🍳一週間のフード・デリバリー関連ニュースまとめ［2022/5/30～6/6］

2022年6月6日 08:36

素人目には全くわからないですが、なんとか見栄えを変えようという努力は感じます。「貯蔵系の風雲児！」（笑）
（そもそも「貯蔵向け玉ねぎカタログ」っていうのがすごくマニアック…）

貯蔵むけ玉ねぎのカタログ、あらゆる野菜品目の中でもいちばん写真がかわりばえしない。これレイアウトしてるデザイナーさん「いっしょやん！」とかなりそう。入れ替わってもわからんでこれ pic.twitter.com/06bUOqRSBu
— まくるめ (@MAMAAAAU) June 2, 2022

📰プレスリリース

📰beepデリバリーがネット通販事業者向けにクイックデリバリー支援サービスを開始

beepnow systems株式会社が提供するbeepデリバリーはネット通販事業者向けのQコマースを支援するサービスを開始。

https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000008.000078448.html

同社におけるいままでのサービスは「飲食店向けの自社配達を効率化できるサービス」でしたが、今回は「EC事業者向けのクイックデリバリー支援サービス」ということで、フード以外のあらゆるモノをオンデマンドかつクイックに届けるためのサービスとのこと。

EC事業者は既存の配送網にプラスする形での導入が必要ですが、モノを手に入れるためのリードタイムがどんどんと短くなってきている時代の中で、多様な届け方にも気を配る必要がある、ということですね。

📰フードデリバリーに特化したフランチャイズマッチングプラットフォーム『huriuri（フリウリ）』のβ版の提供を開始しました

飲食店のフードデリバリーの運営支援を行うLisa Technologies株式会社は、フードデリバリーブランドをカンタンに見つけ・シェアすることができるフランチャイズマッチングプラットフォーム『huriuri（フリウリ）』のベータ版を公開。

https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000017.000038052.html

「フードデリバリーブランドを保有のFC本部と加盟見込みユーザのマッチング」を行うサービスということで、料理ジャンルから各種費用、オペレーション内容や月間平均売上まで、ゴーストレストランFCを探している方はにはありがたいマッチングサイトですね。

また、料理軸だけでなく運営軸における様々な条件から探せるのもうれしいポイント。

ゴーストレストラン文脈でいくと、ローソンがゴーストレストランFCとして有名なグロブリッジ社と組んで新たなデリバリーブランドを開発したとのこと。

ローソンは自前の店舗を活用しつつ、多様なゴーストレストランを運営して
いる企業のノウハウを活用することで、新たな柱を作ろうとしていますね。

📰列車の運行状況などに応じた割引サービスを実証実験します！～開発アプリ「Tokyo(トウキョウ) Nudge(ナッジ)」でクーポンを配信します～

JR東日本とAxon Vibeは、エキナカ店舗などでご利用いただけるクーポンを一定条件のもと、タイムリーに配信するアプリ「Tokyo Nudge」を開発。山手線、京浜東北・根岸線で実証実験する。

https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000469.000017557.html

「ユーザのスマホの行動情報と、列車の運行状況などに応じてクーポンをタイムリーに配信することが、満足度や購買行動にどのような変化を及ぼすかを調査」するということで、具体的なクーポンは「NewDays、NewDays KIOSK、ベックスコーヒーショップ、STATION WORKで利用可」とのこと。

配信条件はこちら。

対象路線をご利用時に、列車が5分以上遅延していた場合はタイムリ―にクーポンを配信。
対象路線を22時から0時に利用した場合は、翌朝8時にエキナカ店舗などのクーポンを配信。

2.は閑散タイミングを狙った良さげなクーポンですが、1.のお詫びクーポン的なものは、特に朝の山手線では乱発されそうな予感…。

また、NewDaysはクックパッドマートも導入してきており、駅ナカの体験がどんどんとアップデートされてきています。

📰W TOKYOとフードテックキャピタルが、日本が誇る「食×エンタメ×テクノロジー」を集結させた新しいパーソナライズドリンクブランドを立ち上げる共同事業をスタート

株式会社フードテックキャピタルは、東京ガールズコレクションを企画/制作する株式会社W TOKYOと事業提携。両社が誇る「食」「エンタメ」「テクノロジー」領域における強みを集結させて、新しいパーソナライズドリンクブランドを立ち上げ、フランチャイズ展開する共同プロジェクトを開始。

https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000012.000071146.html

「新しいパーソナライズドリンクブランドを立ち上げ、フランチャイズ展開する共同プロジェクト」ということで、なかなか面白そうなプロダクトですね。

健康を軸にした栄養素がカスタマイズできる機能価値的なものか、ラベルフルーツのような体験価値を重視したものになるのか。

「最新OMO・パーソナライズ技術を活用した新しい店舗体験をプロデュースし、W TOKYOがTGCで培ったノウハウを武器に、新ブランドのプロモーション・ブランディングをTGCの場を活用」ということで、プロダクトの詳細自体は不明ですが、何やら面白そうな仕掛けもありそうですね。

🗾国内のニュース

🗾KDDI、料理宅配menuに追加出資　au会員は配達料無料に

KDDIは、料理宅配代行のmenuに追加出資したと発表。KDDIの会員サービスの加入者はmenuの配達料を無料にする。新型コロナウイルス禍で料理宅配の需要が高まり競争も激しくなるなか、menuはKDDIとの連携強化で顧客増を目指す。

https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUC011R60R00C22A6000000/

正確には「月額548円のauスマートパスプレミアムの会員はmenuで注文した際、配達料が無料。」ということですが、こういった囲い込みの方法もあるとは…！

UberEats、出前館、Wolt（DoorDash）の３競合に対して、まだまだ食い下がっていく気概を感じます。

🗾Uber Eats「イオンモール」からのデリバリー開始

Uber Eatsは、イオンモールからのデリバリーを開始。年内には対象モールを拡大し、1000店舗を超えるテナントからのデリバリーを目指す。

https://gourmet.watch.impress.co.jp/docs/news/1413291.html

引き続きQコマースが拡大していますが、イオンモールからも配達ということで、イオンに入っている飲食テナントだけでなく、スーパーの生鮮食品や雑貨あたりも届けてくれるのかもしれません。

こちらは出前館×DEAN&DELUCAの提携事例。

多様なサービスがどんどん参入してきています。

🗾注文できない「架空商品」メニューに掲載　ドミノ・ピザ「需要調査」に客困惑、識者が指摘する改善点

宅配ピザ大手「ドミノ・ピザジャパン」が一部の客に実施しているインターネット調査が、消費者視点に欠けているとしてひんしゅくを買っている。
同社は需要予測のため、実際には販売していない新商品候補をそれとわからない形でメニューに紛れさせる場合がある。客が注文を決めると「ネタばらし」し、"お詫び"にクーポンを提供する。結果的に、おとり広告のように客をだます形となる。

https://nordot.app/904594212339728384?c=113147194022725109

twitterではちらほら関連ツイートがありますね。

ドミノの産直ピザシリーズを選ぶと「実はこれニーズ調査で注文はできないんだ、ごめんね！お詫びにクーポンあげる！」とポテトクーポンもらえるんだけど、そこそこ悩んで選んだのに食べられないの結構ショックなんだが😂そして損はしてないがおとり広告に引っ掛からないんか？😂 #ドミノピザ pic.twitter.com/cqwinukWo8
— かも (@TricoloreKamome) January 29, 2022

ニーズ調査という意味ではこれ以上無い方法ですが、さすがにクーポンを配るとはいえ、やりすぎ感はあるかもしれません。
（顧客からするとガッカリ感ですし、競合からすると次の打ち手の参考に。）

また、フードデリバリーサイトでは注意が必要で、人はお腹が空いていると判断力が鈍ったり、頭に血が上りやすかったりするので、通常のECサイトの感覚で安易な施策実施は注意が必要です。

🗾「カップヌードル×Columbia」コラボTシャツ。“食べるほど、涼しくなる。”冷却機能付き

コロンビアは、「カップヌードル」とコラボレーションしたTシャツを全国のコロンビア直営店、オンラインストア、日清食品グループオンラインストアで発売。

https://gourmet.watch.impress.co.jp/docs/news/1414418.html

もう三週連続フード企業×アパレルの記事を取り上げている気がしますが、季節柄Tシャツが出始めるから、ということですね。

🌎海外のニュース

🌎フードデリバリーの米DoorDash、同業のWoltを買収完了　日本は引き続きWoltとして展開

フードデリバリー大手の米DoorDashは、フィンランドに本社を置くWolt Enterprises Oyの買収手続きが完了したと発表。これにより、DoorDashは米国を含む27カ国で事業を展開する。

https://www.itmedia.co.jp/news/articles/2206/01/news179.html

Wolt自体も各国に展開し、鮮やかなブランドカラーとともにその名も認知されていることから、DeliveryHeroにおけるfoodpandaみたいに、うまく共存させていく流れになっていきそうです。

DoorDashのメルマガでも配信されていましたが、あまり関心が無く事前情報が無い一般顧客にとっては突然どうした？という内容ですね。

また、こちらのブログでは、配達員への通達内容等、本件に関する詳しい情報が書かれています。

🌎チックフィレ、テキサス州オースティンで自律走行型配達をテスト

テキサス州オースチンのチックフィレ・レストラン2店舗が、Refraction AIの自動運転車両による配達をテストすることを発表。Refractionは、自動運転技術、遠隔操作、走行中に自転車ラインや道路の余白を利用する配達ロボットなどを含むロボット・アズ・ア・サービス・プラットフォームを提供している。

https://www.restaurantdive.com/news/chick-fil-a-tests-autonomous-delivery-in-austin-refraction-AI/624616/

初めて見るタイプのロボットですが、３輪って珍しいですね。
雪道でもゴリゴリ進んでて機動力は高そう。

こちらがプロモーション動画。

公式サイトの図が分かりやすいのですが、一般的な配達ロボットの小型感と通常車両含む大型ロボットの物量を兼ね備えたイメージですね。

「当店の半径1マイル以内で、迅速かつ高品質で、費用対効果の高い食事配達を提供できる」とあるように、今後超速安定配達を目指していくにはロボットという選択肢が最有力になっていきそうです。

以上。

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