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スリランカとの出会い(前編)

まず、私がスリランカに出会ったのは2018年です。
直接出会った訳ではなく当時の学生アルバイト先で、スリランカから語学留学で日本に来ている友人と出会った事がきっかけです。
外国人という言い方は良くないのかもしれませんが、最初は距離を取った形で関わっていたと思います。
あくまで仕事の関係として仕事の教え合いやシフトの調整などをしていました。

ただ、ある日を境に大きく変わりました。
その日は忙しかったですが、シフトの人数が少なく、私も入りたての中でそのスリランカ人の彼と必死に働きました。
何とか忙しかったアルバイトを乗り越え、元々方面が一緒だった事もあり、お店をクローズして一緒に帰りました。
そこでスリランカ人の彼から日本語の勉強が難しく、課題を添削して欲しいという事を頼まれました。
内容は英語を日本語に書き換えるというものでしたが、自分は中学で英検3級を取って高校では普通の成績という英語レベル。
とはいえ頼まれたものを断ることはなく、休みの日にカフェで集まり、翻訳アプリを使いながら何とか教えました。

そこからは、課題や契約書などの日本語が難しく書かれた書類の問い合わせに対しては毎回答えていました。
月日は経ち、その年の年末が近付いた時にスリランカ人の彼から連絡を受けました。
それは、妹の結婚式があるから年末年始にスリランカへ一緒に行かないかという話でした。

私は今まで海外経験はなく、そもそもパスポートも持っていない状態でしたが、即決で「行きたいです」と答えました。
特に深い理由はなかったと思いますが、大学時代の思い出として卒業旅行でスリランカへ遊びに行くという経験ができるという高揚感を強く感じた部分が大きいと思います。

ただ、旅行前に一つトラブルが発生しました。
当初の予定ではスリランカ人の彼と一緒にスリランカへ飛び立つ予定が、飛行機の関係で1人で行くことになってしまいました。
当時、海外旅行経験のない私はとても不安になりました。
でも一度決めたことなので断念したくないと思い、準備を進めました。
航路としては
羽田→中国→スリランカというルートを選択しました。
理由は一番安かったからです。当時の価格で、往復6万くらいだったと思います。

そして当日、羽田発の中国行きの飛行機へ乗り、まずは経由国の中国に到着しました。
確か2〜3時間程度のトランジットだったのですが、どこへ行けば次の飛行機に乗れるか、入国審査はどうするのかなど全く分からない状態でした。
また、ポケットWi-Fiをレンタルして持っていったのですが、スリランカ現地での利用にしていたので中国ではスマホを使えず、調べる事もWi-Fiを探さないとできない状態だったので、不慣れな英語で「Where is Wi-Fi?」と周囲の空港スタッフに聞きました。
何とかネットは確保できたが、その後は入国審査で苦戦しました。
まずは指紋を取り、顔認証を行いました。
そして、通関場では窓口の担当者から渡航理由を英語で聞かれるのですが、私は英語で何を言っているのか分からず、ただニコニコしてOKと言う事しかできませんでした。
それでも「To visit my friends(友人に会いに行くため」と言う英語を理解してもらい通関処理を乗り越えて、トランジットする事ができました。

スリランカ行きの飛行機の中ではほとんどがターバンを巻いたスリランカやインドの方と思われる方で満席でした。
私は、日本人は自分以外一人も乗っていないと勝手に思っていたので「暑いなぁ」「何の映画見ようかな」と独り言を言っていると隣の女性から「日本人の方ですか?」と話掛けられました。
まさかの出来事で非常に驚きましたが、日本人の方との出会いで少しホッとしました。
その女性は観光でスリランカを巡るとのことで、自分が行こうとしているエリアとは別の「ゴール」に行くとの事でした。
今思えばもう少し会話して、仲を深めておけばと思うのですが、その当時は初めての海外という事もあり、緊張感や移動の疲れで爆睡してしまいました。

飛行機でのまさかの出会いもありまして、ようやく日本からスリランカへ到着する事ができましたが、またここで一つトラブルが発生しました。
それは入国手続きをしないといけないのですが、ビザの申請がオンラインでできる事を知らずに現地到着してしまったので、申請窓口へ申請書を書いてお金を払わないといけませんでした。
また申請書は英語でしたが、友人から聞いていた住所がシンハラ文字のため、書類記載にはシンハラ文字を書かないといけない事に気付きました。
見慣れない字体だったので書くことも難しいと思い、近くにいた警備員へジェスチャーで書いてくれとお願いすると快く引き受けてくれました。
そして初めての海外、スリランカへ到着する事ができました。

荷物を取ってネット環境も整えられたので、空港で待ってくれていた友人とようやく合流する事ができました。
友人が空港で、車で迎えに来てくれたので、キャリーケースを抱えて乗り込みました。
そこから、2時間くらいで滞在先の友人宅へ到着しました。
到着して部屋を案内されると、来客用で一室用意してくれていました。
その日は友人のご両親や親戚などへのご挨拶周りを行い、とても歓迎してくれているという事を感じ、移動で疲れた長い1日が終わりました。

車で移動中

スリランカでの朝は早く、朝7時にはみんな目を覚ましてご飯を食べたり、コーヒーを飲んだりしていました。
時差ボケが若干あり、眠い目をこすりながら朝ご飯を食べました。
2日目は車で滞在先の周辺紹介をしてくれました。
ここは美味しいご飯屋さんで、ここには教会があって、ここではクリケットをやる人がいてなど、日本とは全く違った景色の連続に驚きながら観光をしました。

現地着いて始めて食べたご飯


道ゆく人も日本人がほぼ来ないという事だったので、物珍しそうに話掛けてくれましたが、シンハラ語なのでほとんど何を言っているか分かりませんでした。
飲食店や売店でも同じような反応をされましたが、笑顔で話しかけてくれていたので、多分良い話なんだろうと凄く楽観的に認識してました。
(実際はどうか分かりません。友人からも悪い話はしてないから大丈夫だとだけ聞きました)

そして、数日間の滞在の後、旅のメインである結婚式の日になりました。
私はキャリーケースにスーツを1着入れていたので、それに着替えて現地に向かいました。
入ってみると日本の結婚式と違いはもちろんありますが、テーブルに料理や飲み物が置かれていたり、ステージが用意されるなど大枠では同じなのかなと感じました。
式が始まると、参列者の中で現地女性が日本語で「楽しい?」と話しかけてくれました。
彼女は日本への滞在経験があるという事で、結婚式の流れや料理名を教えてもらい、また式の中で新郎新婦が回ってきて参列者にご飯を食べさせる儀式があると言うことも聞いて、どんな感じなんだろうなと思っていると急に呼ばれて舞台に上がりました。

そして、小さいおにぎりのようなものを口に運んでもらい、写真を撮られましたが、未知の体験すぎて何が起こったか何も分からなかったです。

ステージに呼ばれた様子


その後は、ご歓談タイムのような形で友人が各テーブルへ紹介をしながら回ってくれました。
そこで後にビジネスを進めるオーナーや友人と出会うのですが、その時にはWhatsAppというSNSを交換しただけでした。
現地の人は非常にお酒が強く、ウイスキーのソーダ割り(ハイボール)を作ってくれるのですが、度数が高く酔っ払いながら式も終盤に差し掛かると、また急にステージに呼ばれました。
すると、ステージにいたDJ?の人から「Japanese Dance!」と言われました。
お酒に酔っていたのもあり、よく分からない状況ながらも踊っているとドンドン参加者が増えてきました。
何だか分からないけど、楽しく踊って結婚式を終えました。

パーティの様子①
パーティの様子②
パーティの様子③
パーティの様子④


パーティの様子⑤


パーティの様子⑥


その中で面白いと思った現地での風習?文化?がありました。
それはお皿に関してなのですが、現地の人が食べ終わったお皿はあえて少し残った汚い状態のまま洗い場へ持って行ってました。
友人に理由を聞くと、「スタッフの食器を洗うという仕事を奪ってしまうからだ」という返答が返ってきました。
私は衝撃を受けましたが、それで国の経済が回っていると考えると間違ってもないのかなと感じました。
もちろん環境問題や衛生面などの理由で私も全てを受け入れた訳ではないですが、文化の違いを強く感じた出来事でした。

また違う日にはクリケットをやってみました。
そもそもスリランカに限らず、クリケットは世界中で人気のスポーツで夜テレビをつけるとクリケット中継をやっているので、街の公園でプレイしている人は非常に多いです。
野球の経験がある自分もチャレンジしてみましたが、最初は道具の使い方で苦戦しましたが、慣れるとそこそこ当てる事ができました。
ただクリケットの難しいところは、当たった後で野球ならベース一周しますが、クリケットはシャトルランの形でポール間を往復する点です。
ボールが間を抜けている間に何回往復できるかで得点が決まるので、想像以上に体力を使いました。
そこで私はクリケットは見てるだけで良いかなと思ってしまい、滞在期間中にクリケットはほとんどやらなかったです、、

この旅は年末年始に行ったので、滞在期間中に年越しをスリランカで過ごしました。
年越しといっても、特に日本のような形で年越しそばを食べる文化などないので、いつも通りカレーを食べて寝ようとした時に、ちょうど0時を迎えて各地で花火や破裂音が響きました。
最初はびっくりして銃声か何かだと思って急いで外に飛び出すと、各地で集まって新年を祝ってました。
日本とは少し違った文化をまたここでも感じることができました。

現地観光の様子①
現地観光の様子②


一番キレイに撮れた写真‼️

そして時間が経ち、最終日になりました。
私たちは日本へのお土産を買う目的で、市場に行きました。
服や食べ物、お酒を買ったりしている中で、気になっていたものがありました。
それは宝石類です。スリランカではダイヤモンド以外は採れる国なので、何か記念に買って帰りたいとは思っていたのですが、当時の自分は学生で日本と比べると安いのですが、中々買うことができませんでした。
ですが、現地の友人が金のブレスレットを買ってくれました!
ありがとうのお礼で、またスリランカに来てねという意味も込めてプレゼントしてもらいました。
滞在期間で自分が貢献できた事といえば、日本文化の話や観光地の紹介くらいだったので有難いと思いながらも、次も絶対来るという強い気持ちでスリランカを出国し、日本へ到着しました。

帰りの飛行機内にて


帰りも同じくほぼ一日の移動でしたが、驚いたのはやはり気温でした。現地では半袖短パンで行動していて、飛行機にもその格好で乗り込んでしまったので、空港に着いてキャリーケースの中から服を着替えた思い出があります。

この出来事が2018-19年なのですが、その後は就職して現地とは定期的な連絡は取っていましたが、コロナになってしまった事もあり中々スリランカへ遊びに行くことは叶いませんでした。
だが、2023年の春頃に結婚式で出会った友人から突然連絡がきました。
・・・後編に続く

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