自社のポジションを喋られる準備
新潟生まれ新潟育ち、ブランディングプロデューサーの亀山です。
Narashika(ナラシカ)という屋号でフリーランスとして活動しています。
今日のテーマは、「自社のポジションをはっきり伝える大切さ」について。
商品やサービスを販売するには、お客さんに価値を納得してもらう必要があります。
だから、「他社さんとどう違うんですか?」っていう質問にはスッと答えられるとすごく良いと思っています。
つまり、「この業界でうちの会社はこういうポジションにいまっせ」っていうことをお客さんに伝えることが大切だということです。
あなたの会社の強みと他社との違いは?
社会人10年目の亀山は、新卒からずっと新潟県内の企業に伺って直接話を聴かせていただいてます。
サラリーマン時代は営業マンとして、独立してからはブランディングプロデューサーとして、経営者や管理職だけではなく、現場社員の方まで本当にたくさんの人から悩みや相談を受けてきました。
そんな中で、必ずと言っていいほど質問していることがあります。
それは「御社は競合他社さんとどう違うんですか?」というもの。
めちゃくちゃシンプルだし、ちょっとバカっぽい質問ですが、生活者が抱く疑問です。
例えば、あなたが家を建てたいと思っていたとします。
有名メーカーの住宅展示場に行ってみたり、地元密着の工務店に話を聞きに行ったりして、どの会社にお願いするか比較するはずです。
で、かなりの割合で「結局どこが良いんだ?」っていう悩みに陥ってしまう。
そうなってくると、住宅メーカーや工務店に「競合他社さんとどう違うんですか?」って聴きたくなりません?
私だったら聴いてしまいます。
こんな風に、専門知識も業界の情報も持っていないお客さんの目線に立つと、「御社は競合他社さんとどう違うんですか?」って聴きたくなっちゃうんですよね。
で、この質問にバシッと答えられる企業って意外と少ないんです。
「他社さんのことは、わかりませんがうちの会社の強みはコレです。」っていう答えがほとんど。
他社さんのことは完全にわからないことは当然です。強豪なわけなので。
ですが、それでお客さんは納得してくれるでしょうか?
亀山がお客さんの立場だったら、「他社さんは、お求めやすい価格を目指していますが、ウチはとにかく質の良いものをつくることを大切にしています。」とかっていう比べる基準をもらえたほうが嬉しいです。
こんなふうに他社さんを評価したり、勝手に位置付けしたりすることが、失礼だと思ってしまう企業が多いのではないでしょうか?
新潟県民らしい謙虚さが出ている気もします。
ただ、それって誰のための謙虚なのかっていうと、自分達ですよね。
本当に大切にしなければいけないのはお客さんの気持ちだと思うので、お客さんが納得してくれる答えを用意することってすごい大切だと思うんです。
お客さん目線で考えてみる
企業は、商品やサービスをお客さんに販売することで成り立っています。
それがビジネスですよね。
ということは、お客さんが買ってくれないとまずいわけです。
さらに、お客さんは自分が「買ってもいいな」って納得したものだけを買います。
つまり、お客さんがあなたが販売する商品やサービズの価値に納得できないとビジネスは成り立たない。
だから、お客さんが納得できるだけの説明や提案をしないといけないわけです。
現在、たった1社しか売っていない商品やサービスは少ないですよね。
例えば、家にしろ電化製品にしろ食品にしろアプリにしろ、それぞれの業界で複数の会社がライバル関係にいます。
ということは、お客さんは必ずと言っていいほどたどり着くはずです。
「結局どこの商品を買えば良いんだ・・・」って。
ネットでレビューを見たり、SNSで検索しても、情報がありすぎて、どんどん迷路にハマっていくこともあるでしょう。
だから、やっぱり「他社さんとウチの会社はこういうところが違います。」っていうことを言えることがお客さんを納得させることにつながるし、会社の売上に影響するはず。
したがって、同じ業界の中での自社のポジションをはっきりさせることがめちゃくちゃ大事。
単純に目の前のお客さんに納得してもらうことはもちろんですが、口コミにも影響します。
「他の会社よりもこういうところに力を入れてる会社だからおすすめだよ」っていう口コミをお客さんがお知り合いに伝えてくれる可能性がでます。
ネットの情報が溢れている今だからこそ、最強の広告は口コミです。
そこまで設計するのであれば、やっぱりポジショニングは重要ではないでしょうか?
じゃあ「Narashika」は?
「じゃあお前はどうなんだよ」という疑問を持ってくださったあなたのために、私Narashikaのポジションをご紹介します。
Narashika(亀山の屋号)はブランディングプロデューサーです。
つまり、企業や個人事業主のブランディングを仕事にしています。
で、新潟で同じようなブランディングを仕事にしている会社って、デザイン会社、印刷会社、広告代理店などの企業が多いと捉えています。
こういった企業にブランディングを依頼した場合、デザイン会社ならデザインを、印刷会社なら印刷物を、広告代理店なら広告をつくることが主軸になっていることも多いと考えています。
ブランディングはロゴデザインが完成して終わりじゃないし、会社のパンフレットが刷り上がって終わりでもありません。もちろん、Web広告を運用したって。
それらを上手く使って、ファンを1人ずつ増やしていくことがブランディングです。
だから、見た目が整って、知ってくれる人が増えただけじゃなくて、好きになってもらわないとダメ。
そう考えると、長期間にわたって企業や個人事業主に寄り添って、ファンを増やしていくことがブランディングの仕事だと思っています。
それができるのは、プロデューサーです。
しかも、異動で担当者が変わる企業ではなく個人。
それがNarashikaです。
もう少し掘ります。
私が得意としているのは、「2代目社長に代替わりする」とか「独立する」とかっていうタイミングからのブランディングです。
どういうことかというと、これって新しく方向性を定めるタイミングであり、コンセプト(企業理念)を改めて考える時です。
このコンセプトづくりがNarashikaは大好物。
コンセプト次第でブランディングがうまくいくかを左右する本当に大切なものです。
だから、めちゃくちゃ話を聴いて、考えて考えて言葉にします。
時間はかかりますが、方向性をバシッと決めるコンセプトを言語化すると、ロゴデザインにしろ、会社のパンフレットにしろ、広告にしろ、どういうものをつくればいいかが定まってきます。
まずデザインではなく、コンセプト。
まず印刷物ではなく、コンセプト。
まず広告ではなく、コンセプト。
です。
つまり、新潟のブランディングの業界では、いいデザインをつくるでもなく、いい広告をつくるでもなく、そのベースになる「コンセプト」をつくるのがNarashikaです。
まとめ
・自社と他社の違いをはっきり言わない会社が多い
・お客さんの立場からすると、はっきり言ってほしいからいいべきでは?
・新潟のブランディング業界におけるNarashikaはコンセプトづくりに特化している
今日打ち合わせをさせていただいた企業さんでも、やっぱり「他社さんはどうかわかりませんが、ウチはこんな強みがあります」という言葉がありました。
お客さんからすると、「そうですかぁ・・・」ってなっちゃいます。
「で、結局どこがいいの?」って。
だから、他社さんとの違いをはっきり言ってもらえるとすごい嬉しい。
そこで大事なのは、あくまであなたの考えでいいということ。
他社のことなんて完全にはわかりっこないので、競合なりの分析をして、あなたが自社製品と他社製品を比べた時に、良いところと悪いところを伝えることが大切だと思います。
お客さんが最後に決断するのは感情が動いたかどうか。
感情を動かすには、まずあなた自身が感情の入った説明ができることが第一歩ではないでしょうか?
今日も最後までお付き合いいただきありがとうございました!
それでは!
ブランディングプロデューサー
Narashika
亀山友貴
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