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マイ・ジャパン・シンドローム?
「すれ違ったアメリカ人女性に無視されたよ」
彼が嫌な顔をして呟きました。あなたはに気づかなかっただけなのでは?と訊くと、
「いや、俺以外の日本人には挨拶をしてたから、確実に意志を持って無視をしてきたね」とのこと……。
「知ってる?こういうのをマイ・ジャパン・シンドローム(My Japan Syndrome)って言うんだよ」
はて?初耳の単語です。どういうことかと思って意味を尋ねました。要約すると以下のようです。
アメリカ人が日本に行った際に、自分と同じ民族やアメリカ出身者に対して、あえて冷たい態度をとること。
(When American goes to Japan, dare attitude is cold toward people of the same ethnicity or from the US.)
なぜ冷たい態度なのでしょうか。
もう少し深掘って訊いてみたところ、どうやら"民族"や"人種"というところにキーワードがあるようです。
日本国内はその大半を大和民族が占め、琉球民族・アイヌ民族を合わせても、アメリカのように多種多様な民族、人種の人間が集まってできている国ではありません。
なので、そんな環境の中にポツンとまったく見た目の違う人間(=自分)が放り込まれると、自分が何か特別な人間になったような感覚が生まれるようです。
それゆえ、日本国内で自分と容姿の似た人間であったり、アメリカ出身の人と出会うと、それまで自分に抱いていた特別感(オンリーワンな自分!)が薄れてなんとなく嫌な気分になるそうで。
特に現代は、誰もが皆"何か"になりたい時代。アメリカも例に漏れずそのような風潮があるので、特にこういった同族嫌悪的な感情が顕著なようです。
確かに、集団になると少数派であればあるほど際立つので、自分だけ目立ってる、嬉しい!という気持ちはわからなくもないですが、無視するほどのものでしょうか……。
自分ばかりに目を向けず、広い心を持っていたいものだなあと胸に刻みました。
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