島暮らし体験で触れた優しい気持ち。そして、思い出のセルフウェディングフォト。
夏休みは一軒家を借りて島暮らし
2017年の夏、初めて徳之島に行ってから、ちょうど1年が経っていた。この頃は、夫婦すれ違いの毎日と、新しい環境での内向きな働き方に疑問を持つようになっていた。そして、以前に感じた島の空気、時間の流れに強く惹かれるようになっていた。本来あるべき暮らしがそこにあるような気がして。
二週間の夏休みを、徳之島で一軒家を借りて移住体験することにした。古民家を改修した「あむとぅ」というゲストハウスを借りて、島暮らしをすることに。食材や生活備品を買い込んで、島暮らしが始まった。
セルフウェディングフォト撮影というチャレンジ
この島暮らしには大きなテーマとして、「ウェディングフォト」を自分たちで撮ることを掲げていた。保留案件の結婚式問題に対して、せめて写真は撮りたいよねと話し合い、カメラマンに依頼するのもだれに頼むやらと悩んだ挙句、セルフで撮ろう、しかもドローン撮影もしよう!となりました。思いつきのプロジェクトは楽しいもので、ドローンを購入。さらにウェディングドレスも買っちゃいました。
朝日が昇るシュチュエーションで撮影したくて、朝日が出る前に起きて、海に行って撮影する。サトウキビ畑やガジュマルの木をバックに撮影したり、夕日を追いかけ撮影したり。
太陽とともに目覚め、星を眺めて眠る。
そんな時間がとんでもなくキラキラと眩しい毎日でした。
集落に住むという疑似体験
一軒家を借りての島暮らしでは、集落に宿泊することになり、『暮らし』を体感できる。庭でグアバを収穫したり、ドラゴンフルーツをお裾分け頂いたり、ヤモリのケッケッケッケッという鳴き声に驚いたり、それは新鮮な体験でした。そして、あれだけ苦手だった虫への戦闘能力が覚醒したことで、自分の順応力も捨てたもんじゃないと思った笑
なかでも嬉しかったことは、近所の子供が遊びに来て、おしゃべりしていく。明日も来るねって。子供が子供らしくいて、すごく可愛かった。
そして、行く先々で人が話しかけてくれて、その温かさと、人を尊重する空気みたいなものを感じられたことも、とても大きな気付きだった。
結婚報告のお祝いはカチャーシー
結婚式をしない二人に、嫁の友達が集まってくれて、サプライズでウェディングケーキを用意してくれたのは、心から嬉しかった。こういう暖かい気持ちが溢れた時間、結婚式ていうものを少し分かった気になれた。
そして三線とカチャーシーでのお祝いは島そのものだった。みんな、その節はほんとうにありがとうございました。
また、家族、親戚が集まった際には、せめてウェディングドレス姿を見せることが出来たのも、胸のつかえが取れる思いだった。
この2週間の島暮らしを通して、島に暮らすことのいい部分を存分に味わって、島に住みたい、移住したいと、初めて強く思った。
自然と共に、時間の流れのままに暮らすことの大切さ。自分が今までしたことのない暮らしがそこにあるような気がした。
徳之島への恩返しとして「何か」します。例えば、地域活性、教育の普及発展、空き家対策改修などなど、何か役に立ちたいです。