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HSPのための健康維持に効果的な栄養素①栄養不足で起こる貧血

はじめに

うつ病にかかる体質の人は、ストレスホルモンの分泌の影響により、栄養分を無駄に消費してしまい、結果的に栄養不足になりがちです。
そのため、糖尿病、高血圧以外にも貧血、骨粗鬆と年齢を重ねるごとに様々な病気を招きやすくなります。
そんな気になる症状を改善するための栄養素についていくつか取り上げていきます。

取り上げていく内容

①栄養不足で起こる貧血
②骨を強くする
③動脈硬化
④高血圧予防
⑤ウィルス耐性をつける

今回は貧血についてです。

貧血が起こる原因

貧血は、血液成分の赤血球が減少したり、赤血球に含まれるヘモグロビン(Hb)が低下することで起ります。
ヘモグロビンが酸素と結合し、体内を巡回することで全身に酸素が供給されていますが、貧血になり脳の酸素供給が不足することで、顔色がわるい、だるい、めまい、立ちくらみ、動悸がする、失神等の症状をひきおこします。

貧血が起こる要因としては
 ①栄養不足
 ②肝臓
 ③骨髄
 ④末梢血
などがあり、いずれかに問題があると貧血になります。

栄養不足で起こる貧血

なかでも一番多くみられるタイプが①栄養分の不足によるもので、貧血の70~80%が、鉄分が欠乏するために起きる「鉄欠乏性貧血」だといわれています。

体内で低酸素状態が感知されると、腎臓が応答して赤血球産生をコントロールするホルモン物質「エリスロポエチン」が分泌され、骨髄にある造血幹細胞に赤血球の生成を促します。

骨髄内では最初に赤血球の元になる母細胞「赤芽球(せきがきゅう)」が作られ、これが細胞分裂していくことで血液が増えていきますが、このときに必要となる栄養素が、ビタミンB9(葉酸)ビタミンB12(コバラミン)です。
もし、これらの栄養素が不足すると、上手く細胞分裂がいかず、巨赤芽球という巨大な赤芽球ができて赤血球が増えずに貧血となってしまいます。
これを「巨赤芽球性貧血」といいます。

赤血球の酸素を運ぶ赤い色素ヘモグロビン生成には鉄(Fe)やたんぱく質が必要です。
鉄分は食品から摂取する必要がありますが、得られた鉄分は主に十二指腸で吸収され、骨髄へ運ばれます。
また、鉄が目的の場所まで運搬され、ヘモグロビンが作られるまでには銅(Cu)が必要です。
銅は鉄の吸収、運搬、ヘモグロビンの生成に関わっているため、鉄分が十分にあっても銅が不足していても血液が作られず貧血となります。
これを「銅欠乏性貧血」といいます。

鉄欠乏性貧血
貧血ほほとんどを占め、体内の鉄が不足し血液中のヘモグロビンが減少して起こるもの。
■溶血性貧血
骨髄でつくられる赤血球には、人間と同じように寿命があって、その期間は100〜120日間。それを過ぎると、赤血球は肝臓や脾臓で破壊されてしまう。しかし、壊れてしまっても、骨髄が活発に働いて不足した赤血球を補っていれば問題はないのだが、破壊される速度がだんだん速くなり、赤血球の不足を補い切れなくなってしまうと、この貧血が起こる。
■巨赤芽球性貧血
赤血球の生成に欠かせないビタミンB12や葉酸が不足したために、巨赤芽球が現われた状態。
■再生不良貧血
骨髄で赤血球をつくる機能が充分に働かなくなって起こる貧血。

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貧血予防に摂りたい栄養素

鉄分にはヘム鉄と非ヘム鉄の2種類があります。
ヘム鉄を多く含む食品はレバーや肉、魚類です。一方、非ヘム鉄は野菜や豆類、海藻、卵などに含まれています。
ヘム鉄は非ヘム鉄よりも吸収率が高く、鉄分を摂るときはヘム鉄のほうが効率的です。(吸収率:ヘム鉄20%、非ヘム鉄10%以下)
非ヘム鉄でも、動物性食品やビタミンCと組み合わせることで吸収率が高まります。
特にストレスによって、ストレスホルモンの生成でビタミンCが消費されてしまうので、ストレス気味のときはビタミンCもなるべく摂るといいでしょう。
また、ビタミンB6はヘム鉄の吸収を助け、造血に必要なたんぱく質の生成として働きます。
鉄を作る葉酸(ビタミンB9)は、緑黄色野菜やかんきつ類、ビタミンB12は肉や魚類、卵、乳製品など動物性食品に含まれています。
鉄を運ぶ銅は、通常の食事を摂ると不足することはありませんが、亜鉛(Zn)によって吸収が妨げられるため、亜鉛の摂りすぎが原因となって銅欠乏⇒鉄の生成が上手くいかない⇒貧血という流れで銅欠乏症貧血になる可能性があります。
サプリメントで亜鉛を摂取するときは注意しましょう。

貧血予防に摂りたい栄養素まとめ

鉄分
 ・ヘム鉄・・・レバー、肉類など動物性食品
 ・非ヘム鉄・・・野菜、豆、海藻など。吸収が悪いのでビタミンCや動物性食品
       組み合わせると吸収UP
ビタミンB6・・タンパク質をつくりヘム鉄の吸収を助けます。
ビタミンB9(葉酸)・・・緑黄色野菜やかんきつ類
●ビタミンB12・・・
肉や魚類、卵、乳製品など動物性食品
Cu・・鉄の吸収、輸送に関わる。Znの過剰摂取により減少するのでZnサプリを摂る場合は注意。

鉄の摂りすぎにも注意

体内に存在する鉄分の60%はヘモグロビンをつくるために造られますが、残り40%の鉄は肝臓、脾臓などに貯蔵鉄(フェリチン)として蓄えられます。
何等かの理由でヘモグロビンをつくる鉄が不足すると、この貯蔵鉄が使われ、それでも足りない時は血清中の鉄が、さらに足りないときは組織鉄まで使われます。

鉄分が不足にならないように注意が必要ですが、逆に過剰になっても鉄過剰症(ヘモクロマトーシス)を引き起します。
臓器に鉄が沈着し、鉄が酸化することで臓器の細胞にダメージを与え、疲れやすさ、肝障害、関節の痛みを引き起すといった症状がでます。

主に輸血依存で起こるといわれていますが、遺伝的に鉄代謝がうまくいかず鉄が体内にたまりやすくなってしまう場合もあるので、サプリメントを摂取する場合は注意しましょう。


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