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自己肯定感なんかくそっくらえ!


度々Twitterのトレンドにあがるキーワードの「自己肯定感」。
それだけ人々の関心が高いんだろうと思うと、その背景についてつい考えてしまい、そしていつも同じ結論に辿り着きます。

それは
「自己肯定感なんかくそっくらえ!」


「自己肯定感」この言葉の存在が、今日も誰かの心を苦しめている、そんな気がしてならないのです。



まずは目線合わせのために自己肯定感の定義を確認しようと思います。

自己肯定感は、もともとはセルフ・エスティームを訳したもので、自尊感情や自尊心とされることもあります。
自尊心の専門家モリス・ローゼンバーグは、自尊感情には「とてもよい」と、「これでよい」の2つの側面があると唱えました。

「とてもよい」これは他者との比較によって自分が優れていると思った時に感じるもので、「これでよい」は、他者との比較ではなくどんな時も自分を認め受け入れることができることを意味しています。

つまり、自尊心を高める、自己肯定感を高めるには、「他者との比較で自分が優れているようにする」「ありのままの自分を認め受け入れる」この両方に取り組むことになります。
日本では、「ありのままの自分にOKを出す」みたいな言い方をすることが多いので、「これでよい」に寄っているかもしれません。


自己肯定感とは
自己価値に関する感覚であり、自分が自分についてどう考え、どう感じているかによって決まる感覚です。自己肯定感とは「自分の存在そのものを認める」感覚であり、「ありのままの自分をかけがえのない存在として肯定的、好意的に受け止めることができる感覚」のことで、「自分が自分をどう思うか」という自己認識が自己肯定感を決定づけています。

一般社団法人日本セルフエスティーム普及協会
https://self-esteem.or.jp/selfesteem/

Self-esteem refers to a person’s overall sense of his or her value or worth. It can be considered a sort of measure of how much a person “values, approves of, appreciates, prizes, or likes him or herself” (Adler & Stewart, 2004).
セルフ・エスティーム(Self-esteem)とは、その人の価値観全般を指す。その人がどれだけ「自分自身を大切にし、承認し、評価し、賞讃し、好きであるか」を測る一種の指標と考えることができる。(Adler & Stewart、2004)。


https://positivepsychology.com/self-esteem/#definition-self-esteem





ここ数年、あまりに「自己肯定感」がモテモテなので、自己肯定感が高ければ、ハッピーになるかのような、成功を手に入れられるかのような、そんな錯覚をしてしまいそうですが、実際はそうでもないってみんな気づいてますよね。
なのに何故、自己肯定感という言葉に振り回されてしまうんでしょう。
自己肯定感が低い人間はダメな人間みたいな。
ダメじゃないのに。全然ダメじゃないのに。

普段自分自身の自己肯定感について考えたりはしませんが、「あなたは自己肯定感が高いですか」と聞かれれば、「私は自己肯定感の低い人間です」と答えます。「とてもよい」とは思えないし、思うことが怖いからです。
でも、自分は幸せな人間だと思えるし、小さな成功を積み重ねています。
「とてもよい」と思えない自分自身と、上手くやるスキルを身につけていることを理解しています。

むしろ、そのおかげで私は今の自分があると考えます。
そういう意味ではポジティブ思考ではあるんでしょう。自己肯定感低いのに、ポジティブ思考??ってなりますけど、私の中では両立しているのです。
日々、どうにもならないことはどうにもならないけど、どうにかなる事はむしろどうにでもなるから、全力でそこはがんばってこー!と思います。

自分を愛さなきゃとか、そんなの息が苦しくなる。
だから「もっとあなたは自分を愛するべきよ」みたいなこと人にも言いたくない。
でも、自分を大切にすることはできるし、そうして行きたいと思っています。

例えば目の前で何か物を落とした人がいたら、拾ってあげようとしたことありますか?
そんなふうに見ず知らずの人がちょっと困った時に、何かをしてあげようとしたことがあるならば考えて欲しいのですが、その人のこと愛してましたか???

愛さなくても親切にできることがなんとなくでいいので実感してもらえたらと思ってこの例を出しました。

自分を愛せないと思うなら今すぐ愛さなくてもいい、
それは両親との関係性に問題があれば難しいことがある。
だけど大切にする、親切にすることは、出来そうな気がしませんか?
親友目線で、あーそれはやらないでほしいなぁと思うことは自分にやらないであげられる気がしませんか?

自己肯定感、その言葉に振り回されて悲しむ毎日はもう今日でやめちゃって、自分を大切にして、励ましの言葉をかけてあげるようにしていきませんか、一緒に。



言葉ってトーンを変えるだけで全然違う。

まず、強く批判するように下記を口に出して読んでみてください。
「今日また失敗したんだってね!」

今度は自分自身に思いやりを向け、やさしく労わる気持ちで読んでみてください。
「今日また失敗したんだってね…」

試してみると、自分を鼓舞するために厳しいトーンで言ったはずなのに、気分は最悪だし、結局やる気も奪われてしまうことに気づかれた方もいらっしゃると思います。


もしもこれまでずっと自分を鼓舞するために、成長するために、厳しい言葉を心の中で言ってきたとしたら、今すぐ変えるのは難しいことです。誰の思考にも癖があります。
でもその癖は、筋トレと同じように、毎日のトレーニングによって少しずつ改善されるものでもあるのです。

本日も私のnoteをお読みいただきありがとうございました。




自己肯定感が低くても、自分自身に思いやりを向けることで前に進める!
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