🍳一週間のフード・デリバリー関連ニュースまとめ［2021/10/11～17］

2021年10月18日 08:16

実際にやったことはないですが、メッチャ共感できるツイート！

なんか昨晩21時にポテトが食べたくて唸ってたら、夫が「マックいくか」と立ち上がりパジャマを着た息子が「ヤッター！」と踊り出してその勢いで車に乗り込み家族全員でドライブスルーして、ポテトで油と塩まみれの口にコーラを注ぎ「コレよ！コレコレェーー！！」って叫びながら帰宅したの、よかった。
— 田尾もく (@taomoku) October 12, 2021

なんだか無性に食べたくなるって、最高の販促ですよね。

そしてこちらも話題。

マリトッツォで学ぶ前置詞のイメージ pic.twitter.com/Us7DU0WcPM
— こあたん🇦🇺こあらの学校 (@KoalaEnglish180) October 14, 2021

あのクリームの部分が「トッツォ」らしい（笑）

📰プレスリリース

📰Mellow、マンション住民向けに「家飲みキッチンカー」シリーズ開始

日本最大級のモビリティビジネス・プラットフォーム「SHOP STOP」を展開する株式会社Mellowは、マンション住民向けにお酒と食事を合わせて提供する「家飲みキッチンカー」シリーズの営業を開始。マンション下で営業するキッチンカーが、飲食店で提供するクオリティの高い家飲み体験をご提案。

ただただこのキッチンカーが来るマンションがうらやましい…。

キッチンカーはオフィス街×ランチのイメージが強いですが、住宅街×ディナーというかけ合わせを提案したことは素晴らしい発想ですね。

📰データドリブンとCRMを活用した新たなキッチンカーの形

キッチンカー事業を展開するmuuve株式会社は、株式会社サムライインキュベートが運営する「Samurai Incubate Fund 6号投資事業有限責任組合」を引受先とする第三者割当増資により4,000万円の追加調達を実施。

こちらもキッチンカーのニュース。

「Re Pizza」という業態は初耳ですが、980円の統一価格でデリバリーピザの王道なイメージ。（サイズもピザハットのMサイズ、ドミノピザのRサイズと同じくらい）

メニューはこちら↓

「これまでステルスにて様々なエリア、ターゲットに対して販売を行い購買データを収集・分析するPMFを検証してきた。モバイルオーダーやキャッシュレス決済の導入など、キッチンカーでは導入が難しいとされていた機能もいち早く取り入れ、購買データの収集を行うと共にユーザビリティの向上を図ってきた」とありますが、今後この実験がどのような成果として消費者の前に出てくるのか楽しみですね。

🗾国内のニュース

🗾出前館、膨らむ販促費　22年8月期営業赤字500億円超

料理宅配の出前館は、2022年8月期の連結営業損益が500億～550億円の赤字（前期は179億円の赤字）になる見通しだと発表。利用者の囲い込みへ販促費が膨らみ、前期の売上高（290億円）を超える水準となる。新型コロナウイルス禍で急拡大した市場環境下で同業首位のウーバーイーツジャパンとの競争が激化。シェア争奪に向けた投資を緩めない姿勢だが、消耗戦の様相は強まっている。

「ナンバーワンプレーヤーになる目標で進める。」とあるように、アクセルベタ踏みは継続中ですが、「9月のアプリ利用者数はウーバーイーツが568万人、出前館は403万人。加盟店舗数はウーバーイーツが13万店強、出前館は8万店強。」ということでまだUberEatsが一歩リードしています。

それにしても売上高（約290億）よりも販管費（約310億）が高いってすごいな…。そしてそれによって、認知度がここまで高まったということですね。

そして今期の戦略概要がこちら。

対飲食店：ホワイトラベルの提供で飲食店をサポート
→システム貸しだけでなく、どこまで営業がサポートで入り込めるか？

対ユーザ：ロイヤルティプログラムとパーソナライズ
→（メルマガがほぼ機能していないので）アプリプッシュをどれだけ活用できるか？

対配達員：フード以外の活用
→日用品配達との提携をどこまで進められるか？アスクルとの実証実験は？

🗾外食23社、ポイント5社／「＃外食はチカラになる」プロジェクト開始

外食企業と外食を日頃サポートするペイメント企業、共通ポイントサービス提供企業、飲食店の情報サービス提供企業全28社は、来店促進と外食業界全体の活性化を図ることを目的としたプロジェクト「＃外食はチカラになる」を開始。

吉野家が旗を振っているということで、こういった仕掛けを作って巻き込むのが上手ですね。

こちらが記者会見の様子↓

あくまでもクーポンはきっかけの１つにしか過ぎないのですが、「最高の笑顔でお迎えいたします＝スマイル0円」はちょっと残念です（苦笑）

🗾「タクシーなら」と銘店が参画する“生おせち”デリバリー--タクシー配送「GO Dine」の戦略とは

Mobility Technologiesは、同社が提供するタクシーデリバリー専用アプリ「GO Dine（ゴーダイン）」で、銘店のおせち料理をタクシー乗務員が年末年始に配達する「おせちデリバリーサービス」をスタートすると発表。予約受付を開始した。

GO Dineがおせちを開始ということで、もうこの季節になりましたね。
（楽天は8月終わりくらいからおせちのLPが作られていましたが…）

一年を通して一番単価の高いフードなので、各社積極的におせち需要は取り込んでいきたいところですが、ECでは"冷蔵・冷凍"が当たり前な中、オンデマンドフードデリバリーだから実現できる「生おせち」という発想は付加価値高いです。

また、GO Dineはいわゆるプレミアムなお店ばかりを集めたデリバリーサービスなので、親和性も抜群です。（平均単価26,000円！！）

🗾コンビニ弁当も“タイムセール合戦”に？セブン-イレブンもついに「値引き」導入…割り引き商品を買うコツは？コンビニ専門家に聞いた

コンビニ最大手のセブンーイレブン・ジャパンは、売れ残った商品を加盟店の判断で自由に値引きできるシステムを導入した。ローソン、ファミリーマートに追随し、ついに大手3チェーンで値引きが実質「自由化」された形だ。

"値引き"という行為自体は在庫・廃棄ロスをなくすための１つの手段であり営業の本質ではありませんが、コンビニオーナーとして営業の自由度を上げて利益を残す仕組みという手段として必要ということですね。

以前からコンビニの廃棄ロスは問題視されてきており、何より今は世間の食品ロスへの関心度が高く、スタバでさえフードの値引きに乗り出す時代なので、コンビニも24時間なんでも手に入る利便性だけでは勝負ができなくなってきた、ということかもしれません。

🗾マスクをせずに飛沫を防ぐ「提灯会食」。星のや東京

星野リゾートは星のや東京において、withコロナ時代に提案するニューノーマル会食「東京・提灯(ちょうちん)会食」の提供を開始。新たに開発した提灯型パーテーションにより、マスクを外しての会話中の飛沫を防ぐ。会場代は1組30,000円、コースは1名21,780円で定員は1日1組。

twitterの反応はこちら（笑）↓

マスク外せる「提灯会食」、星野リゾートが提供　会場代に3万円 - ITmedia NEWS https://t.co/RSGAGxTzHc
パーマ機かよ pic.twitter.com/cgGurBke2c
— エコノミー/反響体X (@economyP) October 15, 2021

星のやの提灯会食、特大の虚無僧やんhttps://t.co/88nniQxvD9 pic.twitter.com/9Fp3BbiaPP
— きんぴら (@kinpira) October 15, 2021

形はどうあれ、感染防止機能は果たせると思いますし、それなりに世界観が作られていると思います。

ビジネスではどうしても会食が必要な場面が出てきますので、機能的な面だけでなく、「ここまでの対策をしている」という前提が重要なのかもしれません。

🌎海外のニュース

🌎DoorDash、レストランや日用消費財ブランド向けの広告機能を強化

DoorDashはレストランやCPGブランドが消費者にリーチするための一連の広告サービスを開始。関連する検索結果の上部に表示される新しいセルフサービスのスポンサード・リスティングを利用することができ、クリック数やインプレッション数ではなく、注文につながった広告掲載に対してのみ支払いが発生する。

「パンデミックのピーク時に比べて収益の伸びが鈍化していることから、広告機能を強化することでさらなる収益の獲得を目指している。」とありますが、いわゆるリスティング広告の強化ですね。

UberEatsはすでにこのような広告は実施していますが、DoorDashはお初ということでしょうか。
どちらにしても、広告によってチェーン店のような大きな広告費を持つような店ばかりが上位表示されると利便性が下がるので、このあたりの調整はプラットフォーマーとしての腕の見せ所だと思います。

🌎米マクドナルド、植物肉バーガー試験販売へ　一部店舗で

米マクドナルドは、植物由来の材料で作る「植物肉」を使った「マックプラント」バーガーを米国の一部店舗で試験販売すると発表。11月3日から期間限定でテキサス、カリフォルニア州などの8店で実施する。植物肉バーガーを巡ってはバーガーキングなど競合大手が先行しているが、マクドナルドは本格展開には慎重な姿勢を見せている。

代替肉×ファストフードでいえば、マックは後発に入ります。

ここまで慎重になるのは商品力というユーザ側の視点というよりも、「キッチン運営がより複雑化する」とあるようにオペレーション側なのかもしれませんね。（素人感覚としてはパテ一つ増えるだけじゃないか、とは思いますが。）

以上。

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