白旗をかかげて去った君の手が武器を生み出す僕の手の中
何かを話しているときに「すごいね」とか「物知りだね」とか「頭いいね」とか言われて遮られる時が少なからずあって。
そう言われてその会話はそこで止まる。
いや、これ以上話してられないわ、という、相手からの評価に見せかけた別のなにかなのか。
いつのまにか、ただの会話だったはずのものが、よくわからない勝負事、争いのようになっていて、先に勝手に「降参」した人間の手で、ただ話をしていただけの僕に、よくわからない「勝者」のレッテルが貼られる。
いつのまにか攻撃を与えた人間にされている。
何もなかった手に、逃げて置き去りにしていった相手によって、いつのまにか武器を残される。
そういう居心地の悪い感覚。
写真は誰かが撮ってくれた僕の腕
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