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タイムマシーン


背番号4のぶかぶかの緑色のユニフォームを着て、チームメイトと試合前の練習をしている。
コーチが子どもたちの真ん中あたりにいた。
すごくきもちのいい天気だ。

両チーム、試合前の練習が終わって、子どもたちがベンチに戻ってきた。
それぞれ水筒の飲み物を飲みながら、真剣な顔でコーチの話を聞いている。

審判がグランドの向かって歩き出したのと同時に、スタメンが走っていって真ん中に並んだ。
相手チームと向かい合って挨拶。

挨拶が終わると、子どもたちは円陣を組んだ。
「ぜったい勝つぞー!おー!!」
声が甲高くてかわいい。

みんなポジションに向かって走っていく。
背番号4を目で追う。
ポジションは、真ん中の真ん中、いわゆるボランチ。

ポジションに着くと、その場でピョンピョン跳ねたり、足踏みしたあと、周りを見渡して、「○番!」「○番!」と、相手チームの誰に付くか、仲間に指示を出している。

今日もすごく張り切っているな。試合、大好きだもんね。
いっちょ前な感じで堂々と指示を出す4番の子を遠くから見つめる私。

ピー!


試合開始の笛がなったところで目が覚めた。


あ、夢だったのか。。
涙が出てきた。
目を閉じたまま、しばらく涙が止まらなかった。
すごく小さかったなぁ。
夢の中の息子は、小学校1年生か2年生くらいだった。


5月10日の早朝。
母の日の翌朝の夢。

そういや、母の日に何ももらってないな。
この夢が22歳の息子からのサプライズプレゼントか?

二度と会えないあの頃の息子に会えた、懐かしくて愛しい夢。

こんな夢なら毎晩みたい。


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