🍳一週間のフード・デリバリー関連ニュースまとめ［2020/2/17～23］

2020年2月24日 13:21

最近のTOP画像は茶色い料理ばかり並んでいたので、原点回帰として安心と信頼のみずのさんの画像をお借りました。

🤩今週のトップニュース

🤩即時配達「PayPayダッシュ」、20年中に福岡市で実験へ

ヤフーは即時配達サービス「PayPayダッシュ」を発表。配達員の募集ページによると「ユーザーからの注文に合わせ、配達員が商品をピックアップし、自転車で配達する」という。広報担当者は「2020年中には、福岡市で実証実験を始める予定」としているが、正式ローンチの時期は未定。

LINEやdocomo同様に、スーパーアプリを目指すための一環という感じでしょうか。
「欲しい商品を即時でお届け。」という文言が気になります。
「料理」ではなく「商品」、つまりフード以外も持っていく可能性があるということで、（UberEatsに出店しているローソンでは一部フード以外のアイテムも販売していますが）本格的に物販のオンデマンド配送が実現していくかもしれませんね。

📰プレスリリース

📰東京メトロ駅構内に生鮮食品EC「クックパッドマート」を導入開始

クックパッド株式会社は、東京地下鉄株式会社、株式会社メトロコマースと共同で、生鮮食品EC「クックパッドマート」の商品受け取り場所である生鮮宅配ボックス「マートステーション」を、東京メトロ駅構内に設置する。駅構内への導入は初となる。

最初の駅は半蔵門線の大手町とのことで、大手町が自宅の最寄り駅ではなく会社の最寄り駅だとすると、受け取ったあとも食材を持って電車に乗るのが路線によってはちょっとツラいかもしれません。

とはいえこの受取先は、マンションを中心に広めていっているということで、受取先が多様化することは、消費者にとってはウェルカムな話ですし、新しい消費行動が生まれるきっかけにもなりそうです。

また、駅ナカではフードロスに関する取り組みも行われています。

交通機関だけでなく関連商業施設もある"駅"では、人が集まる＝食べ物が集まるという場所なので、いかに効率的に集めつつ、どれだけ効率的に消費するか（ロスさせないか）という相互の取り組みが必要ですね。

📰テイクアウトアプリ「menu(メニュー)」にて開催。第２回テイクアウトグルメグランプリ結果発表

menu株式会社は加盟飲食店を対象に、テイクアウトグルメグランプリを開催。賞に輝いた5店舗とのコラボメニューは、2020年3月よりmenuアプリ内限定で発売を予定。

個別の販促キャンペーン的なものはあまり載せないようにしているのですが、賞金総額500万と規模が大きかったのでちょっと取り上げてみました。

食という分野では著名な方とのコラボメニュー開発→menu内で限定発売というのも面白く、消費者に具体的なメリットのある企画はとても参考になります。

📰超未来型食体験を提案するOPEN MEALSにKonelが参画。

株式会社コネルはフードテック・プロジェクト OPEN MEALSに参画し、超未来型レストラン構想に向けた取り組みとして、気象データをもとに成形した実食できる「サイバー和菓子」の制作を担当した。

気象×和菓子×３Dプリンターという発想がすごいですね。

前回の寿司シンギュラリティではまだ実際に食べることができなかったのですが（2020年中にオープン予定）、今回は予約をすれば実食することができるとのこと。（予約は電話注文というアナログ感…）

公式サイトはこちら。

🗾国内サイトの記事

🗾Wolt（ウォルト）フードデリバリー、広島で日本初上陸

フィンランド発の"おもてなしフードデリバリー"Wolt（ウォルト）が2020年春、日本初上陸。広島で先行スタートするとして、公式SNSを開設するなど準備が進んでいる。

Wikipediaによると「2020年1月時点で700名の従業員を抱え、20カ国の70を超える都市で事業を展開。6,000店の飲食店、12,000人の配達員、300万人のユーザーが登録。」しているそうで、北欧にもなかなかの規模のサービスがありましたね。しかもテイクアウトからサービスが開始したとのこと。

それにしても日本進出の足掛かりに広島を選んだことがとても興味深いです。
UberEatsがちょうど先週あたりからサービスを開始しましたが、UberEatsが進出していないエリアを選びたかったのか（先を越されてしまったのか）、UberEatsが進出して間もないエリアを選びたかったのか（配達員確保の土壌はUberEatsに作ってもらいつつ、後からそれを高報酬かっさらうため）、憶測は尽きませんが、大阪のDidi Foodも含めて注目するサービスが１つ増えました。

🗾ローソン、レジなし実験店舗を川崎市内に期間限定オープン　商品持ち出すと自動決済

ローソンは店から商品を持ち出すだけで自動決済できる実験店舗を、川崎市内に期間限定でオープンすると発表。出店場所は、技術協力する富士通の開発拠点「富士通新川崎テクノロジースクエア」の内部で、同社の社員のみ利用できる。店内にはレジを置かず、フード・デザート・飲料など約250種類の商品を販売する。

ローソンはこれまでにスマホレジ、深夜無人店舗等、省人化に取り組んできましたが、ついにウォークスルー型無人店舗の登場です。

セブンイレブンも三田や六本木で実験しており、どれも一般公開をしていないところがもったいないですが、今回のローソンの店舗は夏に一般向けに公開する可能性もあるということです。

↓こちらのテレ朝の記事ではテレビ取材時の動画が載っています。

やはり内部用だけあってあまり店舗感はありませんね。

🗾元メルペイ松本氏が手がけるキャッシュレスカフェが麻布十番に開店、月額3800円のコーヒーサブスク機能も

スペシャルティコーヒーとこだわりのホットサンドを、専用アプリから事前に注文しておくことで、決済や待ち時間のストレスなくスムーズに受け取れる——そんな今風のカフェが麻布十番にオープンした。

公式サイトではコーヒーのサブスクを前面に推していますね。

ここ最近フードのサブスクについて、「それはサブスクと言えるのか？」「ただの回数券サービスでは？」という声も耳にするようになり、確かに「一日一回無料」というように回数制限を設けたりすると"定期利用"感が無くなってしまいますが、どうやら"飲み放題"という記載があるので、今回はまさにサブスクに当てはまると思います。

松本氏はすでに昨夏、北参道にキャッシュレスのカフェをオープンさせているので、手ごたえを感じつつそこのノウハウを入れながらアップデートをアップデートをしているものと思います。

🗾バーガーキング、ワッパーにカビが生える動画で人工防腐剤の不使用をアピール

バーガーキングはYouTubeにワッパーにカビが生える動画を投稿。多くのファーストフードチェーンが批判されてきた防腐剤や人工香料に対するバーガーキングの動きに注意を向けるためのもの。

動画広告の内容が尖っています、というものですが、実にアメリカらしい表現手法です。
ここまでの規模のチェーンとなると、単純に食べたくなるようなクリエイティブではもはや人は動かないのかもしれませんね。

こういったマジメ系ブランディング広告を出したかと思えば、こんな↓新商品を出したりと、消費者を飽きさせないスピード感も好きです。

🗾毎時40杯の全自動「そばロボット」が駅ナカ店にやってくる

コネクテッドロボティクスはそばロボットを開発した。駅ナカの立ち食いそば店などの利用を想定しており、３月中旬にＪＲ中央線の東小金井駅「そばいち」で実証実験を始める。実証実験を経て2021年にも商品化する考えだ。

能力は毎時40杯（人間の約0.5人分）ということで、スピードは無いが持久力はある、という能力が立ち食いそば屋でどの程度発揮するか、というところですね。

こちらは社長の沢登氏が登壇したセミナーのまとめです。

有名なたこ焼きロボットの他にも、朝食ロボット、ソフトクリームロボット等々、数々のロボットを開発しておりますが、ハードの売り切り型ではなく、ソフト面を強くして毎月アップデートをしていく月額課金モデルとなっているあたりは時代に即していますね。

🗾メイドさんが全国にオムライスを届ける！期間限定のデリバリーサービス

メイドさんがオムライスを届けるオムライスデリバリーサービス「MAID MADE OMURICE」が期間限定で開催。日本ハム株式会社が「袋のままできるオムライス」発売記念で実施するキャンペーン。

商品訴求キャンペーンですが、実際にやろうとすると結構労力がいるんですよね。
メーカーも顧客との直接コミュニケーションをとるためにあれやこれや様々な仕掛けている実例の一つとして。（応募時にオムライスへの想いを書く、というなかなか高いハードルがあります笑）

🗾米国の食材宅配最大手「Blue Apron」が身売りを検討中

株式上場の不調、従業員による訴訟、レイオフといった理由に関わらず、米国の食材宅配最大手であるBlue Apron（ブルーエプロン）は長年苦悩を続けている。売却の可能性に加えて、合併、公開ないし民間市場での資金調達、資産の売却あるいはそのいずれかの組み合わせも考えている。

上場前までは市場の期待も高く、イケてるミールキットのデリバリーサービスとしてその名を馳せていましたが、顧客も減り続けているようで、今やかなりの苦境に立たされているといったところですね。

🌎海外サイトの記事

🌎DOMINOが「CHEERS」のNORMを模してパイパスを宣伝

ドミノのキャンペーンはPiePass（パイパス）を宣伝。パイパスは、オンラインでテイクアウト注文をした人に、店に来たときにアプリをタップするように促す。［I'm here］をクリックすると、顧客が到着したことがスタッフに伝達され、注文を準備し、顧客の名前で挨拶することができる。

記事内の動画を見るとなんだか古めかしいテイストですが、昔の人気テレビ番組を模したテイストにしているそうで、今回のPiePassという機能を説明するの一役買っています。

機能としては「テイクアウト注文した際、店に到着したらそれを店員に知らせる」というものですが、本質的には店員がそれを察知し、「○○様、お待ちしていました。」と来店時に接客することがメインのようです。

デジタルを使ってより人間味のある接客をする、これがOMOの神髄かもしれません。

🌎マクドナルドは、燃焼するとクォーターパウンダーのような匂いがする新しい香りのキャンドルパックを発売

マクドナルドは、クォーターパウンダーバーガーの個々の材料の香りがする6ピースのキャンドルセットをリリース。パックには、ケチャップ、ピクルス、チーズ、タマネギ、パン、100％新鮮な牛肉のような香りのキャンドルが含まれている。

「最高のおいしさのためにそれらをすべて一緒に灯すことをお勧め」と記載がありますが、アロマキャンドルの香りを複数同時に楽しむっていう発想がいいですね。

これはプレゼントキャンペーンの品ではなく物販みたいですが、販売しているクォーターパウンダーファンクラブ（そんなのあるんだ笑）を見てみるとすでに完売！

以上。

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