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『全裸の王子様』

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#山下美月

『全裸の王子様』用語解説、設定(仮)

『全裸の王子様』用語解説、設定(仮)

全裸の王子様 設定集
様々な設定と、その他諸々。

〜時代設定、舞台
 
この作品は、西暦約600年頃のアラビアあたりをモチーフになっております。

分かりやすく言えば、"マギ"や"Re:ゼロ"のように、上裸の上にルフィのようなひらひらの上着を羽織るのが許されるような時代です。

街並みも平たく言えば洋風です。
煉瓦造りの家、竜車、などが出がちです。

〜用語解説、設定一覧

・天能
これは個人が

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全裸の王子様 #07

全裸の王子様 #07

7話 『馬鹿で雑魚な外道共へ』

〇〇:うっわぁ、すっ……ごい人数…

三階の階段を登り、〇〇は屋外へと飛び出し、家の前に群がる人間達を見渡し、感嘆した。

彼らの住む屋敷は、屋根のない造りなっており、三階に上がるとバルコニーのように入り口辺り全体を一気に見通せる部屋が存在していた。

祐希:みなさん…本当に…ごめんなさい!!

祐希とここに来たら、せっかくの良い見晴らしができる場所だよ。と紹介し

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全裸の王子様 #08

全裸の王子様 #08

8話 『一対一の三つ巴』

普段、閑静で静かな岩本家の屋敷の前は、大勢の兵士達によって戦場と化していた。

兵士たちの怒号に傷つく屋敷の右翼側、戦いを行っていたのは美月だった。

剣を持つ兵士は、無謀にも真正面から美月に斬りかかる。

美月は容易に、剣でそれを受け止め、防ぐ。

しかし、槍を持った兵士は、美月を貫かんと、殺意を込め、背後に隙が生じた美月、目掛けて槍を突き出す。

槍兵:うあぁぁぁぁ

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全裸の王子様 #11

全裸の王子様 #11

11話 『鉄の剣、石と鎌』

仲間達は自身と同種の人間を討ち、残された美月は、交戦しながらも焦りを感じ始めた。

美月:あちゃー、美波と史緒里…私より先に決着ついてんじゃん…

剣と鎌が鍔迫り合う中、集中力が途切れ始めたのか、美月は目前の敵よりも仲間達の死闘の幕引きに意識が向いた。

ファジル:私との戦闘中に…余所見…ですか!
 
よそ見をする美月にファジルは大きく鎌を振り下ろす。しかし美月もそれ

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全裸の王子様 #12

全裸の王子様 #12

12話 『美人に対するマナー』

自身が雇った傭兵達の敗北報告に、腹を立たせながら、三兄弟の長男であるブロックは、〇〇と対峙していた。

長男:ちっ!使えないクソどもがぁ!!

〇〇:お前の雇った傭兵達…どうやらやられちゃったみたいだな…

安堵の笑みだろうか。敵陣営の情報部隊が持ってきた、雇った傭兵二人の敗北報告、あるいは史緒里と美波の勝利報告を聞き、〇〇はそう口にした。

〇〇:なぁ、やばいん

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全裸の王子様 #17

全裸の王子様 #17

17話 『守りたい物』

〇〇にとって、"王族"と呼ばれる人間は、無条件で嫌いになる存在、そのものだった。

しかし、その中に、例外も存在した。

唯一"好意"を持てる、同じ立場の人間がいた。

??:はぁぁぁ!

快晴の晴れた空の下。グラドビース国、中央王族であるウィルアムス家の王宮内に、一人の少女の声が響く。

それは、第八王子の声だった。

少女の振り下ろした木刀の先は、〇〇。彼もまた、刃の

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全裸の王子様 #20

全裸の王子様 #20

20話 『死と称された理』

人間には、いつか"死"が訪れる。

死を回避する事は簡単であり、困難でもある。そして、結論で言えば、その事象を回避する事自体は"可能"だ。

しかし、人間は、一度死を経験してしまうと、そこから黄泉還る事は、"不可能"だ。きっと出来ない。

だが、そんな"理"は、今しがた一人の人間の天能により全て"否定"された。



団長:はぁ……はぁ……はぁ……

団長:これで…

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全裸の王子様 #23

全裸の王子様 #23

23話 『殺意と楽しみ』

美月:絶対に……殺すっ……

蒼乃:あははは!いいね……その勢いで来いよ!俺が殺してやるよぉ!!

美月の剥き出しとなった殺意に対し、幾度もの死を乗り越え、菅原光輝に勝利した蒼乃は応える。

そこからの戦いは、まさしくに異次元だった。

蒼乃:まずはお手並み拝見……だっ…あぁ……?

怒りに飲まれた美月の実力を測るため、「一度なら命を投げ打ってでも構わない」と踏ん切りを

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