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半径2メートルの非、リアル

 僕は全く普通の人間だが、僕の付き合ってる連中は普通では全くない奴らばかりだ。僕は何故か世界有数の大企業の御曹司や大臣経験者の息子と友人関係にある。だけどそれだったらありふれたとは言わないでも、ありうることだと人は言うかもしれない。けど、そこにアラブの王族や、ヨーロッパの貴族や王族がいたらどう思うだろうか。それだってたまたま留学先の大学のクラスメイトだったらないことはないだろうと人は言うかもしれない。しかし、その友人たちの中に宇宙人がいたらあなたはどう思うだろうか。宇宙旅行してたらさ、たまたま地球に通り掛かったからお前んとこ寄ってみたんだとタコみたいな姿で言ってこられたらあなたはどうするだろう。僕は友人たちになんで僕みたいな平凡すぎる人間と付き合ってるんだと聞くことがある。そしたら彼らは一応にこう言う。「お前と一緒にいると安心できるんだよな」
 半径5メートルのリアルとは昔のロック雑誌でよく見た言葉だが、今僕がリアルで経験しているのは半径2メートルの非、リアルだ。今、僕の狭いアパートにいるきらびやかすぎる友人一同を見て僕はリアルについて考える。いったいリアルって何なんだと。

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