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ゆるゆら音楽映画放談

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レビューやつらつらっと書いた感想置き場的マガジン。音楽関係はだいたいここ。
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2020年6月の記事一覧

継がれるもの

継がれるもの

フジファブリック「若者のすべて」、藤井風さんのカバーからまた本家を聴いていた。

藤井風さんのカバーは、まるで花火が打ち上がるようなラスサビ前のピアノアレンジがとても素晴らしい。衒いのないヴォーカルも本家をリスペクトしているようで、この世代がこうやって愛してくれることにとても嬉しくなった。

様々なアーティストが紹介していくことで、元々のアーティストやその演奏を知る人が増えていく。
根を辿るように

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review温故知新「The Piano It's Me」SUEMITSU & THE SUEMITH

review温故知新「The Piano It's Me」SUEMITSU & THE SUEMITH

えっ、いま?

そう言われたらどうしよう、そんな、2007年の作品。
しかし稀代の名作。

SUEMITSU & THE SUEMITHと言ってわからない人でも、木村カエラさんの「butterfly」はご存知なのではなかろうか。
あの光さすド名曲、結婚式にかければまず間違いない美しい愛のアンセム、それを作曲したのがソロユニットSUEMITSU & THE SUEMITHの末光 篤さんだ。

メジャ

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review「HELP EVER HURT NEVER」藤井 風

review「HELP EVER HURT NEVER」藤井 風

アーティストを問わず、1stアルバムには独特の煌めきがある。
デビューまでの蓄積、作りためた楽曲のうちの選りすぐり。そして初々しさに満ちている。
逆に言うと、華々しい船出の先はいずれ未開の地だ。ストックにキリがないわけではない。

わたしがここのところずっと聴いているのが、藤井 風さんの1stフルアルバム「HELP EVER HURT NEVER」である。
ここにあるのは漕ぎ出した小舟の可愛らしさ

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揺れて、跳ねる、流れる。

揺れて、跳ねる、流れる。

久々に良さそうなイヤフォンを買った。

普段はほぼオープンでしか音を聴かない。
それは極力耳を守るためでもあるし、オープンで聴くことに耐えられるように設計された音を堪能するためでもある。または、環境音の豊かな交わりを試すためでもあり。
不協和音になってしまうとちょっとつらいけれどね。

でもまあ、何年か振りに気が変わって、少し良さそうなイヤフォン。

イヤフォンで聴くと、イヤフォンだからこその発見

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