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要約練習課題

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小論文などで要約の練習が必要な方に向けた教材です。ご興味ございましたら、ご覧下さい。
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2021年11月の記事一覧

#43 要約練習課題⑪

#43 要約練習課題⑪

【課題】次の文章を読み、本文の要点を200字以内でまとめなさい。

○×モードの言語中枢

「日本の経済学者のほとんどが、エッ、ほんとに学問やってるの? て感じの人が多いんだよね、多すぎる」
頭脳明晰、英語も日本語も堪能なモスクワ大学経済学部長のVは歯に衣着せない。実は学会で通訳をするたびに、日本人研究者の発言における語と語のあいだの関係性の希薄さについては、わたしも感じていたところなので、ちょっ

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#44 要約練習課題⑫

#44 要約練習課題⑫

【課題】次の文章を読み、本文内容を200字以内で要約しなさい。

 最近、パッケージデザインの作業で、ある円筒形の缶の周囲を測ることになり、事務所のものにそれを命じた。
 どうするかな、と何気なく観察していると、彼女はまずコピー用紙の一辺を切り、細長い紙の帯を作った。それを缶に巻き丁度一周したところに印を付け、それを机の上にあらためて拡げ、定規で長さを測った。巻き尺などが無い時には、一番手っ取り早

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#45 要約練習課題⑬

#45 要約練習課題⑬

【課題】次の文章を読み、本文内容を100字以内で要約しなさい。

〈対話〉の基本トーンをなすのは、相手を議論で打ち負かすことではないが、さりとて相手の語ることに同意し頷くことではない。むしろ、わからないことを「わかりません」とはっきり言うこと、相手の見解と自分の見解との小さな差異を見逃さず、それにこだわり「いいえ」と反応することである。〈対話〉は各個人が抱く意見の「小さな差異」を確認しながらゆっく

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#46 要約練習課題⑭

#46 要約練習課題⑭

【課題】次の文章を読み、本文内容を200字以内で要約しなさい。

 教育の現場に携わるものとして以前から気になることがあった。学生たちと何を議論していても、たいていだれかが「私はこう思うけれど、人それぞれ、いろいろな考えがあると思うし、それでいい」という趣旨の意見を述べ、そのとたん、議論が成り立たなくなることである。「人それぞれ」で「何でもあり」となれば、社会問題の大半が個人の好みと選択の問題に矮

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#47 要約練習課題⑮

#47 要約練習課題⑮

【課題】次の文章を読み、本文内容を100字以内で要約しなさい。

 漱石は、「働く」ことは人間性のうちのある部分しか使わないものだと認めながらも、「人は働かねばならない」と考えていました。「労働は神聖である」などとはぜんぜん考えていない現代のわれわれも、やはり「働いてこそ一人前である」と言います。そして、一部の人を除けば、「食べていける資産を持っていようといまいと、やっぱり働くべきだ」と思っていま

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#48 要約練習課題⑯

#48 要約練習課題⑯

問1 筆者のいう「道具的人間関係」について説明しなさい。(100字以内)
問2 筆者の考える「自立」とはどのようなものかを述べなさい。(100字以内)

 この頃の若者に特徴的なことの1つに、自立志向がある。それ自体はよいことである。しかしそれが奇妙にねじれている。若者たち自身どこかでそれを感じながら、明確に気づいてはいない。それは自立を依存の対極とみなし、自立するためには依存を切り捨てねばならぬ

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#49 要約練習課題⑰

#49 要約練習課題⑰

【課題】傍線部「なぜなら、日本の若者は幸せだからです」と筆者が答える根拠を200字以内でまとめなさい。

 あれはまだ大地震が起こる前、2010年の終わりのことだ。

「日本の若者はこんな不幸な状況に置かれているのに、なぜ立ち上がらないんですか?」

 ニューヨーク・タイムズの東京支局長マーティン・ファクラーさん(44歳、アイオワ州)から、こんな質問を受けた。その時ファクラーさんは、日本の世代間格

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#50 要約練習課題⑱

#50 要約練習課題⑱

【課題】
現在の民法によれば、夫婦は、結婚の時にどちらかの姓を夫婦の共通の姓として定めなければならない。この結果、どちらか一方は、結婚前の姓を変更しなければならなくなる。現実の社会では、多くの場合女性の側が姓の変更を余儀なくされているが、姓を変更することによって社会活動上の不都合が生じること、結婚前の家族とのつながりが失われること、名前という自分の大切な標識が変えられてしまうことへの抵抗感など、様

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