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己の行動を省みなければ

 自分はできている、なんていう言葉を放つ人を信用できなくなったのは、いつのことであったか。いや、初めから、かもしれない。

 自分に自信を持ち、自負の中で、その能力を遺憾なく発揮すること。

 それは大変大切なことであろうし、立派にも思う。

 しかし、それはあくまで、振り返りや反省、己の力を過信しすぎない、そして、できていないところはすなおに認められる方に限ることだと思う。

 もしくは、そんなことをせずとも圧倒的な者……私はそんな方に巡り合ったことはないのだけれど、きっと世の中にはいるのだろう。

 そもそも、そんな方はきっと、自分はできている、なんて言葉は言わないし、少なくとも公言なんてしないと思う。しなくても、周りが認めるであろうから。

 周りに認められたいから、しいていうなら、周りに認められていないから、そんなことを自分から言わないといけない。

 私はできている、私はやっている、私はおかしくない、私はーー

 そんな人がいることは知っているし、それもまたひとつの考え方、捉え方、生き方なのであれば、否定する必要もない。

 けれど、それでいいと思うわけではなく、周りに迷惑がかかるのなら、改善する気持ちは持つほうがよいのではないか。

 必要なのは、振り返りや反省、己の力を過信しすぎず、すなおにできていないところ、できないところは認めること。

 論点をすり替え、それっぽい話しでまとめあげ、相手側は面倒だからそれ以上踏みこまない、そんなことでよいのだろうか。

 自分の行動を省みて、次、どうするか。

 それがなければ、同じことを繰り返すだけだ。

 風土、環境も大きく関係はするから、一概にすべては当てはまらない、けれど、少なくとも、私の目の前には……。

 なんとも、難しいものである。

いつも、ありがとうございます。 何か少しでも、感じるものがありましたら幸いです。