長崎市観光:学びが多く、大人が楽しめる
長崎市内を1日使って観光しました。その際に、行った場所と、簡単な所感を書きます。長崎旅行を控えている人には多少参考になる部分があるかも。
私は以下の観光スポット(グラバー園→大浦天主堂→オランダ坂→眼鏡橋→稲佐山)を11時〜20時くらいまで休憩を挟みながら、交通機関は使わず、徒歩で回りました(1日で2万歩以上)。
結論から言うと、長崎市内は歴史を学べ、人生に深みを与えてくれる観光地だと思いました。子供は退屈かもしれないが、大人は楽しめると思います。
グラバー園
19世紀、長崎開港時にやってきた海外商人の家が集められている観光地。
出島=オランダのイメージが強いが、メインのグラバー氏はイギリス人。
現地に行くまで、グラバー”園”というからには植物園のような施設があるのかと思っていた。旧グラバー住宅は、古い貴重な木造洋風住宅として重要文化財に指定されており、その他にも計10軒ほどの住宅が展示されている。
”園”ではなく”博物館”という方が正しく伝わると思う。全体を通して、「長崎は日本を代表する貿易港だった」と改めて体感できる施設だった。
大浦天主堂
グラバー園に行く途中にある、19世紀に建てられたキリスト教の教会。名前は知っていたが、その詳しい由来などは現地に来て初めて知りました。
正式名称を「日本二十六聖殉教者聖堂」という。当時はキリスト教の信仰などが禁止されていました。1597年、カトリック信者26人が豊臣秀吉の命令によって長崎で磔の刑に処された。日本でキリスト教の信仰を理由に最高権力者の命令による処刑が初めて行われた事件だったそうだ。その事件を知った神父が長崎で土地を入手し、教会を建てたとのこと。
そういった詳しい経緯や当時の資料が教会横の博物館に展示されている。
ただ「綺麗な教会があるらしい」くらいしか頭になかったため、過去に日本史で習った内容を薄々思い出し、大変勉強になった。
今も”イスラム教”というだけで危険視されることもある。何世紀たっても未知に対する恐怖を抱いてしまう人間の根源は変わらない。
オランダ坂
グラバー園から中華街に行く途中にある「オランダ坂」。その名の通りただの「坂」で、オランダ人居留地に行く途中の坂だから「オランダ坂」。
名前はよく知られているが、特に際立った特徴もない、ただの「坂」。
ここに着いても「ふーん」という感想しか出てこない。観光地になるくらい、やはり長崎は日本有数の貿易港であり、ただの「坂」に名前が付くくらい当時はオランダとの貿易が盛んだったのかな、と思いを馳せました。
眼鏡橋
「メガネ橋」という観光地を聞いたことがあったので行ってみました。オランダ橋からは15分くらいで到着(記憶あいまい)。眼鏡橋は、17世紀に造られ、今は重要文化財に指定されています。日本三大名橋(東京都「日本橋」、山口県「錦帯橋」)とされる最古のアーチ型石橋の一つだそう。
オランダ坂などとは違い、海外との貿易が盛んだったなどの背景は関係ない、ただの古い橋。見た目も可愛いし、川にある飛び石を渡るのもスリリングで楽しいのが人気の理由だと思いました。とはいえ、到着したら写真を撮って終わり!というイメージで滞在時間は少ないです。
稲佐山(夜景)
最初は行く予定はなかったが、稲佐山の夜景が夜遅くまで営業していて、歩いて行ける場所(長崎駅からロープウェイ乗り場までは約1.5km)だとわかったため、稲佐山にも行ってみることにしました。
ロープウェイで上まで登って、その後、さらに塔に登った上に展望デッキがあります。この日は暴風だったため、展望デッキから眺めるのが大変でした。ロープウェイで「世界新三大夜景」(2018年)が何度も放送されたため期待していましたが、実際に見た感想は「世界新三大夜景って本当かいな?」という印象でした。個人的には、東京、大阪、神戸の夜景の方がインパクトがあります。長崎からの景色は、港や山とのコラボレーションが評価されているのかな?時間が限られている場合は省略してもいいと思います。
夜景の基本ですが、日の入り少し前に行くのがベストでしょう。
長崎県美術館
別日に行きましたが、長崎県美術館はおすすめです。隈研吾による建築も格好いいし、コレクション展のキュレーションもセンスがあります。
長崎市で、平和公園や平和祈念館に時間の関係で行けなかったのは残念でしたが、それ以外は全体を通して満足でした。
長崎市は、出島から始まり、その後の貿易も盛んだったこと、それに関連してキリスト教の信仰も盛んで殉教という事件もあったことなど、色々学びが多かったです。今回の長崎旅行はハウステンボスがメインでしたが、長崎市で観光ができたことも、(毎日歩きすぎて疲れましたが)いい思い出作りとリフレッシュになりました。修学旅行生は、まだ良さがわからないかもしれませんが、大人になると長崎市の各地は楽しめると思いました。
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