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文章はつかみで決まる

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2023年6月の記事一覧

『dancyu』に学ぶ、文章の「つかみ」の書き方

『dancyu』に学ぶ、文章の「つかみ」の書き方

雑誌『dancyu』といえばグルメ雑誌の代表格ですが、グルメ系だけでなく、その他の記事の「つかみ」を考えるときにも参考になります。

たとえば、2023年7月号の記事。

特集「美しいラーメン」で紹介されていたラーメン店「麺笑巧真」のつかみをご覧ください。

ラーメン店の紹介記事のつかみというと、スープやラーメンの描写や、オーナーや店長の経歴が多いと思いますが、この記事では「来店していたお客様の反

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『おとなの週末』に学ぶ、文章の「つかみ」の書き方

『おとなの週末』に学ぶ、文章の「つかみ」の書き方

雑誌に学ぶ、文章の「つかみ」の書き方。

今回取り上げるのは、『おとなの週末』2023年7月号の第1特集記事「三ツ星おにぎり」です。さまざまなおにぎり店のレポート記事ですね。

飲食店のレポート記事のつかみというと、

・佐賀の郷土料理が堪能できる居酒屋
と店の概要から入ったり、
・下町情緒が残る谷中銀座商店街の外れに店を構える
とロケーションから入ったり、
・ミラノの高級リストランテで5年間修行

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『Begin』に学ぶ、文章の「つかみ」の書き方

文章の「つかみ」を考える時、参考になるのが、「雑誌の記事のつかみ」です。
雑誌はさまざまなタイプのつかみが一気に読めるので、ヒントを得るのに効率が良いんですよね。

たとえば、商品やサービスのコラム記事をよく書いていた時、私は、男性ファッション誌の『Begin』を参考にしていました。

とくに注目していたのが、商品紹介のコラムです。オヤジギャグというか韻を踏むというか、独特な言葉遊びが面白くて、商

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文章が苦手な人でも「つかみ」が書けるようになる「要素出し」のコツとは?

こんにちは、ライターの杉山です。

先日出版した『文章はつかみで9割決まる』では、

文章のつかみを考える時の基本的なステップとして、次の5つを挙げました。

目的をはっきりさせる

要素を出して、何を書くか・書かないかを決める

プロットをつくり、「つかみ」を考える

文章を書きながら、「つかみ」を考える

推敲して、「つかみ」を磨く

このうち、意外と行き詰まるのは、2の「要素出し」かもしれま

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書き出しのネタは、ありふれた生活の中にこそ埋もれている【今日のつかまれたつかみ #4】

書き出しのネタは、ありふれた生活の中にこそ埋もれている【今日のつかまれたつかみ #4】

毎回、何を書こうか迷ってしまう文章のつかみ(=書き出し)。

「今日のつかまれたつかみ」では、私(ライター杉山)が心をつかまれた事例を通じて、つかみ・書き出しを発想するヒントをお伝えします。

今日の事例は、2つあります。

まずは、大塚たくまさんの
「バスマジックリン最大のタブー「実はこすってる」問題を花王に聞いてみた」。以下をご覧ください。

確かに、バスマジックリン、「こすらず落とす」と分か

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