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140字小説【地獄の道程】

 妻は先立ってもういない。だからこれ以上、生きていたくない……そう思ったとき、突然空から半透明の階段が伸びてきた。

 百段か? いや、千段? この階段を登った先に、お前はいるというのか……?

 待ってろ、今すぐ俺もそっちへ行く! ハァッ、ハァッ――

 ――すまん、ジジイにはキツすぎた。

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