見出し画像

映画を観て感じたこと。『弟とアンドロイドと僕』

ずっと雨が降っている。

異世界の住人達と
現世の人間を見分ける方法は、、、

傘をさしていないのが異世界の住人達。

誰もいない駅、坂道とトンネル、
そして、古い病院。

其処此処にあやかしの気配を感じる風景。

桐生薫(豊川悦司さん)の住居である古い病院。
陰影過多の室内は、何かがいることを感じさせる。

自分の存在を認知できない人達。
自分がいないという究極の疎外感。

だから自分を造ったのか。

山下求(安藤政信さん)の
暴力性もまた違う世界の人だった。

最後に少女(片山友希さん)の
問いかけの意味がわかったときに、
この物語がおわらないことを知る。



チャレンジ精神にあふれた映画でした。
大正ミステリー的な要素もあり、
そこに令和時代の最新映像技術を使っていた。

 日本の恋愛至上主義ドラマ作り以外の
異ジャンル映画の本数がもっと増えて欲しい。

安藤政信さんの暴力的狂気を内に抑え込んだ演技が
素晴らしかった、

片山友希さんの虚無的雰囲気もイイ。

豊川悦司さんは、化け物ですね。
この狂った役を普通に演じてた。

この記事が参加している募集

映画感想文

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?