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秋(空き)時間さんの世界文学案内 第五十二回:ゆらめく炎 ピエール・ドリュ=ラ=ロシェル作

 私はゆらめく炎をずっと見ていた。炎はまるで私の心を表すかのようにただ揺れていた。あともう少しで夜が明ける。完全に夜が明けたら私はこの世から存在しないだろう。私はもうじきこの炎のように消えてゆくのだ。

飛んで火に入る夏の虫


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