🍳一週間のフード・デリバリー関連ニュースまとめ［2022/4/18～24］

誰もが挑戦したことありますが、均等にクリームが分割しない理由が明らかに…！

【ちょこっと解説】
オレオをひねって分割すると、なぜ片方のクッキーだけにクリームが残ることが多いのか、をまじめに研究した論文が掲載されたよ。オレオのレオロジー (物質の変形や流動に関する学問) なので、著者は「オレオロジー」と名付けたよ。理由はどうやら製造工程にあるみたい。 pic.twitter.com/KKYmLnwHcc

— 彩恵りり🧚‍♀️科学ライター✨おしごと募集中 (@Science_Release) April 20, 2022

なんか難しいけど製造工程上、そうなっちゃうみたい。

📰プレスリリース

📰「出前館」、セイノーホールディングスグループ「LOCCO」の置き配サービスの配達を開始

「出前館」、セイノーホールディングスグループ「LOCCO」の置き配サービスの配達を開始

日本最大級のデリバリーサービス「出前館」と、セイノーホールディングス株式会社のグループ会社「株式会社LOCCO」は、置き配に関する取り組みを開始。

https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000310.000029254.html

一言で表すと「出前館の配達員がラストワンマイルの配達を行う」ということで、本格的にデリバリープラットフォームがEC分野にまで進出してきている証ですね。

しかも置き配に絞ることで対人業務がなくなり、ひたすら荷物を置いてくるだけ、さらにランチとディナーの間のアイドルタイムを使うことで、配達員も効率的に稼働させることができます。

📰朝のオーダーでその日のうちに新鮮野菜のミールキットが受け取れる野菜がおいしいミールキット「楽彩（らくさい）」発売開始

朝のオーダーでその日のうちに新鮮野菜のミールキットが受け取れる野菜がおいしいミールキット「楽彩（らくさい）」発売開始

業務用青果物流通の最大手、デリカフーズホールディングス株式会社が昨夏立ち上げた新会社、楽彩株式会社は、野菜がおいしいミールキット「楽彩」を発売開始。

https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000001.000100131.html

「NewDays」で受け取れるのは便利そうですね。
（公式twitterを見てみると現時点では「立川・国分寺・昭島・町田・橋本」の５つ。）

＼4月21日⭐︎NEW OPEN⭐︎／

みなさんこんばんは✨
楽彩がOPENしました🥳

OPEN記念につき、クーポンコード
【ndrs0421】で4/21-5/10まで
全品30%OFF😆‼︎

JR東日本管内エキナカコンビニ
⭐︎NewDays
立川・国分寺・昭島・町田・橋本
5店舗で受け取りできます♪

詳しくはトップURLから🌷 pic.twitter.com/jmLShQ6iqO

— 楽彩RAKUSAIミールキット (@rakusai1mealkit) April 21, 2022

また、メニューもミールキットならではというか、本格的なものが多いです。

https://rakusai1.com/shopbrand/all_items/

業務用青果物流通を行っている会社だけに、「野菜」がふんだんに使われているのがポイントで、既存事業からうまく派生した新規事業ですね。

📰次世代型スマートストア「トライアルGO脇田店 in みやわかの郷」〜無人店舗運営に向けて省人化・ローコストオペレーションを高レベル化〜

次世代型スマートストア「トライアルGO脇田店 in みやわかの郷」〜無人店舗運営に向けて省人化・ローコストオペレーションを高レベル化〜4月20日（水）オープン

株式会社トライアルホールディングス傘下の株式会社トライアルカンパニーは、福岡県宮若市との官民連携協定による共同事業において、最先端のIT技術を導入した次世代型スマートストアとして「トライアルGO脇田店 in みやわかの郷」をにオープン。

https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000039.000043820.html

「官民連携協定による共同事業」というところが面白く、福岡市は地元企業やIT企業との連携を積極的に行って街づくりを推進しています。

今回はトライアルの次世代型スマートストアということで、「24時間顔認証決済」「売場カメラと電子棚札が連動した自動値下げ」「産直カメラで情報共有」あたりがアップデート内容となっています。（公式の紹介動画も作って気合が入っていますね。）

特に自動値下げ機能は面白いですね。
値下げシールを貼るコストがなくなるのは前提としつつ、いわゆる定時での値下げではなく商品の売れ行きによって変動するというのはより売れ残りを減らす本質的な施策だと思います。

こちらはメディアに取り上げられた際の映像。

🗾国内のニュース

🗾料理宅配サービス「DiDiフード」日本撤退へ　黒船脱落、フードパンダに続く

料理宅配サービス「DiDiフード」日本撤退へ　黒船脱落、フードパンダに続く

料理宅配サービス「DiDi フード」の運営会社は、5月25日でサービスを終了すると発表。今後、日本ではタクシー配車事業に注力するとしている。

https://www.j-cast.com/2022/04/20435784.html

foodpandaに続き、ついに中国勢が撤退となりました。

これで国内の大手有力プラットフォーマーは、UberEats、出前館、menu、Wolt、DoorDashの５社といったところでしょうか。

すでにWoltはDoorDashの傘下なので実質４社ということになりますが、うち２社が国内勢とうことで、果たして勝者総取りプラットフォーム事業においてどこが生き残るのか、まだまだ戦いは続きますね。

🗾楽天、Uber連携強化で経済圏拡大　Eatsをポイント決済　配車も意欲

楽天、Uber連携強化で経済圏拡大　Eatsをポイント決済　配車も意欲

各国で配車や料理配達サービスを展開する米Uber Technologysと楽天グループが連携を強化する。第1弾として、料理配達サービス「Uber Eats」で、決済サービス「楽天ペイ」での支払いを国内でできるようにした。

https://www.itmedia.co.jp/news/articles/2204/22/news074.html

UberEatsとして取り込んでいきたいレイトマジョリティ層を中心としたアーリーマジョリティ以降の層ですが、楽天ペイは競合の出前館でも取り扱っていないので、協業するには最適ということですね。

それにしても楽天は、楽天ぐるなびデリバリーというフードデリバリーを運営していますが、「両社は今後、海外を含めた配車サービスでも手を組む見通し。楽天IDやポイントを共通して利用できる経済圏をUberの各サービスに広げ、顧客基盤を強固にする。」とあるように、楽天ペイを皮切りに"経済圏"全体でUber側に近づいていくようです。

今後、どういった協業をしていくのか、はたまたデリバリー事業はどうなっていくのか、注目です。

🗾ドイツ発のミールキットブランド「HelloFresh」が日本上陸

ドイツ発のミールキットブランド「HelloFresh」が日本上陸

ドイツ発のミールキットブランド「HelloFreshグループ」は、ハローフレッシュ・ジャパン合同会社を設立し、日本でのミールキット宅配サービスを開始した。同グループとしては、日本が17か国目でアジア市場への初めての参入となる。

https://gourmet.watch.impress.co.jp/docs/news/1403803.html

プレスリリースでもミールキットのニュースを取り上げましたが、最近はどこもメニューが凝っていますね。

https://www.hellofresh.jp/menus/2022-W17/classic-box

１食あたり810円と安くはないですが、ミールキットという手軽さと、「シェパードパイ」のような普段作れない料理が作れるところがアリなのかもしれません。

また、本格的なプロモーションも実施してきているようで、アーリーアダプター狙いのインフルエンサー施策等を展開しているようです。

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🗾川崎重工がレストラン開店　食事提供を通じて協働ロボ開発を加速

川崎重工がレストラン開店　食事提供を通じて協働ロボ開発を加速

川崎重工業は、羽田空港に隣接する商業施設「羽田イノベーションシティ」内に、主に協働ロボットの実証実験を行うための施設「Future Lab HANEDA」を開設した。

https://xtech.nikkei.com/atcl/nxt/news/18/12693/

川崎重工×レストランというなんとも両極端にありそうなものが組み合わさりましたね。

「利用客からのアンケート調査などを通じて課題を抽出し、同社のロボット開発につなげる狙い」ということで、あくまでも実証実験の場ですが、なんともロボットむき出し感がすごく、もうちょっと親しみのあるデザインにしても良いかと思います。

🗾アサヒビールと電通デジタルの合弁会社、お酒を「飲まない／飲めない」人も楽しめるバーを渋谷にオープン

アサヒビールと電通デジタルの合弁会社、お酒を「飲まない／飲めない」人も楽しめるバーを渋谷にオープン

アサヒビールと電通デジタルが共同で設立したスマドリは、「SUMADORI-BAR SHIBUYA（スマドリバー シブヤ）」を2022年6月30日から渋谷センター街にオープンする。

https://markezine.jp/article/detail/38845

「顧客の性年代別のお酒を飲まない／飲めない人のニーズや嗜好、飲み方を分析することで、今後の商品やサービスの開発につなげていく。」と、川崎重工×レストランの事例同様、販促として期間限定のポップアップショップではなく、体験向上のための実験場としてオフラインを機能させているあたり、これからどんどんこういった事例は増えていきそうです。

🗾無料でラーメン食べ放題、麺特化のEC事業者が福利厚生で　金額に上限なし

無料でラーメン食べ放題、麺特化のEC事業者が福利厚生で　金額に上限なし

ラーメンに特化したECサイト「宅麺.com」を運営するグルメイノベーションは、社員がラーメンを食べるのに掛けた費用を全額負担する福利厚生制度「おソトメン」を導入すると発表。5月1日に始める。

https://www.itmedia.co.jp/news/articles/2204/22/news057.html

すでに3,000円上限で実施していたものから「金額の条件は設けない。」設定にパワーアップということで、これはなかなかの社食制度ですね。
（毎日食べたら経費精算大変そうですが）結果的に市場調査となって業務に反映されてくると思います。

🗾「塩味を1.5倍に増強する箸型デバイス」の開発にキリンと明治大学が成功

「塩味を1.5倍に増強する箸型デバイス」の開発にキリンと明治大学が成功

キリンホールディングスと明治大学の共同研究チームが「電気刺激によって塩味を1.5倍に増強する箸型デバイス」を開発。食塩摂取量の削減による生活習慣病リスクの低減に役立つことが期待されている。

https://gigazine.net/news/20220420-electric-chopstick-salty/

0から1を生み出すのではなく、1を2に変えるものなので、塩分自体は必要なのですが、これが一般家庭にまで普及したらまた人類の寿命は伸びそうですね。

🌎海外のニュース

🌎just eat takeawayは、grubhubの売却を検討している。

Just Eat Takeaway is exploring a sale of Grubhub

Just Eat Takeawayによる買収から1年も経たないうちに、サードパーティー・デリバリー・プロバイダーのGrubhubが再び市場に出てくる可能性が出てきた。

https://www.restaurantbusinessonline.com/technology/just-eat-takeaway-exploring-sale-grubhub

「戦略的パートナーの導入および／または一部もしくは全部の売却を検討中」ということで、grubhubが想定以上の売上に達していないことが要因とはいえ、決断が速いですね。

毎度のSecond Measureのデータを見てみると、Grubhubのシェアは2022年3月時点で14%という状態。（全体の売上自体が減っているのではなく、他社のように上げることができていない状態ということですね。）

https://secondmeasure.com/datapoints/food-delivery-services-grubhub-uber-eats-doordash-postmates/

競合の隆盛や行政による配達料上限設定等、要因は色々とあるかと思いますが、かつての王者がどのような道を歩むことになるのか…。

🌎料理を焦がすとハンバーガーを自動注文しようとするビッグマック型火災検知器

料理を焦がすとハンバーガーを自動注文しようとするビッグマック型火災検知器

オランダのマクドナルドが、煙を検知すると自動的に近くの店舗にハンバーガーを注文する火災検知器｢マックデリバリー・ディテクター｣を開発。煙を感じると｢タラッタッタッター♪｣の音が鳴る。

https://www.gizmodo.jp/2022/04/mcdelivery-detector.html

あくまでもプロモーションの１つですが、海外のこういった施策は凝ってますね～。

料理に失敗しても検知するくらいの煙がでることは滅多に無いことだと思いますので、実用性の程は定かではないですが、発想としては面白いです。

以上。

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