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女子ボクシングのススメ。超初心者入門編〈ボクシングジムの選び方とウェアやシューズについて〉

ボクシングをやってみたい! と思う女子(ちなみに女子の年齢は20~60才あたりを想定)はいないだろうか?
結構いると思う。
が、二の足を踏んでしまい、中々ジムの入り口までたどり着けないというのが実態だと思う。
「ボクシングやってみたい!」と思ったとしても、
「ライセンスを取れるほど若くないのにやる意味って…」
「ダイエット目的ではないのに通ってもいいのだろうか?」
「男性が多い所で、体育の授業が嫌いだった私がはじめて続くわけない…」
と、消極的な感情が背後霊となって呪縛をかけてくるのだ!

だがはっきり言おう。
いつボクシングをはじめてもいいんだよ。そしてボクシングは正しく取り組めば必ず結果がついてくるスポーツだ、と。
そこで、ボクシングをやってみたいけど一歩を踏み出せない女子のための超入門編として書いていきたい。


1.ボクシングジムは危険な場所ではない


ボクシングジムは危険な所ではない。
ボクシングが強くて恐い人が初心者を脅すなどの暴力行為は、ボクシングでは禁止されている。
まずこの点は、はっきり言っておきたい。
運動が苦手な人が、中々上達しにくいからと言って、それを責めるようなジムは、私も、私とは違うジムに通っている人も含めて、聞いたことがない。
ボクシングジムは、正しいスポーツの倫理と日本国憲法の範囲内で運営されている。
地下格闘技の世界とは、全く違う。

ちなみに、上手い人ほど下の面倒を見てくれることが多い。
コーチではないライセンスを持っていた元A級の選手が(多分遊びに来ているだけ)、初心者が練習しやすいように場所を譲ったり、丁寧に指導している所を私は見ている。

ゆるい人間関係で構成されているのが、ボクシングジムの特徴の一つだ。
ただし、こういったゆるさにより、上達しやすい人と、中々上達しにくい人の差が出てきてしまっている現状もある(特に女子は)。
上達しやすい人としにくい人は、体力やセンスなど能力の差ではなく、ジム側とのコミュニケーションと、自身の目的設定の不安定さによるものだと思う。
正しいフォームで練習しているのか? 
練習内容が目的に即しているのか? 
について考え確認し、日々の反復練習に生かすのが上達するコツ(といっても、ボクシングは一気に上達するスポーツではないのだが)。これについては長くなるので、また別の記事で説明しよう。

ボクシングは個人競技。
プレイヤーである練習生自らが、自分に合った目的と速度でマイペースに通えるところが、ボクシングジムのメリットだ。
とりあえず、大人が体力や反射神経の向上、健康維持やダイエット、護身の目的で取り組むのに適するジムの一つがボクシングジムだと言っておこう。
もちろん、ボクシングについて純粋に興味がある、というだけで入会するのも歓迎されるだろう。


2.ボクシングジムの選び方


通いやすい場所にあるジムがいいと思う。
仕事帰りに寄りやすい、近所にある…そんなジムを選ぼう。
単純にボクシングをやってみたい場合は、それで十分だ。
目的がはっきりしている人は、その目的に合わせると良いだろう。ダイエットをサポートしている、ヨガなど他のスポーツも楽しめる、女性オンリーなど。

単純にボクシングをやってみたいという理由だけで見学をOKしてくれるだろうか…?
プロオンリーを謳っていない限り、おそらく99%のジムが見学OKだ。
とりあえず、電話なりメールなりで連絡をとってみよう(メールの使い方に慣れていないジムもあるので、まずは臆さずに電話することをおすすめしたい)。
この日時に来てほしい、と要求があるはずだ。
小さなジムの場合、時間を合わせてほしいのは会長がいる時間帯に見学してほしいという意向があるからなのだが、会長とは会っておいた方がいい。
ジムのことを誰よりも強く体現しているのは会長なので、会長に会えば、ジムの方針がなんとなくわかるはずだから。

また、そのジムがミット打ちのみしか許可しないか? 女子でも安全性が確保されているのであれば、試合形式のマスボクシング、スパーリング程度までは許可されているのか? もポイントである。
女子に対しては試合まで行わないジムもある。
また、試合をせずに、ミット打ちだけ楽しみたい、と言う人もいるだろう。
もし試合形式を望むのであれば、ここら辺も見学時に会長にサラッと確認してみると良い。
ちなみに、女子で試合形式まで進むには、安全性を確保するために、男性以上に練習量を要する場合が多い、ということは伝えておきたい。ジム側も、女性の心身に対するリスクは、それなりに重く受け止めているのだ。

私は、二か所以上見ておくのをオススメしたい
どのジムにも癖があるので、納得した上で決めた方がいい。
Aジムはちょっと遠いけど女性がいて安心だ、Bジムは通いやすいけど狭いかな? などなど。

入会しない場合は、ライトな気持ちでスルーして大丈夫。
ある程度の礼儀さえわきまえていれば(社会人として当たり前のレベルで十分)、気軽な態度で見学してよかろう。
なんか違うな? と思ったら断って全く問題ない。

ここなら頑張れるかも? とやる気スイッチを押したくなるジムだけ契約しよう

ボクシング初心者女子のジム選びにオススメしたいポイント3つ


・女性用更衣室が用意されているか?

練習をすると、めちゃくちゃ汗をかく。着替える場所は必要だ。プラスして女性専用シャワー室を完備してあるジムもある。
女子の場合、スポーツブラをつけて動くことになると思うが、この下着が非常に汗を吸うので(上半身を中心に汗をかく)、着替えだけは女子はマストだと思ってほしい。自宅から徒歩圏内で通えるから着替えないという人は、必要ないかもしれない。

・初心者が動ける程度の広さはあるか?
多分、多くのジムの練習生(ジムに入会すると選手ではなく練習生と呼ばれる)が、縄跳びの練習をする。シャドーイングを練習する際に、フットワークで縦横に動く(上手くなるとリング内でやったりもするが、最初は鏡の前でフォームチェックをしながら行うことになるだろう)。
縄跳びの練習をリング内でやるジムもあるが、できれば縄跳びは2人程度時間がかぶっても練習できる程度の床面積はほしい。
上手い人に遠慮しまくりながら動くのは、あまり楽しくない。動きも萎縮してしまう。できればサンドバックが3つ以上置いてある程度の広さがあるジムの方が、初心者として練習しやすくていいだろう。

・ボクシンググローブを貸し出しているか?
ハッキリ言おう、質の良いボクシンググローブは高い、と。
まずはシューズを買わなくてはならないので、一気にボクシング用品を全部そろえるのは、お財布に響くだろう。レンタルできる物は、初めてしばらくは、レンタルを利用した方が良い。
そこで、ボクシンググローブの貸し出しをしているジムをオススメしたい。
ちなみに、ほとんどのジムでグローブは貸し出しているはずなので、ご安心を。

3.ボクシングに必要なウェアについて


ウェアは基本、ランニングをする時のような服装で大丈夫だ。
私の場合、Tシャツと、下はユニクロがスポーツユーティリティウエアとして売っているパンツだ。ジャージの人も多い。ハーフパンツの人もいる。
スポーツに適する動きやすい服装であれば、多くのジムで了承を得られるはずだ。

・最初のボクシング用品で一番大事なのは、シューズ!


シューズの選び方で、上達速度が変わってくる場合がある、と言ってもいい。
ぜひ、シューズだけはボクシングに適するシューズを選んで使ってほしい。

シューズは、運動靴やスニーカーであればなんでも良い、とは言いにくい。
今後説明するが、ボクシングは足の腹を使って立つスポーツだ。足の踵を少し浮かせるようにして、フットワークを行うのである。
スポーツ初心者の筋肉の発達していない女子が、固いスニーカーの底で、土踏まずを持ち上げた姿勢を長く保つのは、足の甲に負担が大きく、難しいだろう。
スタンスミスのようなファッション性の高い底の固いスニーカーや、エアジョーダンみたいなクッション性が高くて厚底のシューズは、絶対にボクシングには向かない。

ボクシングシューズとカテゴライズされたものを買うのがベストだが、そんなボクシングシューズは一般的な量販店ではあまり売ってはいない。しかも、サイズが限定されていて女子のサイズに合わなかったり、中々お値段が高く、お財布と合わなかったりする…。

とりあえず、女子の手でUの字に曲げられる程度の底の柔らかいスニーカーであれば大丈夫だ。さらに、くるぶしを保護してくれるハイカットであれば尚良い。
靴底の柔らかいレスリングシューズは、サイズが豊富で選びやすい。
ちなみに、私は自分の足と合うボクシングシューズが見つからず、アシックスのレスリングシューズを使っている。
レスリングシューズとボクシングシューズの違いは、底に凹凸状の滑り止めがあるかないか。ボクシングシューズの方が素早く動けるが、ゴム底の滑り止めのついたレスリングシューズの方が、摩擦力がある分疲れにくい。

その他、軍手が必要となってくることが多いだろう。軍手は、厚手のタイプがいい。おしゃれな手袋ではなく、引っ越し作業で使うような、丈夫なやつだ。厚手の軍手なら、貸出グローブの下に装着してサンドバック打ちをする時に、手を痛めにくいだろう。
上達して続ける意志が出てくれば、バンテージなどを使用することになる場合もあると思う。

また、多くのジムで縄跳びも貸し出しをしていると思うが、小柄な女子の場合、縄跳びのサイズが合わない場合もある。
縄跳びの練習はフットワークの上達にも関わってくるので、自分用に買ってもいいかと思う。
購入する場合、100円均一で売っているような子ども用の軽い縄跳びでなく、できればスポーツ用、フィットネス用の、ある程度重さがあるものをおすすめしたい。というのも、縄跳びはフットワークだけでなく、パンチする時の手首の強化トレーニングにもなるので、軽すぎる縄跳びでは、手首が鍛えられにくい。
とはいえ、重い縄跳びは縄が身体にあたった時に痛いし(腫れるレベルではないが)、手首を痛めたくない場合は、子ども用の縄跳びを使うことも、もちろん良い。

とりあえず、最初にボクシングを始める時に買うグッズとして、何よりもシューズ選びが大切!!であることを理解してほしい。

次の記事にてボクシングのフォームと、女子が上達する方法について、ほぼ私見で説明しよう。↓






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