マガジンのカバー画像

文章はつかみで決まる

13
運営しているクリエイター

#文章の書き方

『Mr. Bike BG』に学ぶ、文章の「つかみ」の書き方

『Mr. Bike BG』に学ぶ、文章の「つかみ」の書き方

普段、読むことのない雑誌やウェブメディアをチラ見してみると、自分の発想にない「つかみ(書き出し)」のヒントが得られることがあるので、おすすめです。

たとえば、先ほど読んだのが『Mr. Bike BG(ミスター・バイク バイヤーズガイド)』2023年9月号。

私、多少はバイクに憧れた時期もあったのですが、免許を取るまでの情熱がなく、バイクと縁遠い人生を送ってきました。そんな私でも引き込まれてしま

もっとみる
『おとなの週末』に学ぶ、文章の「つかみ」の書き方

『おとなの週末』に学ぶ、文章の「つかみ」の書き方

雑誌に学ぶ、文章の「つかみ」の書き方。

今回取り上げるのは、『おとなの週末』2023年7月号の第1特集記事「三ツ星おにぎり」です。さまざまなおにぎり店のレポート記事ですね。

飲食店のレポート記事のつかみというと、

・佐賀の郷土料理が堪能できる居酒屋
と店の概要から入ったり、
・下町情緒が残る谷中銀座商店街の外れに店を構える
とロケーションから入ったり、
・ミラノの高級リストランテで5年間修行

もっとみる

『Begin』に学ぶ、文章の「つかみ」の書き方

文章の「つかみ」を考える時、参考になるのが、「雑誌の記事のつかみ」です。
雑誌はさまざまなタイプのつかみが一気に読めるので、ヒントを得るのに効率が良いんですよね。

たとえば、商品やサービスのコラム記事をよく書いていた時、私は、男性ファッション誌の『Begin』を参考にしていました。

とくに注目していたのが、商品紹介のコラムです。オヤジギャグというか韻を踏むというか、独特な言葉遊びが面白くて、商

もっとみる

文章が苦手な人でも「つかみ」が書けるようになる「要素出し」のコツとは?

こんにちは、ライターの杉山です。

先日出版した『文章はつかみで9割決まる』では、

文章のつかみを考える時の基本的なステップとして、次の5つを挙げました。

目的をはっきりさせる

要素を出して、何を書くか・書かないかを決める

プロットをつくり、「つかみ」を考える

文章を書きながら、「つかみ」を考える

推敲して、「つかみ」を磨く

このうち、意外と行き詰まるのは、2の「要素出し」かもしれま

もっとみる
書き出しのネタは、ありふれた生活の中にこそ埋もれている【今日のつかまれたつかみ #4】

書き出しのネタは、ありふれた生活の中にこそ埋もれている【今日のつかまれたつかみ #4】

毎回、何を書こうか迷ってしまう文章のつかみ(=書き出し)。

「今日のつかまれたつかみ」では、私(ライター杉山)が心をつかまれた事例を通じて、つかみ・書き出しを発想するヒントをお伝えします。

今日の事例は、2つあります。

まずは、大塚たくまさんの
「バスマジックリン最大のタブー「実はこすってる」問題を花王に聞いてみた」。以下をご覧ください。

確かに、バスマジックリン、「こすらず落とす」と分か

もっとみる
書けなかったライターが「読み手を理解する」ために実践したこととは? ~「文章はつかみで9割決まる」おまけ原稿 #3~

書けなかったライターが「読み手を理解する」ために実践したこととは? ~「文章はつかみで9割決まる」おまけ原稿 #3~

こんにちは、ライターの杉山直隆です。

なぜ駆け出しライターの私は、つかみや文章を書けなかったのか?

その原因は、「読み手を理解していない」こと。

そこで、読み手を理解するためにあれこれ試行錯誤し始めた、という話を以下で書きました。

今回は、読み手を理解するためにしていたその他のことをご紹介します。というか、今も実践しています。

以下を読むと、ものすごく努力している感じに見えるかもしれませ

もっとみる
【今日のつかまれたつかみ #3】一九七四年に出版された「ドラえもん」の第一巻には、次のようなシーンが登場する。ママに…

【今日のつかまれたつかみ #3】一九七四年に出版された「ドラえもん」の第一巻には、次のようなシーンが登場する。ママに…

最初の数行だけで、読み手の心をわしづかみ。読み手は続きを読まずにいられなくなる。そんな「つかみ」を独断と偏見で紹介する──。

こんにちは、ライターの杉山です。

今日の「つかまれたつかみ」は、稲垣栄洋氏の『雑草はなぜそこに生えているのか』です。

あの何でも持っているドラえもんが草むしり機を持っていない(出してくれない?)のはなぜか? 続きが気になりますよね。

こうした、常識をくつがえすような

もっとみる
【今日の『つかまれたつかみ』 #2】何が女たちを狂わせたのか。

【今日の『つかまれたつかみ』 #2】何が女たちを狂わせたのか。

最初の数行だけで、読み手の心をわしづかみ。読み手は続きを読まずにいられなくなる。そんな「つかみ」を独断と偏見で紹介する──。

こんにちは、ライターの杉山です。

今日の「つかまれたつかみ」は、音楽プロデューサー・浦久俊彦さんの『フランツ・リストはなぜ女たちを失神させたのか』の「つかみ」です。

このつかみ、「彼が脱ぎ捨てた~」から始めても意味が通りますが、
「何が女たちを狂わせたのか」という一文

もっとみる