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ゆるゆら音楽映画放談

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レビューやつらつらっと書いた感想置き場的マガジン。音楽関係はだいたいここ。
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#音楽

SAKANAQUARIUM 2024 “Turn”

SAKANAQUARIUM 2024 “Turn”

 幕張でサカナクションのSAKANAQUARIUM 2024“Turn”を観た。

 オープニングムービーから泣けて泣けて仕方がなくて、買ったタオルがぐしょぐしょになってしまった。

 ものすごく良かった、素晴らしかった。圧倒的だった。
 それは演奏や音楽的なものだけではなかったし、音楽と作り手である人間が切り離せるわけがなかった。
 他者の痛みをストーリー消費するつもりは決してない。しかしわたし

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JANET JACKSON TOGETHER AGAIN JAPAN 2024

JANET JACKSON TOGETHER AGAIN JAPAN 2024

 Kアリーナ横浜、Janet Jackson & TLCのライブ「JANET JACKSON TOGETHER AGAIN JAPAN 2024」に行ってきた。TLCはジャパンツアー限定のオープニングアクト(Special Guest)だ。

 TLCが前座とは、幾らメインアクトがジャネットでも豪勢な話だ。
 しかもそのTLC、はじまってみれば45分ものステージでボリュームも内容もたっぷり充実。も

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満ちてゆく overflowing

恋愛をテーマにしたら、もっと大きな愛に辿り着く。極めて藤井風さんらしく死生観を内包した、極めて美しい楽曲。賛美歌のようであり、人間への賛歌でもあるように感じた。

映画の主題歌として作られたMVは短編映画のよう。なんて美しい循環なんだろう。
映画のために試写を観て書き下ろされた曲のために短編映画のようなMVが生まれ、その曲がまた映画館で流れる。
映画を観て曲を知った人が、そこからこの短編に出会うか
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Incognito INTO YOU

Incognito INTO YOU

 日曜の夜。高崎芸術劇場スタジオシアターにて、Incognito JAPAN TOUR 2024 "INTO YOU"を。BLUE NOTE×高崎芸術劇場のコラボレーションシリーズ。
 間に合うギリギリの時間まですっかり日付を勘違いしていて、これまでライブに足を運んでいた時との自分の感覚のズレにちょっと悲しくなるも、何とか10分と少し前に到着。

 2022年末に同じこの劇場で、BLUE NOTE

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私的「この世で最もいい曲100選」

私的「この世で最もいい曲100選」

 X(Twitter)のタグ企画に乗って、これこそはと思う100曲をセレクトした。
 1名義1曲、グループとソロは別カウント。作曲家が被るものについては不問。迷った時には「バイオリンやピアノの独奏でも美しいと思えるか」を判断基準にした。このため、愛聴しているミュージシャンであってもここに入れられなかったものが多い。

 スタンダード中心でオールジャンルにしたため、この曲数ではまったくどうにも枠が足

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BACK TO YOUR PLACE,高崎

BACK TO YOUR PLACE,高崎

 1月28日の夜、高崎SLOW TIME cafeにて、Nobody's Islandのライブ。
 久々に某氏と音楽を聴きに行けた。うれしい。すごくうれしい。

 鞘町は近くに駐車場が点在していて便利。会場につくと、開場待ちで階段に列が。この時点でもう前回よりもお客さんが増えているのがわかる。

 アットホームでオシャレなカフェによく似合う、アンティーク風のドリンクチケットがかわいい。 

 オー

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Best Of Bruno Mars Live at Tokyo Dome Day6

Best Of Bruno Mars Live at Tokyo Dome Day6

 東京ドームにてブルーノ・マーズ、公演6日目。
 まさか取れないだろうと思っていたチケットが取れてびっくりした8月。それから諸々あって行けるかどうか検討を重ねていたけれど、体調も良かったので楽しむことに。

 連日のライブとは思えないほどパワフルなパフォーマンスと圧倒的な歌、勿論素晴らしい音楽性、そしてサービス精神とKAWAIIトーク。ザ・フーリガンズの演奏とアレンジ、パフォーマンスがまた最高にク

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showmore、ダンスホール新世紀にて

showmore、ダンスホール新世紀にて

 ダンスホール新世紀、showmoreのライブに仕事を早く切り上げて鶯谷へ。
 4月の爆散祭のあと「もう平日に無茶はしません」と言ったな、あれは嘘だ、しかも年末だ。やったね。

 大きく輝くクリスマスツリーに迎えられて、日常を忘れて。
 ・・・・・・と思ったけれど、最初の「I love you」があまりにも胸に響いて、ぽろぽろと泣いてしまった。すっかり大人なのに。大人になって随分経つのに。一曲目が

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The Under Wisteria、BLUE MOODで

The Under Wisteria、BLUE MOODで

 思い立ったらゆりかもめ、そんな勢いで唐突に思い立って築地へ。
 前夜までどうしようか悩んでいた。悩ましかった。この日は後ろにふたつ予定が詰まっていたのだ。しかも、タイムスケジュール的にはギリギリ。
 朝起きたらスパーンと結論が出ていた。いざ行かん、さあ行っちゃえ。体力?時間?まあ何とかなるでしょ(怒られろ)。

 ずっと配信で観てたあれよあれ。画面の中へってやつですね。

 この日は「秋のフィー

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Billyrrom One-Man Tour "noidleap" at LIQUIDROOM

Billyrrom One-Man Tour "noidleap" at LIQUIDROOM

 SYNCHRONICITY以来のBillyrrom、ようやく。One-Man Tour "noidleap"の東京ファイナルを、LIQUIDROOMで。

 ──良すぎて秒で終わったようだった。
 とんでもないライブを観た、本当にとんでもなく良かった。むちゃくちゃにライブが魅力的で上手い。SYNCHRONICITYで観た時にもこれはすごいなと思ったが、もはやすごいどころの騒ぎではなかった。

 

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dawgss,FLYME tour final

dawgss,FLYME tour final

 日曜日の2本目はハロウィン厳戒態勢の渋谷へ。WWWで、dawgssのツアー「FLYME」ファイナル。

 ドラムの上原さんはKan Sanoさんや藤井風さんのライブで何度も演奏を聴いているけれど、dawgssでは初めて。

 1曲目から、静かだけど沸々と熱いところにぶちかますサックスがいきなり格好いい。とにかく各パートのソロが、尺としては長くなくても素晴らしかった。ソロプレイの熱が他のプレイヤー

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TAKE IT EASY

TAKE IT EASY

 『The Coleman Day Camp 2023』Michael Kanekoさんのステージを、神宮外苑にて。

 やっと!待望の生!
 暑いくらいの秋晴れに時々風が吹き抜け、飛び交う蜻蛉にお散歩の犬たち。ハッピーな空間でgood musicを堪能した。

 弾き語りのフリーライブ、なんともいえないあたたかさがあったな。
 笑ったり視線をあわせたり。イベントの雰囲気によくマッチした、穏やかに

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十三夜とジャズ

十三夜とジャズ

 予定がひとつ、諦めた予定がふたつ。これも定めと飲み込んで過ごそうとした夜、降ってわいたジャズ。
 勿論それが降ってわいていたのはわたしだけで、幾日か前から楽しみに予定していた人もいただろう。そのために、さらに前から準備を重ねてきた人も。

 暮れ方、とあるジャズライブの話が飛び込んできた。完全クローズドイベント。会場はすぐそこ。出演者を全然知らないまま、何の予習もなく席につく。
 このライブはチ

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Nobody's Island,SLOW TIME cafeにて

Nobody's Island,SLOW TIME cafeにて

 仕事絡み以外では人生初、超ドタ出。まるで大学生の向こう見ずな恋愛みたいに飛び出して、途中からライブを観てきた。
 高崎のSLOW TIME cafeにて、Takumadropsさんと爽さんの新ユニットNobody's Island。

 結成したばかりで、音源も出ていない。当然ライブには行ったことがない。チケットも持っていない。
 訪れたことのないハコ、駐車場がすぐ近くにあるかもわからない。しか

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