🍳一週間のフード・デリバリー関連ニュースまとめ［2021/10/25～31］

2021年11月1日 07:50

最初にニュースを聞いたときは？？？でしたが、なるほど…確かに。

警備会社大手ALSOKがジビエ事業に参入というニュース。突飛に見えて実は「泥棒から財産を守る」という従来のミッションから「害獣から農作物という財産を守る」と一気通貫している。しかもすぐ駆けつけてくれそうだしね。素晴らしい。
https://t.co/gkPEFLMynu
— 藤田卓也 (@2gta9) October 29, 2021

「儲かる仕事とは捉えないが、この仕事は社会にとって必要。社会にとって必要であれば、最終的にはビジネスとしても成功する」― なるほど、志が高い！

📰プレスリリース

📰デリバリーサービス「Wolt」と「イオン九州」OTC（一般用）医薬品のデリバリーを開始！

デリバリーサービス「Wolt（ウォルト）」を展開するWolt Japan株式会社は、このたびイオン九州株式会社の「イオンショッパーズ福岡店」において、OTC（一般用）医薬品約1000品目のデリバリーを2021年11月2日（火）より開始。

Woltはすでにツルハドラッグと組んで医薬品の配達を行っていますが、今度はショッピングモールと組んだということで「医薬品約1000品目」とは相当な点数ですね。

注文する方も迷っちゃいそうですが、日用品＋医薬品を展開させるには、こういったGMS的なショップと組むことが一番の近道かもしれません。

📰飲食店のDXを加速させる、デリバリーサービス一元管理ツール ‘delico (デリコ)’ を株式会社フードテックキャピタルがリリース

「テクノロジーで食の未来をつくる」をミッションに掲げる、株式会社フードテックキャピタルは、デリバリーサービスの一元管理ツールdelico (デリコ)をリリース。

いわゆるゲートウェイサービスがだんだんと増えてきました。

連携先プラットフォーマーの種類とその数がKFSなのですが、こういったサービスにありがちな問い合わせをしないと詳細が分かりません。

注文連携を束ねるだけでなく、それ以上にどんな価値を提供できるのか、今後求められてきます。

🗾国内のニュース

🗾料理宅配、タブレットで一括管理　凸版など開発

凸版印刷とデータ分析のメトロエンジンは、飲食店向けにフードデリバリーの注文状況を一括して管理できるシステム「デリくる」を開発。出前館やウーバーイーツなど、複数のサービスからの注文状況を1台のタブレット端末に表示する。新型コロナウイルス下でフードデリバリーサービスの需要が広がるなか、飲食店の業務効率化を支援する。

おっと、大手印刷会社もゲートウェイサービスに参入。

FAQに連携先が載っていて、現在は、出前館、UberEatsに対応しているとのこと。

システムイメージ図にはWoltの名前も載っていますが、２大巨頭の次にどこを連携してくるか。

🗾デリバリー配達員に共通の交通安全ガイドライン。Uber・出前館ら14社

Uber Eats Japan、出前館、menu、ライドオンエクスプレスHD、ぐるなびなどフードデリバリー事業者14社が参加する日本フードデリバリーサービス協会(JaFDA)は、自転車および原付を利用した配達業務を対象に、交通安全ガイドラインを策定した。安心・安全に利用できる環境を業界全体で整備・提供し、サービス利用者の増加や業界の発展をめざす。

こちら↓が具体的なガイドライン（PDF）

主に事業者が取り組むべき事項として配達員向けた対応が厚く記載されており、登録時・稼働時・事故発生時という形でマニュアル化されています。

🗾ファミマ「無人店舗」　郵便局に初の出店

ファミリーマートは、レジに店員がいない無人決済システムを導入した「無人店舗」のコンビニを、初めて埼玉・川越市の郵便局の中に出店した。食品や日用品、およそ350種類の商品を、店内に設置されている20台のカメラや棚のセンサーを使ったセルフレジで買うことができる。

2024年までに無人店舗を1,000店舗出店すると言っていますが、こちらもその１店舗ということですね。

いわゆる普通の"街のコンビニ"だけでなく、こういった新規出店なら無人である価値がより発揮できそうです。

🗾ヤフー、飲食店予約サービス「PayPayグルメ」開始

ヤフーはキャッシュレス決済サービス「PayPay」ブランドを冠した飲食店予約サービス「PayPayグルメ」の提供を開始した。PayPayボーナスが取得・利用できる飲食店予約サービス。PayPayグルメで予約・来店すると、人数・利用したコースに応じたPayPayボーナスを獲得できるのが特徴。

いわゆるぐるなびや食べログのようなグルメサイトですが、PayPayとの親和性が高いのが特徴です。
Yahooが運営とのことですが、Yahooロコとの住み分けはどうするのか。

今更感ありますが、PayPayのスーパーアプリ化のためには必要なサービスなんだと思います。

🗾宮崎の新鮮な地頭鶏や野菜を当日お届け！　ソラシドエア「ソラチョク便」がスタート

ソラシドエアは、空陸一貫の高速小口貨物輸送事業「ソラチョク便」を開始。宮崎市内エリアから関東指定エリアに航空輸送と陸上輸送で当日中に荷物を届けるものであり、ソラシドエアが引き受けから配送までを一貫して行なう。

「午前の9時までに申し込めば、宮崎市内から当日の夕方までには関東の指定エリアに届けることができる。指定場所までソラシドエアのスタッフが集荷に向かい、宮崎空港まで輸送。空輸して、羽田空港から同社スタッフが輸送先に運ぶ流れ。」ということで、かなり大がかりですが、当日注文で宮崎から関東までその日のうちに届く仕組みはすごいですね。

今後は「神奈川県内のホテルHotel The Knot Yokohamaをはじめ、首都圏の著名飲食店とのコラボレーション企画も行なう。」とのこと。

🗾くら寿司、AIを使った養殖事業などを手掛ける新会社　生産から販売までを一気通貫

くら寿司は、魚の養殖事業を手掛ける水産専門の子会社「KURAおさかなファーム」を設立する。同社が飲食以外の子会社を立ち上げるのは初。同グループ内で生産から販売まで一気通貫の体制を作り、すしの供給量とコストの安定化を目指す。

ついに寿司ネタまで自分で育てちゃおうということで、「HottoMotto」や「やよい軒」を展開する株式会社プレナスがコメづくりをしているのと一緒ですね。

自店舗利用ももちろんですが、卸としての事業も計画中とのこと。

各国で魚の需要が増えたり、コロナ影響で漁ができなかったりと、原価が高騰しがちな昨今において、こういった取り組みが本業を強くしていくということですね。

🗾バーガーキング、肉だけのメニュー「オンザビーフ」を期間限定で提供

バーガーキングは、10月29日～11月4日の期間限定でビーフパティだけの商品「ソースオンザビーフ」「オンザビーフ」を販売する。

相変わらずバーキンは面白い施策を実施しますね。

こちらの「やってみた」記事を見てみると…

専用の包材にパティだけ入ってるんですね！（驚

どんなテンションで食べればいいのか謎ですが、味は美味とのこと。

🌎海外のニュース

🌎マクドナルドがドライブスルーを自動化するためにIBMと提携

ドライブスルーレーンを自動化する人工知能(AI)技術開発のために、マクドナルドがIBMと戦略的パートナーシップを結んだことが判明。契約の一環として、IBMはマクドナルドでテクノロジー開発に注力する「McD Tech Labs」を買収することになる。

まくどなるどはこの課題を解決するためにいくつかのスタートアップを買収し、"McD Tech Labs"として、AIによるドライブスルー注文を取る実証実験を行っています。

最終的にはオーダー全体の80％がAIによって処理される可能性がるとのことですが、実装までにはまだ2年ほどかかるとみられているようで、このスピードをアップさせるための提携なのかどうかはわかりませんが、チームを差し出してまでシステムを作りたいという気概が伝わってきますね。

🌎“I’m Hungry” たった一言で生活困窮者が食事を注文できるプラットフォーム「Bento」

「日々の食事に困っている人たちが、自らの自尊心を守りながら食べ物を得ることができたら……」という想いから生まれたのが、カリフォルニアのNot Impossible Labs社が開発したプラットフォーム「Bento」だ。生活に困窮する子どもや家族が、“Hungry”と一言ショートメッセージを送るだけで、食事を注文でき、受け取れるというサービスだ。

人の目を気にせずフードバンクを利用することができるサービスということで、こういった単純な利便性だけでなく、「提供される商品は、すべて健康に配慮された栄養のあるメニュー。ただ空腹を満たすだけでなく、健康な身体づくりを意識することができる。」とあるように、

以上。

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