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『話の終わり』途中経過
リディア・デイヴィス『話の終わり』を読んでいるけれど、明日には読み終わりそう。
この文章はとても無感情に無機質に書かれているけれど、そうとう切ない。
感情的に描いたら、とてもじゃないけど収集つかなくなりそうなので、このくらい冷めた感じの文章がいいのかもしれない。
この主人公の女性は12歳も年下の恋人と別れて、その現実がなかなか受け止めきれない。
今読んでいる場面は、彼から恋人関係の終止符をうたれ、もうどうしようもないとき。
彼から関係が終わったことを突然告げられて以来、私は他の一切のことに興味を失った。彼が私とではなく他の誰かといっしょにいる――その仕打ちは実態をともなた物質と化して私の脳に染みわたり、あたかも匂いや味のように、高まったかと思うと静まり、さっきまであったのに次の瞬間には消えてなくなった。しばらくそれが影をひそめると、ああもう消えたのだと私は思う。だが突然、何の理由もなしにそれはよみがえり、みるみる広がって、すべてのものを苦しく染めた。
もう彼の気持ちは去ってしまったけれど、どうしても認められなくて、納得できなくて、もしかしたらまた戻ってきてくれるかもしれないという考えを捨てることができない。
彼女は、ときに生活の最低限のことさえできなくなってしまう。ちょっとした片づけとかも。
一方的に終わりをつげられるとこうなってしまうんだろうな。それを受け入れられなければストーカーになってしまったりする場合も。
でも、突然相手のことを冷めちゃった時ってあったな。これまでは大丈夫だったのに、ある日突然、近づかれるのも触られるのも嫌悪に感じてしまう時。それはもう修復不可能。
このストーリーとは全然状況違うんだけれど、この本を読んでいると、先日、ある人に出したメールのことを色々思い出したりして、涙ぐんでしまって大変だった。ふとあるごとに蘇ってくる。私の場合は始まってさえいないから終わりも来ないんだけれどね…。
すごく大きい梨をもらった!
蜜がたくさん入っていた。贅沢。
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お風呂入って、少し続きを読もうかな。
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