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レジリエンス ~死の先に見える3つの要素~


「どうしてそんなに強くいれるの?」
「どうしてそんなに頑張れるの?」
「どうしてレジリエンスに生きれるの?」

最近インタビューで「レジリエンスな生き方」なんて題名を頂いたんだ。



私もこの時初めて聞いた言葉なのだが、

レジリエンスとは・・・
社会的ディスアドバンテージや自己に健康や人間関係、金銭面等の、
不利な状況に自身のライフタスクを対応させる個人の能力。

と書いてあった。


ああ。まさにピッタリな言葉を持ってきたものだ。


よく「私と周りとの違いは何なのだろう」と考えていたので、今日はこれを記しておこうと思う。


私には弟も妹もいる。弟も妹も私と同じように障害がある。
そして兄弟三人とも社会とうまく適合することが困難になった。
未だに、私以上に、渦の中から抜け出せずに苦しんでいるだろう。



同じものを持って生まれて、同じ環境で過ごして、私と彼らでは何が違ったのだろうか?


その中で見つけた確かな3つの事がある。



ひとつ目に、私は小さいころから誰よりも
「マケズ嫌い」だった。

これは私が事件に遭う前から持っていたものだ。

ここから来るエネルギーは私の人生を大きく好転させるほどのパワーを持っているのは自分自身が1番良くわかっている。

これは神様からの贈り物なのかもしれないし、過去の事件や出来事が、私の「マケズ嫌い」の鍵を開けてしまったというのもある。


確かに。。
今書いてて確信に変わった。


物心ついたときから、私の家庭はぐちゃぐちゃしていた。

父は酒乱だった。

事件よりも前に死に直面する瞬間が物心ついたときからあった。
「ああ、殺される」という経験を既に私は何度かしていたのだ。

そして進撃の巨人ではないが、
「守らなければ奪われる。命も。幸せも。負けたら失う。世界は残酷なんだ。弱肉強食なんだ。」

というのが幼い経験から色濃く私にしみわたっているのだと思う。

今だから言えることだが、それはラッキーだったのかもしれない。
というかラッキーととらえようとしている。
過去は変えられないものだから見方を変えるしか他ならないのだ。
決して良いことではないのだが、少なくとも私は強くなった。


二つ目に、「学ぶことが楽しい」という考えを「得れていた」という事だ。

これは何にも変えれない私の「財産」だと思っている。

この価値観は、特に強い影響を与えたのは祖母の影響だ。

弟や妹はあまり関わらなかったが、私は祖母から沢山の知識を得た。

幼稚園の時から漢字や折り紙、習字、宗教、文化、自然、生き物、感謝の概念、目に見えないもの、沢山のものを肌で学んでいた。

毎日誰よりも早く起きて祖母の家に行ってしまうほど、学ぶことが楽しくて楽しくて、祖母の事が大好きで仕方なかった。

認知症になり私の事がわからなくなった後でも、
「なっちゃんは、注射をしようとした先生の前に飛び出して、大きく手を広げながら「おばあちゃんをいじめないで!」と叫んだんだ。」って何度も何度も話していた。よっぽど印象に残っていたんだろうな。

死ぬ間際まで私の事をこんなにも褒めてくれた人は、きっと祖母以外にいないだろう。


そんな祖母がいたからこそ、今でも教わったことは大事に受け継がれているし、日本の文化をないがしろにできない自分がいる。


ほとんどの人が「勉強嫌い」でも、
私は「勉強が大好きでいれている」

よく私は「もともと頭がいい」
なんて言う人がいるがそれは大きな間違いだ。
なんならその人たちよりも耳が上手く聞こえなかったり、
文字が上手く読み込めなかったり、
理解に時間もかかれば、習得も遅い。

皆の方がよっぽど優秀な素質を持っていると思う。

「学ぶことが好き」であれば、人は学ぼうとし、どこまででも成長することは可能なのだと私がすでに証明している。ヘレン・ケラーも。


三つ目の違いは、好奇心から生まれる失敗を恐れない圧倒的行動力だ。


「好奇心の塊」な私そして忠実なまでもそれに対して素直な私は、
成功の数以上に失敗を沢山している。

失敗することは怖いことかもしれないが、失敗を恐れていては行動することはできない。
行動することが出来なければ、欲しいものも、人も、経験も、幸せも得ることはできない。

自ら取りにいかなければ奪われることもある。
それを幼いながら残酷なまでも経験してしまったのだ。

頭が良ければ失敗を減らすことも出来るかもしれないが、
頭の悪い私はcharengeの場数で乗り越えるしかなかったのだ。

私の名前の「実験室」というのも、好奇心charengeという私のアイデンティティから生まれているものだ。


この①「マケズ嫌い」②「学ぶことが楽しい」③「好奇心と行動力」


というごく普通なものが実はレジリエンスに関係しているのではないかと私は思う。

全てみんなの中にあるものだ。


そのカギを開けるのは、人と比べることでもなく、

皆さんの中での苦しかった体験なのかもしれない。


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