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つまらない歴史漫画の現代オチを予想以上に面白くしてみました。

 歴史漫画、まぁドラマでもそうですが、個人的に一番つまらないと思っているのが、ラストが現代に飛んでそこで顛末を語られるパターンですね。現代の歴史学者的な人が出てきてそれから彼はどうなったとか、まぁ現代判明していることを語るわけです。しかし私は歴史ものに教養など求めていないのでそんなもの読んでもただ退屈なだけです。なので私がラストを現代に変えても面白くなるようにしてみました。

天翔る韋駄天 〜源義経物語

 衣川館はすでに泰衡の軍によって取り囲まれていた。義経にもはや挽回の望みはなく、ただ死を待つのみであった。

「兄頼朝への想いは結局届かなかった。もはやこれまで。武士として潔く死のう」

 義経は自害する事を決意し、家来に屋敷に火を放てと命じた。潔く死のう。白衣の義経は腹に小刀の刃先を当て天井を見上げた。弁慶、静、すまぬ。兄頼朝よ、これがあなたの成したかった事なのか。天下のために弟までその手にかけるとは。

 燃え盛る炎の中義経は自害せんと腹に当てた小刀を握りしめる手に力を入れた。

「で、先生。その後義経はどうなっちゃうの。そのまま死んじゃうの?」

 とある大学の研究室で歴史学者の大久保尚志は社会見学で来た小学生を相手にずっと義経の物語を語っていた。彼は質問してきた小学生に微笑み、ゆっくりと義経の物語の続けた。

「義経はね。結局どっかから現れた謎の集団によって見事救われたんだ。その謎の集団っていうのは今ではモンゴルの国の人だって判明しているね。で、義経はモンゴルに連れて行かれて王様になるように乞われたんだ。あなたこそ蒼き狼の生まれ変わり、私たちの王様になってくださいとね。それで義経はモンゴルの王様になったんだけどそれから彼の天才は花びらいたんだ。彼は瞬く間にユーラシア大陸を征服して、それだけじゃなくていろんな女の人と沢山子供を作ったんだ。その子供の末裔には朝潮龍や白鵬なんかがいるよ。彼らも義経の子孫なんだよ。だからあんなに強いんだ」

「凄い!すご〜い!義経ってそんなに偉い人なんだぁ〜。学校で習ったのと全然違うよぉ〜!」

「そうだよ。真実は決して一つじゃないんだから」

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