naru

エッセイ書いています。書きたいことを自由に。 読んでもらえたら嬉しいです。

naru

エッセイ書いています。書きたいことを自由に。 読んでもらえたら嬉しいです。

最近の記事

  • 固定された記事

パイナップルの思い出

私が生まれたのは、福島県の小さな町だ。 今は農家は少なくなったけど、私が子供のころは、農家か兼業農家の家がほとんどだった。 うちは、祖父母が農業、父親が勤め人、母は内職していた。 小さい頃は、父親の仕事がちょいちょい変わってたことをなんとなく覚えてる。 小学校に入るころには、家具や金物、農具、プロパンガスや野菜の苗まで売っているお店に勤務していた。 ○○商店ていう名前だったけど、今でいうホームセンターみたいな感じかな。そこで、営業みたいな仕事をしてたんだと思う。 物心つい

    • 洗脳

      わたしの友人知人、家族の友人知人や同僚も、みんな善良で優しい。この二年間、世の中の動きに合わせて過ごしてきた常識人ばかりだ。みんなマスクをして粛々と過ごし、国が勧めるままにワクチン接種をした。そしてほとんどの人が接種後、熱を出した。 わたしもコロナで世間がおかしくなって数ヶ月は、本当に恐れて出来る限りの感染対策をしていた。でも、割と早い段階で、おかしい…と思い始めた。 報道で煽りまくっているコロナという感染症の恐怖と、現実の生活が全く一致しない。実生活で、コロナに罹り、肺

      • スタンド•バイ•ミー

        20歳ぐらいの頃にテレビ放送で観たスタンドバイミー。若かった私は、印象に残る場面はいくつかあるけれど、この映画の面白さがさっぱりわからなかった。これを面白いって思う人は、流行り物好きなミーハーだと思っていた。 去年、テレビを付けたら、たまたまスタンドバイミーが放送されていた。ほかに面白い番組もなく、映画の途中からだったけど、なんとなく見始めた。 つまらない映画だけど、懐かしいから観てみようかな。今は亡きリヴァーを見ておこう、そんな気持ちだった。 ところがね、食い入るよう

        • うたのげんざいち2022東京国際フォーラム2/4 中村佳穂

          私にとって二度目の中村佳穂のライブ。 昨年、Zepp難波で初めて中村佳穂を観て衝撃を受けて、あれはいったい何だったのか、もう一度確かめたい!と思っていたら、またチャンスがやってきた。 今回の席は、国際フォーラム一階の48列目。 今回も特にセットはなさそうだ。 彼女に派手なセットは不要だからね。 龍のような衣装を羽織って、中村佳穂が登場し、ピアノを弾き始めた… あっという間の約二時間。 やはり彼女は只者ではないわ。 ”ヒーラー”と自ら名乗る人は、なんだか違う気がするんだ

        • 固定された記事

        パイナップルの思い出

          中村佳穂はシャーマンかもしれない

          少し前になるけど、中村佳穂のライブに初めて行ってきた。 うたのげんざいち2021 Zepp難波。 娘が数年前のフェスでたまたま中村佳穂を観て、衝撃を受けて、"ひと耳惚れ" それから娘は何度か彼女のライブに足を運んでいる。 うたのげんざいち2021Zeppダイバーシティはもちろん行き、帰宅した後、中村佳穂は本当にすごい、あの人は人間じゃないと思う!と興奮していた。 声優が中村佳穂だから!と、娘にごり押しされ、龍とそばかすの姫の映画は、友達と観に行った。歌唱力は素晴ら

          中村佳穂はシャーマンかもしれない

          カッコいいとは

          今までの人生で、男の人をカッコいいと思った瞬間を言え!そう言われたら、すぐに思い付く場面がある。 それは、私の結納の日の場面だ。 24才の冬、田舎の結婚式場の一室で結納を交わした。 両家の親、私の母方の祖父、仲人さんご夫妻、私の叔父と叔母が揃うと、進行役の式場の人が、男性陣は自己紹介しましょう!と言い出した。初対面の人もいるから、関係性がわからないし、自己紹介は必要だろう。親です、とか、祖父です、とか、言うんだろうと思った。 進行役の人が一番最初に、では自己紹介をどう

          カッコいいとは

          東京オリンピックが終わって

          オリンピックが終わった。 ふんふん、こういう演出かぁ、開会式も地味で暗かったけど、閉会式もやはり地味だ…と思いながら、閉会式を観た。 思い返してみても、開会式と閉会式に、後世まで心に残るような感動は、私はなかった。演出が小さく細切れで、ナレーションがないと演出の意図がわからなかった。ドローンやCGの光よりも、日本の花火職人の素晴らしい花火や、もっともっと日本の文化を全面に押し出したショーが観たかった。開会式も閉会式も、選手の笑顔が一番の見所だったかもしれない。 閉会式で一番

          東京オリンピックが終わって

          保護犬のミロ

          今からちょうど一年前、初めて保護犬カフェに行った。とあるキーボーディストの方のSNSを見て、保護犬カフェの子の里親になったことを知り、いつか行ってみたいと思っていた。どちらかというと、犬と触れ合える所に癒されに行ってみようかなという、軽い気持ちで行った。 行ってみると、健康な子はほぼいなかった。病気のある子や歳をとってる子ばかり。歯がなかったり、目が見えなかったり、見た目はなんともなさそうだけど、重い病気があったり。でも、大体の子は懐っこい。初めて行った私にも撫で撫でさせて

          保護犬のミロ

          おおかみこどもの雨と雪

          昨夜の金曜ロードショー。 おおかみこどもの雨と雪を数年ぶりに観た。 前回観たのは、たぶん子どもが中高生だった頃かな。 私にとって、映画とは2種類ある。 完全にエンタメとして物語、映像、音楽を楽しみ、味わえるもの。 物語に自分を投影して感情移入してしまうもの。 おおかみこどもの雨と雪は、完全に後者。 初めて観た時、一人だったから号泣した。 今回はテレビ放送で家族もいたから、泣くのを堪えた。 (泣いたけど) 泣くのを我慢すると喉がひりひり痛くなる。 昨日は、三回目の鑑賞だっ

          おおかみこどもの雨と雪

          飛行機

          2年ぶりに飛行機に乗った。 飛行機の小さい窓から見える景色はとても綺麗で、ずっと眺めていた。 空の上にいると、地上の出来事がちっぽけに思える。 世界はとても広く、境目もなく、こんなに綺麗なのに、地上は息苦しさと閉塞感でいっぱいだ。 人間以外の生き物は、「生きる」ためだけに本能で生きているのに、人間は厄介だ。 地上で何が起こっていても、空から見た景色は相変わらず美しかった。  

          飛行機

          ワクチン打つ?打たない?

          昨日、ワクチン接種後の死亡者が85人と発表された。 テレビのニュースでもやったのかな? あんまりテレビ観ないから、私はみてないけど。 今回発表されたのは、ほとんど高齢者。 自分は高齢だからと、感染に気をつけてワクチンを待ち望み、喜んで接種したんじゃないかなと想像すると、なんだか悲しくなった。 ネットニュースによると、85人が死亡したけど、厚労省は重大な懸念は認められないとして、引き続き接種を進めていくそう。 今のところ、医療従事者と高齢者の600万人超が接種を受けたそう

          ワクチン打つ?打たない?

          陰謀論

          3年以上前に辞めた会社の元同僚と1年以上ぶりにランチした。 コロナで会えなかったから、自然とコロナの話になる。 今は、誰と会ってもコロナの話になりがち。 会社の近況もコロナ関連の話だった。 コロナで仕事がない。ボーナスが出なかった、など。 そして、感染対策の意識の違いによる社内の軋轢。。 小さな事務所だから、社長夫妻、社員、パートがワンフロアにいる。 社長夫妻は、元々マスクが嫌い。 その会社に10年以上勤めてたけど、風邪でひどい咳が止まらなくても、マスクしてるのを見た

          陰謀論

          タイムマシーン

          背番号4のぶかぶかの緑色のユニフォームを着て、チームメイトと試合前の練習をしている。 コーチが子どもたちの真ん中あたりにいた。 すごくきもちのいい天気だ。 両チーム、試合前の練習が終わって、子どもたちがベンチに戻ってきた。 それぞれ水筒の飲み物を飲みながら、真剣な顔でコーチの話を聞いている。 審判がグランドの向かって歩き出したのと同時に、スタメンが走っていって真ん中に並んだ。 相手チームと向かい合って挨拶。 挨拶が終わると、子どもたちは円陣を組んだ。 「ぜったい勝つぞー

          タイムマシーン

          当たり前の自由

          三度目の緊急事態宣言。 もう世の中がコロナ前に戻る事はないんでしょうか。 一年前の春、未知のウィルスが本当に怖かったです。出来る限りの対策をして、家族を守ろうと頑張りました。勤務先が保育園だった為、職場で感染者一号になったら多大な迷惑をかけると思って、ゴールデンウィークも家にこもっていました。コロナで亡くなった芸能人の死と芸能人の自死も、不安に拍車をかけました。 あれから、一年。 連休前に緊急事態宣言や蔓延防止策が発令されて、また去年と同じように、抑圧されたゴールデン

          当たり前の自由

          午前十時の映画祭と酒類提供禁止

          コロナ後初、映画館に行ってきた。 考え事をしない時間を作りたくて。 家でも映画は観れるけど、なかなか二時間入り込めないから。 午前十時の映画祭で、今やっている「アンタッチャブル」を観た。 昔の有名な映画だけど、全く興味のないジャンルだから観たことがなかった。 一年以上ぶりに行った映画館は、お客さん8人。 私以外、みんな男性だった。 前知識なく、内容も知らず、ただキャスティングが豪華だから、観てみようと思ったんだけど、、 想像を超えて面白かった! ブライアン・デ・パルマ

          午前十時の映画祭と酒類提供禁止

          帰省中

          福島の実家に帰省中。一年八ヶ月ぶり。 今日は庭で焚き火した。2時間ぼうっと見てた。 YouTubeの焚き火動画では癒されなかったけど、本当の焚き火は飽きないな。焚き火の音と匂いと、炎の揺らぎに癒された。 実家を出るまでは、庭で焚き火が出来るって、当たり前過ぎてなんとも思ってなかったけど、今はすごく贅沢に思える。今夜はよく眠れそう。

          帰省中