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そらのうた

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2020年9月の記事一覧

不可変なそれは

砂時計を逆さにして
時間を測る

現実では
時間を覆すことは叶わない

時計の針を強制逆行は能わず
この世界は未来へのみ
ベクトルが向いてるのね

不可能なことが多すぎる

太陽と月
追いかけっこして
僕は少しずつ大人になった

IFはこの世界の
封じられた魔法

「もしも」が多発したら
この世界に存在しない筈

僕も
君も

1日のささやかな積み重ねで
僕らは未来を形成する

今日も迷いながら

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ただひとつの木漏れ日

木漏れ日が好き
そう信じ込んでいたのに違ったの

母校へ至る坂道を登り切った後の
一本の木

あの木から溢れる
光の一筋が好きだった

他の木では光明を見出せない

木漏れ日という括り
一つの言葉で収める危うさ

唯一にして
惹かれるのは日々に寄り添った
思い出に生きる木が差し出す光
#詩 #ポエム #日記 #自由詩 #木漏れ日 #光 #言葉 #とは

透明な心臓に弾丸を

透明な心臓に弾丸を

しゃぼん玉が弾けた
透明が無に帰した瞬間

グラスに水を注ぎ続けた
目を逸らした瞬間、溢れ出した

視界に捉えるその間に
眼差しを向けたり大切に扱ったり

覆水をグラスに戻すことは誰にもできない

分かってるという共感めいた言葉
態度に出さない内は嘘同然で

胸ポケットに隠した小型銃
引き金を引いて
鮮やかに君の心臓を貫こう

永遠を歌うラブソングより
有限を語る歌の方が好き

人生は死ぬまでの暇

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essential

今日はいつもよりぐっすり寝た

燦々とした陽光は朝が過ぎたことを告げる

今日は何をしようか、絵を描こうかな、文字を綴ろうかな、君に甘えようかな

何気なく日々は過ぎるから休日くらい、
好きなことと好きな人で埋めつくしたい

君との電話でかけられる言葉は
痒いくらいに私を心配してくれる

落ち込んだとき、
君の声が救いになるの

君はいつになっても自覚しないけど

君の声は 君の言葉は
私を支える

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蝉の声、楓の紅

夏が陰りセミの声も後わずか
無駄に長いこの命で何を残せるの?

名声、富、子孫

息絶えたら意識もろとも認識できないのに

人生の春を生きる私は
夏の暑さ、陽の強さをまだ知らない

太陽と月が戯れてるうちに
楓が咲き誇り終わりは近くのね

楓の紅より記憶に残る何かを
貴方の心を揺らす言葉を

それらをこの世界に残せたら
夏の暑さ、陽の強さを笑って振り返られるだろうね
#声 #詩 #ポエム #自由

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あなたに出逢えて

あなたに出逢えて
多くを与えられた

文字を綴る楽しさ
胸の痛みが筆を促す事

あなたに出逢えて
私は変化を遂げた

上手な言い回しより
素直な気持ちを伝えること

見つめられると照れ笑い
なにせ美しいのだもの

少しは本音を言えるようになったでしょう

あなたのおかげで
視界の解像度は上がった

あなたの声は言葉は
人一人を変えたんだ

あなたに出逢えて
狭い世界に彩りが増した

あなたに出逢え

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