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スポGOMI x UNIQLO@ユニクロ 原宿店:子供におすすめゴミ拾いイベント

ユニクロ 原宿店で開催された「スポGOMI」に参加しました(通算3度目のスポGOMI参加)。その感想を書きます(約2,000文字、写真約20枚)。

結論から言うと、良かった点は、1)今回はアーティストの花井祐介さんも参加されたことで、過去とは違う雰囲気があって楽しかった点、2)子供にとって楽しくゴミ拾いを啓蒙できるイベントであると意義を感じる点、3)朝8時から時間を有効に使える点。一方で、結局はゴミを路上へ無意識に捨てる側の人へアプローチする必要があるといつも痛感します。

スポGOMIとは

スポGOMIは、企業や団体が取り組む従来型のごみ拾いに、「スポーツ」のエッセンスを加え、今までの社会奉仕活動を「競技」へと変換させた日本発祥の全く新しいスポーツです。

オフィシャルサイト

制限時間内(50分)にどれだけゴミをたくさん拾うか点数を競います。ゴミは5種類に分別し、それぞれの種類ごとに重さで点数が変わります。今回のイベントの趣旨は海洋ごみの削減にあるため、ペットボトルは点数が高く、100g=60pt(燃えるゴミ100g=10pt)という具合です。

ユニクロは継続的に、日本各地の店舗でスポGOMIと協働しています。

開会式。左から、原宿店店長、アーティストの花井祐介さん、スポGOMI代表理事の馬見塚健一さん
配布されたルールブック
ゴミを拾える範囲。50分でスタート地点に戻る必要があるため遠くに行くのは実質不可能
全員に配布されるTシャツ。ペットボトルを再生したリサイクルポリエステルが使用されています
(2022年6月)初参加した原宿のスポGOMI
(2022年6月)2度目に参加した渋谷のスポGOMI

競技のポイント

私は通算3回目(原宿:2、渋谷:1)の参加でした。原宿はもともと綺麗な街で、道路脇にゴミはあまり落ちていません。一方、渋谷はすごく汚く、そこらじゅうにゴミで溢れていました。地理的に近い街ですが対照的です。

ゴミがある場所の特徴は、1)自動販売機の近く、2)側溝や植栽の近く、3)人目の付かず人が屯(たむろ)できそうな場所です。
そのため、競技時間では無闇に動くのではなく、そのような場所に計画的に回ることで、よりたくさんのゴミを集められると思います。

竹下通り。朝の人が少ない時間にココを歩けるのも貴重な経験
自動販売機付近にはゴミが多い
裏腹付近。ここも意外とゴミが少ない
楽しそうな様子

閉会と感想

私は今回も当然ながら3位入賞も果たせませんでしたが、朝8時から参加することで、1日の時間を有効的に楽しく使うことができました。
特に、子供にとってはいいイベントだと思います。自分の手を使ってゴミを拾うことで、実際にゴミが捨てられていること、ゴミを捨ててはいけないことを身をもって経験できるからです。「ゴミを捨ててはいけない」と口頭で言われるだけでは「知ってる」で終わります。

ただ、参加して毎回思うことは「ゴミが路上に捨てられていること、捨てる人がいること」とそれを楽しいイベントにする違和感です。
そもそもゴミを捨てる人がいなければ、このようなイベントは成り立ちません。本来的にはゴミを捨てる人(ボトルネック)を取り除かねばならず、このイベントを経験して「楽しかったね!」では意味が薄いです。
無意識に路上へゴミを捨てる人と、世の中から楽しくゴミをなくしたい人の対立する構図は、このイベントでは埋まることがないのが皮肉に思えます。
もともと意識の高い人に啓蒙しても効果が薄いです。今後は、例えば「無意識に路上へゴミを捨てる人」から支持があるインフルエンサーなどをイベントに取り込んでアプローチするなどの必要があると思いました。

今回は、アーティストの花井祐介さんが参加されたことで、参加申し込みの人数が多かったようです。このようなイベントを話題化するには花井祐介さんなどの手を借りる必要があると思いました。

最近、「ケーキの切れない非行少年たち」を読みました。私は、路上へゴミを捨てる人の発想を理解できません。しかし、そういう人たちも非行少年と同様に「境界知能」であり、ゴミを捨てることが悪いと理解できないのかな、と思いました。

点数集計後、花井祐介さん考案のアートワーク
実際に海付近に捨てられていたゴミを瞬間接着剤でボードに貼り付けます
完成したアートワーク。多くの人の手で一つの作品を作り上げることに芸術性を感じます
ユニクロの緑ロゴ。会社側は、参加者には積極的に写真を撮ってもらい、それをSNSへアップしてもらう取り組みをすべきだと思いました
お疲れ様でした!
参加賞でもらえるステッカー

ちょっと遅い朝食

THE DECK COFFEE&PIE - サラダボウル & パイセット (¥1,300)
私が登録しているyoutuber、佐藤リッキーさんの選挙ポスター。本当に出馬していた

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