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僕たちUIデザイナーは「VUI」を学ぶべきか

AlexaやGoogle HomeのCMがよく流れるようになり、周りでも音声アシスタントデバイスを持っている人が増えてきました。
アクセンチュアが発表した「2018年デジタル意識調査」によると、国内の普及率は2017年末に8%だったのが2018年末には16%に達する見込みのようです。

この勢いを見ると、
VUIについて勉強しといた方がいいんじゃね?
Alexaスキル作ってみたりした方がいいんじゃね?
と思ったりするわけですが、実際どうなのか色々調べてみました。

■今後スマートスピーカーは普及する?

2016〜2018年の各国の普及率の推移を見ると、日本は発売が遅かったこともありまだ低いです。
しかし、各国の伸びを見ると、同程度まで日本も伸びていく可能性が高いと思われます。
(図:アクセンチュア 2018年 デジタル消費者調査より引用)

■音声アシスタント機能の利用状況とニーズ

国内の音声アシスタントの利用状況を調べてみました。
若い世代の利用経験が多いのはわかりますが、予想以上に高齢者の利用経験が多いようです。
やはり画面操作が苦手だと感じている層と音声UIは相性が良いのでしょう。
(図:デジタルメディア利用実態調査 2018 ―日本編― より引用)

また、機能の利用ニーズに関しては、情報の検索、メッセージの読み書き、メディアの再生に偏っており、まだ限られたシーンでしか利用していない人が多いようです。
自分の周りに聞いてみても、音楽の再生、天気の確認、アラームなどでしか使っていないという人がほとんどでした。
(図:デジタルメディア利用実態調査 2018 ―日本編― より引用)

■サードパーティーのスキルは使われているのか?

次に、Alexaのサードパーティーのスキルはどれくらい使われるのかを調べてみました。
2017年のデータで少し古いため、状況が変わっている可能性もありますが、全スキルのうちレビューがついているスキルは31%だそうです。
さらに、2週間後も使っているのはわずか3%です。スマホアプリの一般的なリテンションに比べるとかなり低いですね。
(数値はThe 2017 Voice Reportより引用)

そもそもどんなスキルがあるのか認知されていなかったり、スキルの呼び出し方法がわからないなどの課題がありそうですが、ちょうど最近、一部のスキルがスキル名なしで使えるようになったようです。

Amazonの「Alexa」、日本でも“スキル名言わずに命令”が一部可能に
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/1812/10/news095.html

とはいえ、スキル名なしで使えるポジションを競争して奪わなければいけないため、なかなかハードルが高そうです。

■結論

以上から、音声アシスタント市場は今後も拡大していき、可能性に溢れているが、AlexaやGoogle Homeのサードパーティースキルを作ってたくさん使われるようになるのはかなりハードルが高いと思われます。
よって、下記に当てはまる人はVUIを学んでおくと良いのではと個人的には思いました。(すでにやってそうな特徴の人たちですが・・・)

・VUIをどうしても今すぐ学びたい
・音声アシスタント搭載のハードを作る会社で働いている
・絶対に使われるスキルのアイデアを持っている
・スマートスピーカーではなく、スマホアプリなどでVUIを採用している、しようと思っている

以上です。

12/13追記

どうやらタイミングよく、12/11にデロイトトーマツから「世界モバイル利用動向調査 2018」という資料が発表され、その中で最新のスマートスピーカー の国内普及率などが載っているようです。
資料によると、国内で一番使われている音声アシスタントがLINEのClovaになっていたりして、本当に?という感じではありますが(笑)
ぜひ、あわせて読んでみてください!


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