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グスタフ・マーラー交響曲第八番『千人の交響曲』
マーラーの千人の交響曲がやりたくて仲間を集めたんだ。ちなみに僕は指揮者で当然マーラーのこの傑作をマスターしている。僕の指揮は学内でも評判が良くって学校の先生に褒められまくっている。吹奏楽部の顧問は来年の部長は僕だって言ってくれているんだ。
だけど集まんなかったよ。誰一人僕の誘いに乗らなかったんだ。別に音楽が難解すぎるからみんな断ったわけじゃない。別に練習がきついからみんな断ったわけじゃない。単に僕が嫌われていたんだ。みんな僕にこう言ってきたよ。
「バカかお前はお前自分がどんだけ嫌われてるかわかってんの?お前は千人どころか一人だって集められないよ」
みんなはたしかに正しかった。そんなわけで僕は今から指揮を振るのでよかったら一緒に演奏してください。
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