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牧野 一志
2023年12月31日 15:14
出勤時、ビル風に遭遇したときにふと思い出した。 かって、子どもたちがワイワイと日が暮れるまで遊んでいられたころを。近所の子どもたち、下は5、6歳から上は10歳くらいまでの男女、といっても男子は男子だけ、女子は女子だけで遊んでいた。男子は、近所の広場だけではなく、裏山などの斜面や里山の細い道を探検気分で遊んでいた。そのような時に吹いてくる風は、子どもだちの声を遮ったり、投げたボールを逸せたり、
2023年12月20日 12:31
夜8時発の特急に乗る。翌朝の会議に出席するための前乗り。1月は積雪も多く、鉄道の運行は心強い。新得駅で札幌行きに乗車すると、間もなく動き出した。窓外は、車内の明りが積雪を次々に流れるように映していく。自販機で買った熱い缶コーヒーを飲むと、温かさが身を包んでくれる。車内の暖房もあり、ホッと一息つき、間もなく心地よさでウトウト。広内信号場はもう過ぎたのだろうか。上り坂はまだ続くのだろうか。列車は軋
2023年12月20日 12:14
あの日の峠では多くのトラックがペケレベツ岳を横切るときにトナカイ橇のようにそっと飛ぶらしい クリスマスの夜は歓喜の歌に満ちた清水の町から峠を超える照灯が稜線に連なり見える
2023年12月20日 12:09
夜半の水平線に雲が湧き雷鳴が静寂を突き破る 西風が潮を蹴り風車の櫂を漕ぎだす 眠りに落ちた海辺の町をやがて嵐が通過する
2023年12月14日 12:47
見上げれば視界は満天の星 酷寒に輝く北極星はカイラスの空にも在り 一隅の祈祷旗を照らしただ示すのみ人知れず風にたなび続けるを
2023年12月14日 12:15
つきさっぷあおいあおいよるこがらしのつきさっぷふさふさしっぽのきたきつねみあげたきんいろひとみにりゅうせいぐん
2023年12月13日 12:52
丘陵を雲の影が駆け羊は黙々と草を食む 鴉は翼を広げ風に乗り旋回しながら界隈のお社を遥拝す 空高く渡る陽は遍く四方に降り注ぐ
2023年12月13日 14:04
木枯らしが背後から肩先を軽く踏み越え鱗雲の空高く翔け上がる 集く虫の音にふと見渡せば揺れるすすき野原が遥かに続くただひとときの秋
2023年12月13日 13:34
ねこやなぎが芽ぶき瀬にたゆとう小石のかすかにふれるめざめの囁き 夏にゆたかな藻をはみ早瀬に躍る 秋に新たな命をそっと託し抗う力もなく静かに流れに落ちる高く見えるすじ雲は紛れもなく遠い記憶に広がるゆうらっぷの空
2023年12月12日 12:24
広がり続く山すそを風が吹き渡り霧が駆け下る 冷涼な大気に牛は点々として紛れ斜面の草を食む
2023年12月12日 12:22
刷毛引きされた畑が波打つ丘の連なり 斜面は大きなうねり牧草ロールが漂い浮かぶ陽が落ち丘陵の空高く星々が瞬き拡がる
2023年12月12日 12:21
漁り火が揺れうねりを照らす 巻き上げられた烏賊は飛沫を上げ甲板で身を捩る その流線体に浮かぶ星々の集散投象は激しく変化し太古の記憶を次々と