【地方移住】おはようからおやすみまでルーティンごとが増える冬がやってきた
朝8時、とうとう我が家がある長野の山奥の気温が氷点下になった。家の前も畑も霜で真っ白になって、自分や子どもたちの息が白く見えていた。昨日はうっすら初雪も降り、「冬が来た」感が毎日上昇している。
我が家は3度目の長野での冬を迎えようとしている。3度目ともなると「去年はこうだったから~」と余裕が見えるようになったことにも安心感がありつつ長野の冬を知っているからこそ「あああ冬が来る~」と戦々恐々な私もいる。
冬はルーティンごとが多くなる。山奥の古民家に住んでいるからこそ必要で大切なことばかりだ。それをわかっているから手間や時間がかかろうがこつこつと毎日繰り返すことが出来る。「暮らし」のなのだなぁとしみじみ思ったりもする。
冬のルーティンごとの大部分は「暖」と「雪」だ。
朝起きたらリビングと台所のファンヒーターをつける。お湯のスイッチをつける。夫さんは起きたら薪ストーブの前日焚いた薪の灰を片付けて新しく薪ストーブをつけてくれる。
気温が低いせいか夏場より土鍋のご飯が炊ける時間は1,2分遅い。出かける10分くらい前から車のエンジンをかけておく。フロントガラスが真っ白なので車自体を温める必要があるからだ。
薪ストーブはスイッチひとつで暖かくなるものではもちろんないので手間がかかる。まず、使った薪の分を外から持ってきて補充する。薪ストーブの周りに木くずや灰が落ちていれば掃き掃除をする。ファンヒーターも灯油が無くなりそうなら寒い土間で補充する。
夕方、子どもたちと保育園のお迎えで帰宅後もとにかく「暖」と「家事ごと」の行ったり来たりだ。洗い物を片付けながら薪ストーブに火をつけ、保育園バッグの片づけや洗濯物を取り込みながら火が消えないように燃えやすい枝を追加したりして薪が燃えるのを軌道に乗せる。ストーブの上のやかんに水を入れてお風呂を沸かす。
そして最大の時間を割くのは「雪」だ。どさっと降ったら出かける前は雪かき一択だ。朝は大抵夫さんにお願いしてまうけれど、夕方お迎えに行く時までに降った雪の雪かきは家にひとりいる私のターンである。お迎え1時間前から完全防寒で雪かきをする。なんて手間がかかるんだ、仕事時間1時間減ってるよ~とはぁはぁ言いながらどうにか車を動かせるまで終わらせてこわごわ運転する。スピードも出したくないのでノロノロ運転である。時間がかかるったらありゃしない。大雪相手にずっとタイムアタックしている気分になる。
ただ、楽しみはある。冬のルーティンごとが終わって仕事の前や保育園の送りで帰ってきて家事ごとを終わらせたタイミングの1杯のコーヒーだ。じんわりあたたまって冬のルーティンと仕事の間の区切りをつける。こたつに入って手足を温める。そのほっとする気持ちはルーティンが終わった安堵とこれからすることへのちょっとした気合としてコーヒーは大切な役割を果たしてくれている。
今年の冬も存分に味わおうではないか。