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担当者会議(介護)が行われた3/20(月)

さてこの日まで、日々、実家で一人暮らしする高齢の母の衰えを感じながら、年度末なので担当者会議である。
参加者は五人
・ケアマネージャー
・ヘルパー
・デイサービス担当者
・当事者(母)
・介護者(筆者)
なかなかの大所帯である。

時間は午後一時。
本来この日は母はデイサービスだったが、予定を決めた時に、担当者会議優先ということでケアマネと話したはずだった…が、午前中ケアマネから焦った声で電話がかかってきた。
どうやらケアマネ本人がデイサービス日程を忘れていて、連絡が漏れたらしい。
まあ、本人はデイサービスをサボっていたので、御の字である。

しかし、車は二台、人が三人きて五人、うちは応接間があるが、マンションでそう言った部屋のない人々はどう対応しているんだろうか。
素朴な疑問である。

各担当者の皆さんは時間通り来訪したが、母が家の中で遅刻した。
具体的には時間になったら声をかけたが客間に何故か来なかった。
全員揃って、もう一度「皆さん来たよ」と言って声をかけたところ「はいはい」と返事だけして、また来ない。
結局10分ぐらいして、やっと来たときには、おめかしして上等の上着に着替えていた。
…人間が多かったので着替えてみたんだろう。

担当者会議の議題としては、年度末の見直しで、週三回のデイサービスのほか、ヘルパーを週一回から週二枚に増やし、疎かになりがちな食材管理を兼ねて調理担当を増やす方向性で話をされた。
大歓迎である。
ただ、平日で現在空いている日は火曜と金曜しかない。
金曜は本人が病院に行く日に決めている様子があるので、火曜日に掃除担当のヘルパー、水曜日に調理担当ヘルパーと決まった。

計画は、ケアマネが一生懸命説明していたが、なにぶん公的機関向けの計画書は言葉が固い。
認知機能の衰えた母には負担が重い。
母は途中で目を閉じた!
これは寝ている!
「分かった?」
何となく起きた。
「分からんかった。」
「ヘルパー増えるよ、火曜が掃除、水曜が料理。」
可能な限り単純化して説明したが、分かっていない顔をしていた。
サインはもらった。

いずれにせよ、母の自立を考えてくれるこの会議メンバーはかなりありがたいメンツである。
感謝している。

会議中

そして会議の途中、母が薬の管理を頑張ってしているという話になった時、自慢したくなったのだろう。
母が徐に席を立って薬を取りに行った。
突然である。

まあそれはそれとして、チャンスとばかりにデイサービス担当者の人がデイサービスでの母の様子を伝達してくれた。
やはり施設でも相当動きが鈍くなっているらしい。
「目薬がさせなくて40分もかかっていました。
それにしょっちゅう目に違和感があるとおっしゃって。」
「すいません、それは逆まつげですね。」

いや実は母は眼球にガッツリ逆まつげが接触していて、眼科医に手術した方がいいと言われていたが、瞼を切りたくないと拒否していたんだった。
申し訳ない、お手数かけて。

ともかく薬の話で、薬が一包化できなかった件について思い出したので、今度は看護師ではなく薬局に電話してみることにする。
ちょうどよく、母が薬袋の入ったカゴを持ってきたので、それに記載された電話番号をみながら電話した。

薬カゴ(目薬はまた別)

その結果驚くべきことが判明した。
薬局は、一包化できるものはしているが、プラザキサ(心臓病関係の薬)が薬品の品質保持のため、銀色の袋から出して一包化の薬袋に入れるわけにはいかない。
また、マグネシウム(便秘薬)は希望時だけなので、一包化できない。
なるほど!?
聞いてみれば納得の理由だった。

母は、話が長くなってきたので、寝ていた。
座ったまま、瞳を閉じ、再度本人の了解が必要なところについて、説明し分かったかどうか聞いていたら「もう何もわからん」と言っていた。
分からんというよりは、多分聞いていなかったと思う。
しかし、最後に、何か言っておきたいことがないか聞いたら、
「皆さんのおかげで生活できて。感謝しております。」
と言って、深々とお礼を言っていた。

外面が良いので、その辺のところは、「社会性がありますね」と言ってデイサービスの人が感心して帰っていた。
やはりこれが社会人の言葉遣い。
担当者会議は内容の濃い良いものであった感心とした。

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