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「自分に自信はないけど、推してる音楽だけは誇れる。」と言った、僕のパートナーが紡ぐ言葉。

ちょくちょく書いている僕の嫁さんのことを改めて書いてみたいとおもいます。

 

 

以前書いた、下の記事でも触れましたが僕の嫁さんは割と自己評価が低い女性です。

毎日毎日「可愛いね」と何年言っても自信を持てず、未だに彼女のコンプレックスの多くは消えない。
僕からすれば、そりゃ、女優さんやなんかには負けるかもしれないけどすごく可愛くて、音楽の趣味も合う最高の彼女です。

そんな彼女とはもう4年ほど一緒に住んでいて、同じ部屋で音楽をかけながらのんびりすることも、ありふれた日常のひとコマになったのでした。

 

ある日、いつものように音楽をかけて寛いでいた時の事。

たしか僕はスマホをいじっていて、隣で彼女はじっくりと音楽に聴き入っていて。
ふいに口を開きました。

 

「私、自分に自信なんて全然ないんだけど…

それでも推してるミュージシャンは、こんないい音楽演ってる人たち他にいないよ!って思うんだよね。

自分に自信はないけど、推してる音楽だけは誇れる。」

 

確信めいたような表情でそう言った彼女が好きな音楽は、たしかにとても良くて。
でもそれ以上に、「誇れる」ときちんと口に出す(口に出さずには居られなかったのかもしれないけれど。)ことがどうにもきらめいてみえた。

 

自分が好きなものを「私はこれが好き」だと自信を持って応援するところは、パートナーとしても一緒に音楽を好きで居る仲間としてもとても好感が持てる。

誇れるだけの最高な音楽を演ってくれるミュージシャンが素晴らしいのもある。実際、彼女に勧められて好きになったミュージシャンも多い。

この言葉は「僕は僕が好きなものを誇れるだろうか」と思い返すきっかけになった。
普段そんなことを意識しながら応援したり好きでいなかったな、というのが僕の率直な答えだった。
でも考えてみれば、自信を持って「このバンドいいよ」とか、「この人の描くマンガすごくいいよ」と人に勧めたりはしている。それは言い換えれば、誇っているということなんだと思う。

僕が今まで言語化しなかった気持ちを、さらっと言葉としてくれるのが彼女だ。

パートナーと言えど、異なる個人なのだから考え方も違うし、そこから生まれる言葉が違うのは当たり前といえば当たり前なんだけれど、今回の表題の一言以外でもこういう事は多々あって。
その言葉で僕は立ち止まったり、気付かされたりする。

 

最近も、今までは一人の休日は専ら外出したり平日もあれこれ調べものをしたりしていたのに、最近はメンタル的に落ち込みがちでTwitterのまとめサイトでばかり暇を潰していた僕に、彼女は一言。

 

「あなたにはもっと視野を広げていてほしい」

 

「暇つぶしでまとめサイト見てるだけなのはわかってるよ」と前置きして。

「有名なティーンのインフルエンサーをフォローしてトレンドを追う一週間でもいいし、興味のないところにも面白いものはきっと見つかるよ。」

「毎日の暇つぶしがまとめサイトで終わってしまうのはあなたには勿体無い。あなたはたくさん吸収できる人だから、色んなものを見て、出来れば本物を見て視野を広げればもっと面白い人になると思う。」

過大評価な気がして「そんなことないよ。」と返すと、「あなたはゲームを積極的にやる人じゃないのに、最近はハマって少しずつでも楽しんでる。年齢を重ねても新しい面白いものを取り入れられるのは良いことだよ。だから他のこともそう。」

ゲームやってるだけで褒められることになるなんて微塵も思っていなかったから、これには驚いた。
そして、そうか。と何かが腹落ちして、とりあえずgoogleアラートで気になるワードを登録してみたり。
(とりあえずにわかで見始めたラグビーと、気になってるe-Sportsを登録。)

下手な自己啓発本よりも、自己啓発してくれました。

彼女から生まれる言葉が、僕は好きです。
言葉の紡ぎ方にも自信を持ってくれたら嬉しいなと、思います。

 

 

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