機能付きショーケースの実証実験
ジェイアール東日本都市開発とパナソニック産機システムズは、2021年2月22日~3月12日まで、キャッシュレス決済機能付きショーケースを用いた無人販売の新サービス「EKIPICK SHOWCASE(エキピックショーケース)」の実証実験を、JR総武線船橋駅直結のショッピングセンター「シャポー船橋」で実施。
「弁当と鍋キットが非対面で購入でき、また駅ビルの営業時間外での購入も可能」とのこと。
専用のアプリは不要でPayPayのみで買えるのはいいですね。
🗾スシローが京樽を買収 吉野家から、テイクアウト強化
回転すしチェーン運営のスシローグローバルホールディングスは、持ち帰りすしの「京樽」を子会社化すると発表。これまで郊外型店舗が中心だったスシローGHDは都心部での持ち帰り需要に強い京樽を子会社化することで、持ち帰り対応の強化を図る。
スシローはここ最近イートイン以外の力の入れようが半端ないですね。
「買収後も京樽のブランドは残す方針。」とのことですが、「コロナ禍で苦戦」ということであれば、スシローのテイクアウト店舗も出てきてる中で、ブランドを刷新した方が効果はありそうです。
🗾新幹線で宅配便輸送 5月事業化目指し実証実験 JR九州と佐川急便
JR九州と佐川急便は、九州新幹線で宅配便荷物を輸送する貨客混載の実証実験を行った。鹿児島市のJR鹿児島中央駅では、南薩で早朝に収穫したばかりの豆類などがトラックから新幹線に積み替えられ、JR博多駅に運ばれた。5月連休明けにも事業開始を目指す。
以前は北海道でもその取り組みが報じられましたが、移動自粛による新幹線需要が低下しているなかで、期間限定ではなく一般的な取り組みとなっていきそうですね。
🗾GunosyがD2C事業に参入、ムードペアリングティーの「YOU IN」を2021年春に開始
情報キュレーションアプリ「グノシー」のGunosyはD2C事業に参入する。サービス名称は「YOU IN」。気分やシーンに合わせてお茶を楽しく選べる「ムードペアリングティー」を提供するという。「YOU IN」ではこうした新たな需要をD2C事業で開拓する。
Gunosy×お茶D2Cとはまた面白い組み合わせですが、「ムードペアリングティー」というものがどこまで受け入れられるのか、興味ありますね。
🌎海外のニュース
🌎ビヨンド・ミート株急伸、マクドナルドとヤムとの戦略的提携を発表
代替肉製品を手掛けるビヨンド・ミートの株価が急伸、世界最大級のファストフード2社であるマクドナルドとヤム・ブランズとの戦略的提携を発表した。マクドナルドとの3年契約の一環として、ビヨンド・ミートはマクドナルドの植物由来メニュー「McPlant」向けパティの供給で優先サプライヤーになる。
ようやくマックでの代替肉商品が一般流通しそうです。
さらにヤムとも提携とうことで、KFCやピザハット、タコベルといった大手ファストフードでもどんどん展開されてきそうですね。
🌎インドのフードデリバリーZomatoが約263億円調達し企業価値約5672億円に、2021年前半にIPO予定
2カ月前に6億6000万ドル(約693億3000万円)のシリーズJラウンドを終えたばかりのZomato(ゾマト)が2億5000万ドル(約262億6000万円)を調達した。インドのフードデリバリースタートアップは、2021年中のIPOに備えて軍資金を蓄えている。
「Zomatoは2021年前半のどこかでIPOを実施する予定であり、将来のM&Aや我が社のさまざまな分野におけるライバルからの攻撃や価格戦争に備える軍資金を蓄えるために資金調達を行っている。」とのことですが、果たしてインドという地で成功できるのか。
以上。
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