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思い出話

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個性の強い周りの人々との面白かった話や、悲しかった話や、日記みたいなもの。
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#先生

ちょっとした優しさに

私事ながら、最近右足首を捻り、松葉杖生活となった。案外酷い捻りようで、3週間以上たった今でも松葉杖生活を余儀なくされている。やはり松葉杖でいつも通りの学校生活を送れるはずもない。けれども、私は昔から人を頼ること、お願いする事が苦手で、おまけに自己肯定感が低いため、人に迷惑だと思われたくないという気持ちで溢れかえっていた。捻挫したその日の夜なんて、寝るにも寝れなかった。

そんな私が、3週間以上経っ

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先生と先生の小さな戦い

先生と先生の小さな戦い

これは私が中学一年生の時のお話。

社会の時間中、自習時間となり、社会科担任の先生が暇になり始めた時のこと。

担任が給食時間を書いているホワイトボードに落書きを始めた社会科担任の先生。絶妙に筆跡を似せて、絵も似せて書いていた。

ちなみに本当はその日の帰りの会で担任の先生が「…これ私書いたっけ?なんか覚えのない絵が…」と呟いたのを必死に私達生徒が「先生が書いたんですよ!書いてたじゃないですか~!

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校長先生のシャレたダジャレ

学校で英検を受け終わった時のこと。クタクタに疲れてふらふらと職員室前を歩いていたら校長先生と出会いました。

本当にもう疲れてて「なるほど」としか出てこなかった。逆に感心して笑っていなかったら校長先生に「なんかごめんね…でも涼しくなったしょ」と言われた。確かに、その日の帰り道は涼しかったかも…
#コミックエッセイ大賞

ニベアと歯磨き粉と、先生と

ニベアと歯磨き粉と、先生と

副担任が死んでしまった。

先生が赴任して3ヶ月。学祭を前にした、土砂降り雷雨の蒸し暑い夏の日だった。

臨時全校集会が開かれ、全校生徒が体育館に集まった。雨と人口密度のせいで館内が蒸し暑い。ザワザワが静まって、校長先生の口が開く。

そして聞かされる副担任の死。
館内が一瞬で冷えるのを感じた。
いや、立ち込めていた熱が、考えるのをやめたのを感じた。

わあっ、と後ろから泣き出す声。
崩れ落ちる

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ちょっと病弱なセブンティーン

ちょっと病弱なセブンティーン

気付かないうちに17歳になってしまいました。
ちょっと病弱なセブンティーンなんて、はるか遠い未来だと思っていた昔が懐かしい。ある意味、ちょっと病弱なセブンティーンになりました。
誕生日、特に何の変りもありません。普通に目が覚めて、普通に学校に行って、普通に過ごして、普通に帰るだけです。
なんとなく、目が覚めた時が、ちょっと気持ちがどきどきしてるくらいで、特に何もないのです。
それでも、その普通がな

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