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文章はつかみで決まる

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2023年5月の記事一覧

書けなかったライターが「読み手を理解する」ために実践したこととは? ~「文章はつかみで9割決まる」おまけ原稿 #3~

書けなかったライターが「読み手を理解する」ために実践したこととは? ~「文章はつかみで9割決まる」おまけ原稿 #3~

こんにちは、ライターの杉山直隆です。

なぜ駆け出しライターの私は、つかみや文章を書けなかったのか?

その原因は、「読み手を理解していない」こと。

そこで、読み手を理解するためにあれこれ試行錯誤し始めた、という話を以下で書きました。

今回は、読み手を理解するためにしていたその他のことをご紹介します。というか、今も実践しています。

以下を読むと、ものすごく努力している感じに見えるかもしれませ

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【今日のつかまれたつかみ #3】一九七四年に出版された「ドラえもん」の第一巻には、次のようなシーンが登場する。ママに…

【今日のつかまれたつかみ #3】一九七四年に出版された「ドラえもん」の第一巻には、次のようなシーンが登場する。ママに…

最初の数行だけで、読み手の心をわしづかみ。読み手は続きを読まずにいられなくなる。そんな「つかみ」を独断と偏見で紹介する──。

こんにちは、ライターの杉山です。

今日の「つかまれたつかみ」は、稲垣栄洋氏の『雑草はなぜそこに生えているのか』です。

あの何でも持っているドラえもんが草むしり機を持っていない(出してくれない?)のはなぜか? 続きが気になりますよね。

こうした、常識をくつがえすような

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【今日の『つかまれたつかみ』 #2】何が女たちを狂わせたのか。

【今日の『つかまれたつかみ』 #2】何が女たちを狂わせたのか。

最初の数行だけで、読み手の心をわしづかみ。読み手は続きを読まずにいられなくなる。そんな「つかみ」を独断と偏見で紹介する──。

こんにちは、ライターの杉山です。

今日の「つかまれたつかみ」は、音楽プロデューサー・浦久俊彦さんの『フランツ・リストはなぜ女たちを失神させたのか』の「つかみ」です。

このつかみ、「彼が脱ぎ捨てた~」から始めても意味が通りますが、
「何が女たちを狂わせたのか」という一文

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スタンダードを知る ~「文章はつかみで9割決まる」おまけ原稿 #2~ 

スタンダードを知る ~「文章はつかみで9割決まる」おまけ原稿 #2~ 

こんにちは、ライターの杉山直隆です。

前回の記事で、かつての私が
「定番パターンをマネしているのに、つかみが書けなかった」こと。

その大きな原因は、「読み手を理解していなかったこと」にあった
とお話ししました。

「このままではいつまで経ってもつかみは書けない」。そう感じた私は、読み手を理解するために必要なことを試行錯誤し始めました。

そこで行き着いたのが、「スタンダードを知る」ことです。

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なぜ定番パターンをマネしても書けなかったのか ~「文章はつかみで9割決まる」おまけ原稿#1~

なぜ定番パターンをマネしても書けなかったのか ~「文章はつかみで9割決まる」おまけ原稿#1~

こんにちは、ライターの杉山直隆です。

先日、『文章はつかみで9割決まる』という本を発刊したのですが、

ページ数の都合上、載せなかった原稿が何本もありました。

一部の人にしか役に立たないような細かい話も多いのですが、誰かの役に立つかも…? ということで、その一部をこちらに掲載します!

1つ目の原稿は「なぜ定番パターンをマネしても書けなかったのか」。駆け出しのときの失敗エピソードで、本でも同じ

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【今日の『つかまれたつかみ』 #1】ある朝、眼を覚ました時、これはもうぐずぐず……

【今日の『つかまれたつかみ』 #1】ある朝、眼を覚ました時、これはもうぐずぐず……

『文章は「つかみ」で9割決まる』という本を出しました
最初の数行だけで、読み手の心をわしづかみ。読み手は続きを読まずにいられなくなる。そんな「つかみ」を独断と偏見で紹介する──。

こんにちは、ライターの杉山直隆と申します。

今年5月に『文章は「つかみ」で9割決まる』という本を発刊しました。

「読み手の心を惹きつける文章のつかみ(書き出し)を書くには?」というテーマの本で、小説からノンフィクシ

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